ヒイラギモクセイとは?
ヒイラギモクセイは、ヒイラギとギンモクセイとの雑種とされているモクセイ科モクセイ属の樹木で、8mほどの高さに成長するものもあります。半日陰でも育つヒイラギモクセイは育て方もさほど難しくないため、庭木や生垣としても人気の常緑樹です。葉の縁にはトゲがあり、10月頃になるとキンモクセイやギンモクセイの花に似た、芳香を放つ白花を咲かせます。
ヒイラギモクセイの特徴
ヒイラギモクセイの特徴として、まず挙げられるのは葉の縁にあるトゲです。葉の形状は楕円形でトゲの部分も含めヒイラギに似ていますが、ヒイラギよりも大き目です。また、秋に開花する白い小花は芳香があるという特徴や形状もギンモクセイとよく似ています。ヒイラギモクセイはヒイラギとギンモクセイとの交雑種とされていますので、やはり、それらに似ているところがあります。
ヒイラギモクセイの基本情報
名前 | ヒイラギモクセイ(柊木犀) |
学名 | Osmanthus ×fortunei |
原産地 | 中国 |
分類 | モクセイ科 モクセイ属、常緑樹、広葉樹 |
大きさ | 4~8m |
花 | 白色、芳香がある |
開花時期 | 10月頃 |
葉 | 楕円形で葉先が尖り縁にはトゲがある |
耐陰性 | 有り |
適した地域 | 関東以南 |
ヒイラギモクセイの管理
ヒイラギモクセイは病気や害虫にも比較的強く育てやすい樹木です。植物が芽吹き成長する力のことを萌芽力(ほうがりょく)といいますが、この萌芽力も強いため強い刈込みにも耐え復活してくれます。また、日陰でも育ちますので植え付け場所の日当たりや育て方を、それほど気にする必要もありません。ヒイラギモクセイを管理する上でのポイントをまとめてみました。
ヒイラギモクセイの管理①土と水
ヒイラギモクセイは土壌を選びません。肥沃な土でも痩せ地でも生育は可能ですので土質にはあまりこだわらなくてもよいです。水やりは根づくまでは大切です。それ以降は真夏のような乾燥する時期を除けば雨水だけでもうまく育ちます。
ヒイラギモクセイの管理②肥料
肥料を与えることで樹勢や根の張りを強くする効果を期待できます。おすすめの肥料は、成分がゆっくりと溶け出し効果が長く続く緩効性肥料です。寒肥として1~2月頃に施肥を行うとよいでしょう。
ボタニ子
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