ギョリュウバイの育て方！種まきの時期や剪定方法・仕立て方を紹介！

ギョリュウバイは枝をたくさん伸ばして葉を密につけるのが特徴で、庭木や花壇の寄せ植えとして育てるだけでなく、生垣としても利用されている植物です。常緑性でいつでも美しい葉が楽しめるのでガーデナーにも人気があります。そんなギョリュウバイの育て方や剪定方法、仕立て方などをご紹介します。

ギョリュウバイは明くて日当たりのよい場所で育てましょう。太陽の光をたくさん浴びて育てると花付きがよくなります。日光を好みますが、夏場に直射日光に長く当てると葉焼けを起こしてしまう恐れがあるので、注意が必要です。また、ジメジメとした多湿の環境が苦手なため、風通しのよい場所を選んでください。

耐寒性が弱いので、しっかりと寒さ対策をしてから冬越しさせるのがポイントです。鉢植えの場合は軒下や室内に移動させてください。地植えの場合は、ビニールやバークチップ、ヤシ殻などを使用してマルチングを行いましょう。霜に当たると枯れてしまったり株が傷んでしまったりするので、霜の当たらない場所で管理してください。

ギョリュウバイは多湿の環境を嫌うため、水はけのよい用土を使用して育てましょう。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合には、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土に、少量の川砂を加えた用土を使用してください。地植えにする場合で土の排水性が悪いようなら、ピートモスや川砂を混ぜ込んでから植え付けるのがおすすめです。

ギョリュウバイの植え付けは4月〜6月か9月〜10月に行いましょう。地植えにする場合、縦や横に大きく成長するため苗よりも2まわり〜3まわりほど余裕をもって植え付けるのがポイントです。やや乾燥した環境を好むので、寄せ植えにする場合は同じような性質をもつ植物を選んでください。鉢植えの場合は、株よりもひと回り大きめの鉢に植え付けましょう。

ギョリュウバイを地植えで育てている場合、植え替えの必要はありませんが、鉢植えの場合は根詰まりを起こしてしまう恐れがあるので、1年〜2年に1度は植え替えを行いましょう。根を崩さないようにていねいに掘り起こし、ひと回り大きな鉢に植え替えます。根付くまではしっかりと水やりをして、水切れを起こさないように管理してください。

地植えの場合は雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし雨が全く降らない日が続き、地面が乾きすぎている場合は様子を見ながら水やりをしてください。鉢植えの場合は土の表面が完全に乾ききってから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。根腐れを防ぐために、受け皿に残った水は必ず捨てるようにしてください。

ギョリュウバイは健康に育っている場合、とくに肥料は必要ありません。しかし環境が合わず花付きが悪いようならば4月〜6月と9月〜11月にかけて、緩効性の化成肥料を株元に適量与えてください。または植え付けの用土に元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。肥料を与え過ぎると根腐れを起こしてしまうので注意しましょう。

ギョリュウバイは放任気味で育てると、大きく育ちすぎたり樹形が乱れたりするので、適度に剪定を行いましょう。ギョリュウバイは夏に花芽をつける性質があるため、梅雨前までには剪定をしておくのがポイントです。縦や横に伸びすぎている部分を剪定すると風通しがよくなり、病気や害虫予防にもなります。鉢植えにして小さく剪定すると、盆栽としても楽しめるのも魅力です。

ギョリュウバイは「すかし剪定」という方法で剪定を行うのがおすすめです。枝や葉が密に生える性質があるため、内側が蒸れてしまう恐れがあります。そのため、枝の混み合っている部分や、葉が多い部分を中心的に剪定していきましょう。すかし剪定で仕立てると、内側まで太陽の光が当たるようになり、株が元気に育ちます。