「水草の種」にはどんな種類がある？水槽で使用するのに育てやすい品種は？

水草は、分類することがとても難しい植物です。広義では「水中で生活する植物＝水草」なので、水草に分類される植物は多岐にわたります。栽培が可能な水草は、大きく分けると5種類です。温度の管理が必要ですが、屋外でも育てられます。

沈水性水草は、国内に約40種存在します。ただし国内の沈水性水草のほとんどが絶滅危惧種で、栽培可能な品種は限定されます。沈水性水草は、全体が水に浸かっているのが特徴です。アクアリウム用で入手できるのは、ナヤスなどイバラモ属の一部に限られます。

浮葉性水草は、葉が水面に浮遊させるのが特徴です。主な種類にはスイレン科のスイレン、ハゴロモ科のジュンサイ、ミツガシワ科のアサザがあります。株は、ホームセンターでの購入が可能です。しかし種はほとんど流通せず、水草専門店、熱帯魚専門店、通販でしか購入できません。

浮遊性水草の場合、植物全体が水面に浮かんでいるのが特徴です。浮遊性水草は種類が多く、中でも特に種類が多いのが、ウキクサ科に属する水草です。ウキクサ科は株分けで増やすので、種の販売はありません。株はホームセンター、専門店、通販で購入可能です。

抽出性水草は、葉や茎は水面よりも外に出るものの、根は水中を浮遊するのが特徴です。抽出性水草には、成長の過程で分類が変化する種類もあります。アクアリウムや池の演出の素材に使われるコウホネは、抽出性水草の中で人気の品種です。

有茎草は茎の節から葉が生え、上また斜め上方向に葉を伸ばすのが特徴です。底床に根を張るため、アクアリウムにも人気があります。種類が多く、色のバリエーションも豊富です。「その他の水草」は、上記分類の特徴に当てはまらない種類を意味します。