耐暑性の強い植物30選!真夏の炎天下にも負けずに元気に咲く花は?

耐暑性の強い植物30選!真夏の炎天下にも負けずに元気に咲く花は?

太陽の光を浴びて大きくなる植物たちでも、日差しが強すぎれば葉焼けしたり、弱って枯れてしまったりする場合があります。植物の購入時には耐寒性だけでなく耐暑性を確認することが大切です。この記事では、真夏や暖地での栽培に向く耐暑性の強い植物を30種ご紹介します。

記事の目次

  1. 1.耐暑性の強い植物とは
  2. 2.耐暑性の強い植物<一年草>10選
  3. 3.耐暑性の強い植物<非耐寒多年草>4選
  4. 4.耐暑性の強い植物<多年草>4選
  5. 5.耐暑性の強い植物<球根植物>4選
  6. 6.耐暑性の強い植物<花木>8選
  7. 7.耐暑性の強い植物の管理ポイント

耐暑性の強い植物とは

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一般的に耐暑性が強いといわれる植物は、真夏の炎天下でも花を咲かせられる、暑さに対する強さをもっています。太陽の熱は大気中の温度だけでなく地表にも届くので、真夏や暖地でのガーデニングには、暑さや乾燥気味の環境、もしくは高温多湿に耐えられる植物を選ぶとよいでしょう。

耐暑性の強い植物の特徴

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耐暑性の強い植物の特徴として、開花期間が長いタイプのものが多く見受けられます。これは初夏から咲き始め、真夏を経て秋まで咲き続けることからも必然的といえますね。一年草、多年草ともに耐暑性に優れる反面、耐寒性は劣りますが、多種多様な植物界のなかには、耐暑性と耐寒性を兼ね備えた品種もあります。

耐暑性の強い植物の原産地

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暑さと乾燥に強い植物の原産地

日本で流通している耐暑性の強い植物の原産地には、南アフリカや、南米、地中海地域といったところが多くみられます。これらの気候の共通点は、乾燥気味で気温が年間をとおして高いということです。少々の水切れにも耐えられる耐暑性は、日本の真夏や暖地でのガーデニングに最適といえるでしょう。

高温多湿に強い植物の原産地

耐暑性の強い植物のもう1つの系統は、東南アジアや熱帯地方を原産とする高温多湿を好む植物たちです。これらの植物は暑さには強いのですが、極端に寒さに弱いという特徴があります。まさに暖地や真夏のガーデニングに特化した植物たちですね。

耐暑性の強い植物<一年草>10選

①ニチニチソウ(日々草)

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熱帯地域が原産のニチニチソウは、乾燥に強く、炎天下でも花を絶やさない真夏の一年草です。名前のとおり、元気いっぱいに毎日花を咲かせ、花の少なくなる真夏の花壇を鮮やかに彩ってくれます。

分類 キョウチクトウ科ニチニチソウ属:一年草
別名 ビンカ
原産地 マダガスカル、熱帯~亜熱帯
花期:花色 5~11月:白、ピンク、赤、紫、複色
特徴、用途 初心者におすすめ、開花期間が長い

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②クレオメ

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華やかな花姿が印象的なクレオメは、こぼれ種でもふえる強健な一年草です。水はけさえよければ、日なたはもちろん半日陰でもよく育つので、育てる場所を選びません。移植を嫌うので、地植えの場合は直まきするとよいでしょう。

分類 フウチョウソウ科クレオメ属:一年草
別名 セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)
原産地 熱帯アメリカ
花期:花色 7~10月上旬:白、ピンク、紫
特徴、用途 初心者におすすめ、開花期間が長い

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クレオメは、品種改良があまりされていないため、原種に近い植物です。可愛らしい花を咲かせることや育てやすいことから、花壇やガーデニングにはかかせないものとなっています。色々な名前をもつクレオメですが、その名前の由来や、花言葉とその意味を探っていきましょう。

③コリウス

Photo byArtisticOperations

真夏のカラーリーフとしておなじみのコリウスは、ピンク~青系のサルビアのような花を咲かせます。カラーリーフとして長く楽しみたい場合は、蕾の時期に花の部分を摘み取るとよいでしょう。コリウスには種から育つ小さめの種子系と、大型の栄養系の品種があります。

分類 シソ科コリウス属:一年草
別名 キンランジソ(金襴紫蘇)、ニシキジソ(錦紫蘇)
原産地 東南アジア
花期:葉色 5~10月:多種
特徴、用途 初心者におすすめ、カラーリーフ

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コリウスはインスタ映えするカラフルな葉を持つ植物です。葉のビタミンカラーが花壇でも寄せ植えでもひときわ目をひきます。初心者にも簡単に育てられ、挿し木で簡単に増やせ、剪定の仕方次第で自分の思うような形にできる、そんなコリウスの種類や花言葉、育て方をご紹介します。

④キバナコスモス

Photo by Felipe Sasso

ビタミンカラーが目にもまぶしいキバナコスモスは、プランターよりも地植えで群生させたほうが、魅力を発揮できます。やせ地でも育ち、水やりは降雨のみで大丈夫なので手間いらずです。草丈は30~100cmと幅があり、矮性タイプは主に園芸種となります。

分類 キク科コスモス属:一年草
別名
原産地 メキシコ
花期:花色 6~10月
特徴、用途 初心者におすすめ、開花期間が長い、地植え向き

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夏から秋にかけて、キバナコスモスというオレンジや黄色の花びらのコスモスによく似た花を見かけます。キバナコスモスは育て方が簡単で見頃も長く、初心者でも上手に花を咲かせることができます。ここでは、キバナコスモスの特徴や上手な育て方をご紹介します。

