常緑樹とは
常緑樹とは年中緑の葉をつける樹木のことです。ほかの植物は秋や冬に葉を落としますが、常緑樹は冬の厳しい寒さの中でも緑の葉を茂らせるのが特徴で、寒い季節に葉を落としてしまうのが落葉樹です。庭づくりにおいて常緑樹と落葉樹、それぞれの特徴をつかんだ上でバランスよく配置することで趣のある素敵な庭になります。
常緑樹の魅力
常緑樹の特徴は、年中緑の葉を見せてくれるところです。冬の寒い時期ほとんどの植物が、寒々しく葉を落とし色を失くしてしまうなか、緑の葉は生命力とあたたかさを与えてくれます。冬に実をつける常緑樹もあり、その姿は健気でふさぎ込みがちな冬の季節を彩る、貴重な植物です。シンボルツリーを常緑樹にすると、寂しい季節にも緑の葉で生命力を感じさせてくれます。
目隠しや日よけ代わりに
窓にカーテンやブラインドなどで目隠しや日よけをしている方は多いと思いますが、屋外の窓辺に樹木を植えることで、目隠しや日よけにすることもできます。落葉樹の場合、夏には葉が茂って強い日差しを遮ってくれます。冬は葉を落としてあたたかい日光を部屋に取り込むことができます。常緑樹ならば年中葉を茂らせるので、人の視線を遮ったり、目隠しとしても役立ちます。
シンボルツリーとは
シンボルツリーとは、その家の目印や印象付ける庭木のことです。庭がなくても、植木鉢で玄関や庭先に置くことで、家が生き生きとして見える効果があります。新築の家が完成したときのお祝いに植えることが多く、家族とともに成長していく家族の一員のような存在です。シンボルツリーを常緑樹にした場合、一年中緑の葉を見せて癒してくれるでしょう。
シンボルツリーの選び方
シンボルツリーを選ぶ時気をつけることは、手入れが楽なこと、植える場所(日当たりや空間の広さ)が樹木に合った場所であること、落葉樹なのか常緑樹なのか、成長が早すぎないかなどです。虫や病気になりやすいと手入れにとても手間がかかります。木は種類によって横に広がるタイプ、上に伸びるタイプなどがあり、成長した時にどんな姿になるのか調べてから植えましょう。
常緑樹の種類・タイプ別
常緑樹といっても沢山の種類があります。ここでは簡単に大きさ別で分けます。高木、中木、低木です。庭木で植えるならば中低木くらいの大きさの木がおすすめです。木は、苗木の時には想像できないほど大きく育ちます。あまりにも早く育つタイプの木は、頻繁に剪定が必要になり手がかかります。日当たりや風通しも重要で、中庭に植える場合は日陰でも育つタイプを選びましょう。
低木は概ね2m以下、高木は概ね5m以上、中木は概ね2m~5m
おすすめの定番常緑樹を紹介
常緑樹といってもかなり沢山の種類があります。ここでは定番の常緑樹をいくつかご紹介します。どれも手入れが楽で、自然な風情が人気の木です。もちろんシンボルツリーにもおすすめです。選ぶのに花言葉の意味で選ぶのも素敵です。庭に植えるとなると、長期間のお付き合いになり、家を守ってくれる意味もあります。ぜひ素敵な木を植えましょう。
ボタニ子
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