シラサギカヤツリの育て方
ここからはシラサギカヤツリの育て方について紹介します。シラサギカヤツリは比較的丈夫で、初心者でも扱いやすい園芸品種です。寒さに弱いので日陰を避け、日当たりのいい場所で水切れに注意して育てれば、美しい花を楽しめるでしょう。
育て方①栽培環境
日当たり
シラサギカヤツリは日当たりのいい場所で育てるようにしましょう。耐暑性は強いのですが、寒さには弱いので日陰は避け、半日程度は日が当たる場所がいいです。日当たりのいい場所に置くことで冬場に温度が下がりにくく、枯れるのを防げます。どうしても冬場の気温が下がってしまう場合は、屋内などの気温が下がりにくい場所に移動しましょう。
用土
シラサギカヤツリは乾燥に弱いため、水持ちのいい用土に植え付けましょう。軽い土は水に浮きやすいので、一般には草花用培養土や赤玉土を用います。また、田んぼの土は水持ちが非常にいいため、特におすすめです。基本的に土を選ばない品種なので、重さがあって水持ちのいい用土であればよく育ちます。
育て方②植え付け
植え付けの時期は、湿度があればいつでもよいので、基本的に5~10月です。ポット苗で売られていることが多いので、購入したら水槽や鉢などに植え付けるようにしましょう。植え付けのときはあまり水深が深くならないよう注意が必要で、5~10cm程度が目安です。
育て方③水やりと肥料
水やり
水は切らさないようにしましょう。水槽や水盤、腰水栽培など、株元が常に水中にある栽培環境だと水やりの必要はありませんが、地植えや鉢植えの場合は、小まめに水やりを行います。基本的に、土の表面が乾いたら水をやり、常に土を湿った状態に保つのがコツです。
肥料
シラサギカヤツリは肥料を与えなくても育ちますが、肥料を与えたほうが葉の緑も濃くなり、花立ちも多くなります。基本的に春から秋の生育期に、粒状の化成肥料を株元に、月に1回程度施します。株元が水中に浸っている場合は、春先に緩効性の肥料を与えるだけで十分です。
育て方④病気や害虫
病気や害虫に関しては、ほとんど心配する必要はありません。丈夫な植物ですので、日当たりなどの栽培環境と、水を切らさない手入れを行えば、安心して育てられます。開花期間も長く病虫害にも強いため、水辺の環境を彩る品種として最適な品種です。
シラサギカヤツリの管理方法
次に管理方法について紹介します。シラサギカヤツリは生育旺盛で、放っておくと株が込み入ってしまいます。そのため、春先に株分けという増やし方で増やせます。株分けは植え替えも兼ねて行う作業なので、特に重要です。
管理方法①増やし方
シラサギカヤツリの増やし方は、株分けという方法を用います。4月頃に剪定ばさみなどで、掘り出した地下茎を切り分けて植え替えます。株分けの際は、しっかりと泥を落として、剪定ばさみで切り分けましょう。清潔な用土に植え替えてたっぷりと水をやれば、株分けは終了です。
管理方法②花がら摘み
開花期間が長いのはいいことですが、その分花がらも多く出るので、花がら摘みをしっかりしましょう。花がら摘みのときは、剪定ばさみなどで花茎から切ります。また、花が咲くと花に養分を取られてしまうので、全体的に花つきが悪くなります。そのため、咲き終わった花は小まめに摘み取るようにしましょう。
管理方法③仕立て直し
株が込み入ってきたときに、株分けをして増やす方法もありますが、株全体を刈りこんで仕立て直しをするという方法もあります。古葉の整理も兼ねて行えるので、茂ってきたと感じたら、剪定ばさみなどで仕立て直すのも、シラサギカヤツリの良好な生育に有効です。
まとめ
シラサギカヤツリはしっかり手入れすれば、初心者でも扱いやすい園芸品種です。株分けで植え替えも兼ねて増やせるので、1度コツをつかめば、毎年長い間、庭や水辺空間を彩ってくれます。庭やベランダで水草を育ててみたいと思ったら、ぜひ最初に試してください。
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