⑤ジニア・エレガンス

Photo by apple_pathways

華やかな色調のヒャクニチソウは、百日間咲き続けることが名前の由来になっていますが、実際に咲いているのはそれ以上です。幼苗のうちは立ち枯れ病が出やすいので乾燥気味に管理してください。同様の一年草で、リネアリスという矮性タイプのジニアもあります。

分類 キク科ヒャクニチソウ属:一年草
別名 ヒャクニチソウ(百日草)
原産地 メキシコ、南北アメリカ
花期:花色 5~11月中旬:白、桃、赤、橙、黄、緑、複色
特徴、用途 開花期間が長い、初心者におすすめ

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ヒャクニチソウ(ジニア)は、100日間咲き続けるといわれたことがその名の由来です。育て方も簡単、色や品種も豊富で寄せ植えや切り花としての人気が高まっています。ここでは、ヒャクニチソウ(ジニア)の育て方や切り戻し方法についてご紹介します。

⑥ヒマワリ

Photo byUschi_Du

真夏の花の代名詞のようなヒマワリは、園芸種がとても豊富です。草丈では、ひざ丈サイズのもの~3m近くにまで成長する品種や、花粉の少ないものなどバリエーションもさまざまです。ゴッホの絵に代表されるような、個性的なヒマワリを楽しんでみてはいかがでしょうか。

分類 キク科ヒマワリ属:一年草
別名
原産地 北アメリカ
花期:花色 7~9月:黄色、橙、茶、複色
特徴、用途 初心者におすすめ、切り花

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ヒマワリの育て方!枯れずに管理する水やりのコツや種まきでの増やし方
ヒマワリは育て方が簡単で、鮮やかな黄色の花を咲かせる夏の定番植物です。成長すると2mほどの大きさになり、まっすぐに伸びた茎に太陽のような花を咲かせるため「サンフラワー」とも呼ばれています。そんなヒマワリの育て方や、増やし方を見ていきましょう。

⑦アサガオ

Photo by NakaoSodanshitsu

小学生時代に育てた方も多いアサガオは、日本の夏の定番の花ですね。花色は白~ピンク~青系が定番です。花弁は一重~八重咲きや江戸時代から続く変化咲きなど、盛んに品種改良が行われた花でもあります。暑さには強いですが乾燥には注意してください。

分類 ヒルガオ科サツマイモ属:一年草
別名 牽牛(けんぎゅう)
原産地 熱帯、亜熱帯地域
花期:花色 7月上旬~10月上旬:白、桃、赤、紫、青、複色
特徴、用途 初心者におすすめ、グリーンカーテン

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皆さんはアサガオから何を連想しますか。夏休みにアサガオの鉢を持ってきた思い出など、アサガオといえば夏という人が多いのではないでしょうか。そんな身近なアサガオですが、実は種類によって時期や見頃はそれぞれです。本記事ではアサガオの開花時期や特徴をご紹介します。

⑧ケイトウ

Photo by cultivar413

肉厚な花弁についつい触ってみたくなるケイトウは、学校や公園の花壇などでおなじみですね。鉢植えや幼苗のうちは乾燥させると枯れてしまうことがあるので、気をつけましょう。地植えの場合、肥料はほとんど必要ありません。

分類 ヒユ科ケイトウ属:一年草
別名
原産地 インド、熱帯アジア
花期:花色 7~11月:ピンク、赤、黄、橙、淡緑、複色
特徴、用途 開花期間が長い、初心者におすすめ

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ケイトウの育て方!種まき・育苗・定植の仕方から管理のコツまで解説!
ケイトウの育て方を紹介します。その花の形状がニワトリの頭に似ていることから名付けられたというケイトウ(鶏頭)。色が鮮やかでかわいらしいお花です。ケイトウに適した栽培環境、種まき、水、肥料の与え方、増やし方、害虫からの守り方など基本的な育て方について紹介します。

⑨サンビタリア・スぺシオサ

Photo byPezibear

小さなヒマワリのようなサンビタリア・スぺシオサは耐暑性と病気に強い一年草です。草丈が低く開花期間が長いことから、夏のグランドカバーとしても使えます。高温時の極端な乾燥時期以外は、多湿にならないように管理してください。

分類 キク科ジャノメギク属:一年草
別名 ジャノメギク(蛇目菊)
原産地 アメリカ南西部、メキシコ、グァテマラ
花期:花色 5~11月:黄
特徴、用途 開花期間が長い、グランドカバー

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サンビタリアとは?特徴や水やり・肥料などの基本的な育て方を解説!
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⑩トレニア

Photo by PatrickMcNallyMolokai

トレニアは別名のナツスミレにふさわしく、真夏の太陽の下でたくさんの花を咲かせます。白をベースに花弁の先端にピンク、紫、青といったポイントが入るのが特徴です。気温が下がる晩秋には枯れてしまいますが、初夏からたっぷり涼し気な花姿を楽しませてくれます。

分類 アゼトウガラシ科ツルウリクサ属:一年草
別名 ナツスミレ
原産地 アジア、アフリカ
花期:花色 4~11月:白、ピンク、黄、紫、青
特徴、用途 開花期間が長い、初心者におすすめ、耐陰性がある

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トレニアの育て方!種まきから切り戻しや寄せ植えのコツまで一挙ご紹介!
すみれに似ているトレニアは、一年草が主流ですが、コンカラーのように多年草の種類もあります。トレニアは花色も豊富で、夏のガーデニングにぴったりです。育て方さえ知れば、初心者でも栽培できます。種まきから、切り戻しのお手入れなど育て方についてこれからご紹介します。
ボタニ子

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