大根とは
大根はアブラナ科のダイコンソウ属で、日本では野菜として昔から食べられています。ダイコンという名前の由来は「大きな根」をつけることです。「スズシロ」という別名があり、春の七草のひとつとして知られています。
旬
大根の旬は、種類によりますが一般的に秋の終わりから冬の始まりです。気温が高い季節には害虫がつきやすく、病気にかかりやすいですが、今では旬の時期以外に収穫できるように品種改良が進められていて、1年を通して食べられています。
種類
青首大根
日本で売られている大根の大半がこの品種で、生産量のうち約9割は青首大根です。水分が多いことが特徴で、生で食べると甘みがあり、葉の発色がよいものは新鮮でおいしく食べることができます。
赤大根
赤大根には、赤色のほかに紫色やピンク色の皮をしたものがあり、半分に切ると、実が真っ白のものからグラデーションになっているものがあります。シャキシャキとした食感が特徴で、生で食べられることと色鮮やかな見た目をしているので、サラダによく使われて人気のある品種です。
ラディッシュ
「二十日大根」という和名でも知られていて、丸くて小さいサイズの大根です。家庭菜園では、和名の通り「二十日で収穫できる」ことから人気があります。大きさは約2cmほどが標準で、それよりも大きく育ちすぎたものは、質が落ちているものが多いです。
聖護院大根
聖護院大根は関西地方で栽培されていて、特に京都ではよく食べられています。大きめの丸いかたちをしていて、重さは約2kgです。生で食べられますが、煮崩れしにくくて柔らかいので煮物に向いています。
生産量
日本の大根の生産量や消費量は、世界でトップレベルです。いろいろな種類の大根が全国各地で栽培されていますが、気温が低くて湿気の少ない北海道は、大根の生産が豊富で、ほかに千葉県や青森県が生産地として知られています。
おいしい大根の見分け方
- 重みがある
- 曲がっていない
- ツヤとハリがある
- きれいな白色をしている
- ひげ根があまりない
部位別の特徴
大根は、部位によって味の特徴があり、上部は甘みが強く、そのままでも美味しく食べられます。大根をサラダに使うときは、上部を使いましょう。中間の部分は柔らかいことが特徴で、こちらもサラダに使えますが、煮物をつくるときに使うと味が染み込みやすいのでおすすめです。下部の方になると、大根独特の辛味が強くなります。大根おろしにするといいでしょう。
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