キャラボク(伽羅木)とは?特徴や魅力をご紹介!お庭の生垣におすすめ?

キャラボク(伽羅木)とは?特徴や魅力をご紹介!お庭の生垣におすすめ?

キャラボクはほぼ全国で見られる常緑性低木で、イチイの変種です。丈夫で手入れがしやすく、庭木や生垣としてよく利用されています。今回はキャラボクの特徴や育て方のポイントを紹介します。キャラボクを知ることで、その魅力を知ることができますよ。

記事の目次

  1. 1.キャラボク(伽羅木)の概要
  2. 2.キャラボクの特徴
  3. 3.キャラボクの育て方
  4. 4.まとめ

キャラボク(伽羅木)の概要

                                <a href="https://www.photo-ac.com/profile/1831762">しずく8</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

出典:写真AC

キャラボク(伽羅木)はイチイ科の常緑性低木です。自生種は本州日本海側の秋田県真昼岳~鳥取県大山に分布しています。特に大山に自生しているキャラボクは「ダイセンキャラボク」と呼ばれ、その群生地は特別天然記念物に指定されている貴重な場所です。名前の由来は、かすかな芳香がある材が、有名な香木「キャラ(伽羅)」に似ていることからきています。

キャラボクの基本データ

学名 Taxus cuspidata var.nana
科名 イチイ科
属名 イチイ属
別名 キャラ(キャラの木)、ハイキャラボク、ダイセンキャラボク
樹高・草丈 1m~3m
開花期・結実期 開花期:3月~5月 結実期:9月~10月
用途 植木(庭木、公園樹、生垣、垣根、トピアリー)

イチイの変種

Photo byAlexas_Fotos

イチイです。

キャラボクは常緑樹イチイの変種です。ゆえに見た目は非常によく似ています。しかし見分け方は簡単です。キャラボクの葉が螺旋状に展開するのに対して、イチイは規則正しく水平に並んでつきます。葉の大きさもイチイのほうが大きいです。樹形の場合、キャラボクは枝分かれが多いため、剪定せず放っておくと樹形が乱れてしまいますが、イチイはほとんど乱れません。

植木としては、イチイが寒冷地向き、キャラボクが暖地向きとされています。キャラボクのほうが耐暑性と耐陰性が高いからです。

それと庭木や生垣として植栽する場合、スペースに限りがあることが多いから、低木種のキャラボクのほうが好まれているんだよ。

イチイは高木種で、成長すれば20mにもなります。ただし成長が遅いため、そこまで育つ木は少ないです。

キャラボクの特徴

特徴①雌雄異株

キャラボクは雌雄異株の植物です。開花時期になると、それぞれの株が淡黄色の雄花、緑色の雌花をつけます。そして初秋に赤い実がなりますが、実をつけるのは雌株だけです。花や葉だけでなく、実も楽しみたい場合、購入するときはきちんと確認しておきましょう。

特徴②実は食べられるが毒がある

イチイの変種であるキャラボクは、イチイの実によく似た赤い実をつけます。イチイの実といえば、果肉は甘く食用になるものの、種に毒があるため、食べる際は注意が必要であることで有名ですね。キャラボクの実も同じです。食用になりますが、種に毒があるので食べる際は気をつけましょう。特に小さなお子様やペットがいる家庭は、誤食しないように注意が必要です。

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キャラボクの育て方

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