サンショウモとは?特徴・育て方をご紹介!オオサンショウモとの違いは?

サンショウモとは?特徴・育て方をご紹介!オオサンショウモとの違いは?

浮き草タイプの水草として人気があるサンショウモは、水面に漂う様子や葉の形がかわいいため栽培する人も多い植物です。そこでサンショウモの魅力である特徴や育て方・管理のコツ、さらによく似た植物として知られているオオサンショウモとの違いなどをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.サンショウモとは?
  2. 2.サンショウモの特徴
  3. 3.サンショウモの育て方
  4. 4.サンショウモの増やし方
  5. 5.サンショウモの冬越し
  6. 6.サンショウモとオオサンショウモの違い
  7. 7.まとめ

サンショウモの育て方

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絶滅危惧種に指定されているサンショウモですが、基本的な育て方は浮き草の育て方と似ています。ただしサンショウモは「養分を含んだ水質」「適度な光量」が生育環境のポイントなので、観賞用として栽培するときはサンショウモに適した生育環境を準備する必要があります。

水質

Photo by JIRCAS

水中の養分を葉が吸収することで成長するサンショウモなので、養分がほとんどない水ではうまく育ちません。そのため適度に養分を含んでいることが栽培に適した水質といえます。なお自生するサンショウモは休耕した田んぼや富栄養化した池などに見られるため、水質を浄化しすぎると栄養不足で枯れてしまうことがあります。

荒木田土を土壌にするのがおすすめ

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サンショウモの栽培を目的とするのであれば、養分を含んだ荒木田土を土壌にするのがおすすめです。荒木田土は田んぼや池の下層部にある粘土質の土のことで、サンショウモの成長を促す養分を含んでいます。そのため水槽の下に荒木田土を敷いておけば、サンショウモの栽培に適した水質を保つことができます。

メダカを入れるのもおすすめ

養分を含んだ水質管理のためには、水槽にメダカを入れることもおすすめです。メダカは浮き草の根などを食べるのですが、メダカの糞はサンショウモの養分になります。またメダカもサンショウモの柔らかい水中葉(根のように見える部分)の方が水草の根より消化によいため、ほかの水草よりサンショウモの葉を好んで食べます。

光量の調節

Photo byJillWellington

サンショウモの育て方ポイントの2つめは「光量」です。サンショウモは養分を含んだ水質でなければ成長しませんが、成長に必要な水中の養分は光合成によって作られます。そのため屋外での栽培なら太陽光がしっかりとあたる場所、室内なら十分な光量を発生させる強力な照明を使うのが育て方のポイントです。

間引きも光量の調節に必要

サンショウモは水中の養分と太陽の光があればどんどん葉の数を増やすので、増えすぎた場合は光量の調整のために間引きをすることも必要です。特にメダカを入れて栽培する場合、サンショウモの水中葉が密集した水槽だとメダカが病気にかかりやすくなるので注意しましょう。

サンショウモの増やし方

Photo byThorstenF

希少価値が高いサンショウモの栽培のコツがわかれば、次は増やし方のコツを知ってサンショウモを増やすことにチャレンジしましょう。ただしサンショウモは見た目は浮き草系の水草ですが、分類上はシダ植物の仲間なので胞子で繁殖する点が違います。そこでサンショウモ特有の増やし方を解説します。

無性生殖が本来の増やし方

乱獲によって個体数が激減する以前は駆除の対象にもなっていたサンショウモですので、自然繁殖が本来の増やし方です。成長していくと茎から分枝が勝手に生えてきますし、分枝が成長すると分離し別々の個体になります。なおサンショウモのような増やし方を「無性生殖」と呼びます。

株分けは難しい

サンショウモよりも扱いやすいオオサンショウモであれば株分けという増やし方もあるのですが、サンショウモは根がありませんので株分けをすることができません。そのため人工的に増やす株分けはサンショウモに適しておらず、本来のサンショウモの増やし方である「無性生殖」がおこるのを見守るのが一般的です。

株分けより間引きで増やす方法がおすすめ

株分けでの増やし方が難しいサンショウモですが、水質の管理として間引きをしたものを栽培する増やし方は比較的簡単です。間引きしたサンショウモを別の水槽に移し栽培すれば、徐々に葉の数が増えていきます。ただし間引きしたサンショウモに胞子のうができるとは限らないため、翌春に発芽する可能性は低いです。

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サンショウモの冬越し

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