ミネラルとは五大栄養素の一つ
栄養素のミネラルは無機質とも呼ばれ、タンパク質・脂質・糖質(炭水化物・食物繊維)ビタミンとともに、体を維持するために必要となる5大栄養素の一つです。栄養素の中でもミネラル(無機質)は、歯や爪や体液など人間の体を形成する働きをします。
栄養の分解にはビタミン・ミネラル(無機質)が必要
私たちが食べたものは、口・胃・腸・脾臓により分泌される消化液で消化・分解され、エネルギーに代わっていきます。消化、吸収は、体内の化学反応のことで「代謝」といいます。また体内にある不要な物質を分解して、排出することも「代謝」といいます。ビタミン・ミネラル(無機質)は、そうした「代謝」を助ける栄養素なのです。
ボタ爺
もっと言うと、「消化酵素」は、ビタミンやミネラルの貯えがなくなると、体にいろいろな症状が現れてしまうのじゃ!
ミネラルの定義とは
食べ物から必要な栄養素を摂ることは、日々の生活や健康に大きな影響を及ぼします。人や動物はさまざまな栄養素を体内に吸収し、体の中で代謝・排出の循環を繰り返します。この代謝や排出を活性化するためにも、ミネラルは欠かせない栄養素なのです。ではミネラルとはどのようなものが栄養素として定義されているのでしょうか。
さまざまな成分がミネラルに定義されている
ミネラル(無機質)には、たくさんの種類があり、13種類の成分がミネラルとして定義されています。さらにこの中から大きく5種類の多量ミネラル・8種類の微量ミネラルに分けられます。
【主要ミネラル(体内にありたくさん摂る必要があるミネラル)】
- カルシウム
- カリウム
- マグネシウム
- ナトリウム
- リン
- マンガン
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- ヨウ素
- クロム
- セレン
- モンブデン
ミネラルは食事摂取基準に定められている
ミネラルは必須元素の「無機質」「灰分」とも呼ばれ、日本が定める健康増進のための基準として「ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン」を摂取することが、厚生労働省により定められています。
日本人に必要なミネラル(無機質)の一日の摂取量は?
ミネラルの定義についてをご紹介しましたが、ここからは日本人の一日に必要なミネラル(無機質)を紹介します。ミネラル(無機質)の目安は、厚生労働省では定義だけではなく、性別・体重・年齢により変わってきますので、今回は「15~17歳」の場合の目標ミネラル量を紹介します。年代別や詳しい定義・内容については、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」をご覧ください。
ミネラル | 男性 | 女性 |
---|---|---|
ナトリウム(mg/日) | ‐ | ‐ |
食塩(g/日) | 7.5未満 | 6.5未満 |
カリウム(mg/日) | 3,000~ | 2,600~ |
カルシウム(mg/日) | 800 | 650 |
マグネシウム(mg/日) | 360 | 310 |
リン(mg/日) | 1,200 | 900 |
鉄(mg/日) | 10.0 | 7.0~10.5 |
亜鉛(mg/日) | 12 | 8 |
銅(mg/日) | 0.9 | 0.7 |
マンガン(mg/日) | 4.5 | 3.5 |
ヨウ素(μg/日) | 140 | 140 |
セレン(μg/日) | 35 | 25 |
クロム(μg/日) | - | - |
モリブデン(μg/日) | 30 | 25 |
ミネラル(無機質)をバランスよく摂取して免疫力アップ!
現代人はミネラル(無機質)が不足しているのではないかといわれています。ミネラル(無機質)のカリウム・ナトリウム・マグネシウム・リンは、食事で十分に摂取できるといわれているので、必要なミネラルを食事からバランスよく摂取して健康維持をめざしましょう。
ボタニ子
体が疲れやすい、口内炎ができる、風邪をひきやすいときは、栄養が不足していないかチェックしてみよう。
ボタ爺
次はミネラルを簡単・効果的に摂る方法を紹介するぞ!
代謝は、体内にある「消化酵素」が働くことで、ブドウ糖になりエネルギーとして体内に吸収されます。