育て方⑥病気
ミルトニアが発症しやすい病気に、黒点病があります。カビが原因の病気で、進行すると枯れてしまいます。梅雨の長雨や、寒い時期に雨に当たると発症しやすくなるので、雨に濡れない対策をしましょう。
対処法
病気になった葉を切り落とし、薬剤をまいて病気が広がらないようにします。落ち葉からも病気が広がるので、回収して処分してください。雨に濡れない対策のほか、風通しをよくするなど栽培環境を見直してみましょう。
育て方⑦害虫
ミルトニアにつく害虫に、ハダニやナメクジがいます。ハダニは葉から養分を吸い取ってしまいますし、ナメクジは全体を食べてしまいます。それぞれ、薬剤で対処しましょう。ハダニには水で洗い流すのも有効です。洗っても落ちない場合は、やわらかい布などでふき取ってください。
ミルトニアの手入れ
ミルトニアは多年草ですが形状が崩れにくいので、剪定は必要ありません。手入れは、弱ったり傷んだりしている葉や花を取り除く程度にします。また、花ガラを放っておくと株が傷む可能性があります。花がしおれてきたら、落ちる前に摘み取りましょう。
ミルトニアの増やし方
ミルトニアの増やし方は、新しく苗を購入するほかに株分けの方法があります。株分けは、春または晩秋に植え替えのときに行うとよいでしょう。バルブと呼ばれる球状の茎が、3つでひとつなるように株分けするのがコツです。植え付けと同様の土を用意してくださいね。
株分けの注意点
株分けをしたあと、花がつかなくなることがあります。これは、株が小さくなることで元気がなくなってしまうことが原因だといわれています。株が大きく育つと復活しますので、しっかり管理して芽を大きく成長させましょう。
芽を大きくするってどういうこと?
ボタニ子
株分けで小さくなったミルトニアは、新芽を成長させて大きくする必要があります。水やりや日当たりなどに気をつけて、成長を見守ってくださいね。
まとめ
ミルトニアは暑さや寒さに弱く、栽培が難しい植物といわれています。しかし、ポイントをおさえて丁寧に管理をすれば、初心者にも育てられます。佇まいが美しく香りもよいので、優雅な気分が楽しめますよ。ぜひ、栽培に挑戦してみてくださいね。
出展:写真AC