ジャカランダの育て方
中南米原産のジャカランダ、寒さに弱そうなのは想像できますが、日本の一般家庭で育てることは可能なのでしょうか。注意点や増やし方などを見ていきましょう。
寒さに弱い
ジャカランダは中南米原産のため耐寒性がないのが特徴で、日本で育てるにはいかにジャカランダに適した環境にしてあげられるかが大切です。日当たりが悪いと葉が落ちてしまうことがあるので、日が当たる暖かい場所で育てるようにしましょう。寒くなる地域では鉢植えにし、室内の日の当たる場所に置くのがおすすめです。
日本国内でも、暖かい地域ではジャカランダを地植えで楽しむことができます。耐寒性が弱く霜に当たると枯れてしまうので、日当たりのよい暖かい場所を選び、根元に落ち葉やわらを置いて保温するなどしましょう。幹に麻布などを巻き、寒さに当たるのを防ぐのもよいでしょう。
苗で育てよう
ある程度大きくならないと花が咲かず種もできないため、日本では家庭でジャカランダの種を取るのが難しいです。そのため、苗を購入して育てるのがおすすめです。水はけのよい土を好むので、暖かい時期は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
剪定・切り戻し
伸びが早くすぐ樹形が崩れる種類なので、花が咲いたあとはすぐ切り戻しをして形を整えてあげると、翌年は花がたくさん咲くといわれています。秋以降は花芽を切り落としてしまうことになるので、剪定をするのはやめましょう。また、剪定して風通しをよくすることにより病気や害虫も寄ってきにくくなります。
挿し木
挿し木をする場合は、勢いのよい枝を選び、10センチ前後の長さにしたら、葉を半分くらい落としてバーミキュライトに挿し、水を切らさないようにして半日陰で根が出るまで育てます。根が出てきたら、土に植え替えをします。剪定のときに落とした枝の中で元気な枝を選べば、手間がかからないのでおすすめです。
大きくしたい時の育て方
大きく育てて花を咲かせたい、種を取って増やしてみたい場合は、日当たりのよい暖かい場所に地植えをおすすめします。成長すると根が混みあってきてしまうので、鉢植えでも年に1回程度大きめの鉢に植え替えするとよいでしょう。植え替えの時期は真夏を避けた暖かい時期がよいです。
春から秋の成長時期は、土が乾いてきたら水をたっぷりあげましょう。寒くなってくると成長が止まるので、水やりはしすぎないように注意してください。冬に葉が落ちると休眠状態になるので乾燥気味に保つことが大切です。地植えの場合は、冬は水やりの必要はありません。
観葉植物としての育て方
大きくならないとなかなか花が咲かないジャカランダですが、鉢植えで小さくし、観葉植物として楽しむ育て方もあります。すっと伸びた枝の先につくきれいな緑の小さい葉は、白やパステルカラーなどの淡い色の植木鉢によく映えますね。
ハイドロカルチャーを使って室内でも育てることができます。土を使うよりも生育は遅くなりますが、気軽にできる育て方のひとつです。ただし、あまり日が当たりすぎる場所に置くとすぐに水がなくなってしまい、水枯れを起こしてしまいがちなので、明るい日陰を選び水やりに注意しましょう。
まとめ
暑い国の植物、ジャカランダですが、日本国内でも見られる場所がいくつかあります。紫の高貴な花、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。少し手間はかかりますが、家庭でも育てられるので、ぜひ挑戦してみてください。