ベンレート水和剤の使い方
ここからはベンレート水和剤の使い方について説明します。カビや菌が原因の病気に有効なベンレート水和剤ですが、どのように使えば効果を発揮するのでしょう。また、たまねぎやレタスなど、水を弾く野菜に対する使い方も説明します。ベンレート水和剤を含む農薬は、使い方を間違えると、人体や環境に悪影響を及ぼします。使い方をしっかりと抑えたうえで、適切に使うよう心がけましょう。
希釈して使う
ベンレート水和剤は名前に「水和剤」とあるように、水で希釈して使います。希釈量に関しては、購入した際の説明書を読むか、住友化学園芸のホームページで確認しましょう。そして、実際に消毒・殺菌をするときは、霧吹きなどで作物に直接吹きかけるようにして使います。土壌消毒など、広範囲にわたって消毒する場合は、噴霧器を使うのもおすすめです。
水を弾く野菜・果物には展着剤と一緒に使う
野菜の中にはたまねぎやレタスのように水を弾く野菜もあります。これではベンレート水和剤を吹きかけても水がすぐに流れ効果を発揮できません。そんな野菜にベンレート水和剤を使うときは展着剤と一緒に使います。このとき使う順番に注意が必要で、まず水に展着剤を入れて薬剤が水の中で分散しやすいようにし、その後ベンレート水和剤をいれて作物に散布します。水を弾く野菜にベンレート水和剤を使うときは気にかけましょう。
一緒に使うのは機能性展着材
展着剤には界面活性効果があり、一般展着剤、機能性展着剤、固着剤の3種類があります。一般展着剤は薬剤を均一に植物に付着させる効果があり、機能性展着剤は薬剤を植物体内に浸透しやすくします。固着剤は、液体が植物に付着したときに皮膜を作り、耐雨性が増す付着材です。このうちベンレート水和剤と一緒に使うのは、浸透効果のある機能性展着剤です。展着剤を使うときは少し注意しておきましょう。
種子消毒
ベンレート水和剤は種子消毒や球根の消毒にも適用できます。種子消毒は、種子に付着した病原菌によって発芽から幼苗期に発生する病気を防ぐための消毒です。トレイなどに種子、または球根を置き、適切な濃度に希釈したベンレート水和剤に浸します。浸した状態で半日~1日くらい経てば、消毒は完了です。これから種植えをする際には、植える前に1晩種子消毒を行ってから植えると、病気の発生が抑えられます。