オリーブの概要
学名 | Olea europaea |
分類 | モクセイ科オリーブ属 |
発祥地域 | 地中海沿岸 |
オリーブはシルバーがかった葉が大変美しい、モクセイ科の常緑高木の一種です。地中海沿岸を原産とし、紀元前700年にはすでに、人々がオリーブオイルを利用していたことがわかっています。人々の生活に欠かせなかった存在といえるでしょう。
実を圧搾して作るオリーブ油
オリーブオイルはオリーブの実を集め、圧搾しで作られています。イタリア料理がすっかり定着した日本では、オリーブオイルは定番のオイルといえるでしょう。エキストラバージンオリーブオイル・ピュアオリーブオイルの種類があります。
ボタニ子
ガーデニングや観葉植物としても人気!
オリーブオイルが日本で定番化していったように、オリーブの木もガーデニングで庭木に使われていたり、室内で観葉植物として育てられていたりと、近年高い人気を集めています。樹形が美しく、葉の観賞価値が高く、シャービックで爽やかな印象を与えます。
オリーブの栽培について興味のある方は、こちらの記事もご覧くださいね。
オリーブの花の特徴
特徴①小さな白い花
オリーブは、枝の先端に白い花をいくつもつけます。小さな花ですが、たっぷりと枝についた姿は見事です。モクセイ科に分類されているだけあって、金木犀の花の形に似ています。
特徴②ふんわりと香る
オリーブの花の香りは、控えめですがふんわりとよい香りがしますよ。同じモクセイ科の金木犀ほどは香りませんが、一斉に付けた花から漂う香りは心地よさを感じさせます。
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オリーブオイルコロンヤは、トルコ製のフレグランスです。ほんのりオリーブオイルの香りが優しく漂います。優しい香りながら、持続時間は長めです。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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容量 | 200mL |
特徴③開花時期は初夏
オリーブの花の開花時期は、5月~6月です。枝に花がつく様子も美しく、さらに桜のように一斉に散り、花びらのじゅうたんができるまで目を楽しませてくれます。初夏に、さわやかな姿を見せてくれるでしょう。
オリーブの花言葉
初夏に開花時期をむかえ、白く小さな花をたっぷりと枝につけるオリーブ。紀元前から人々に愛されてきたオリーブならではの花言葉をもっていますよ。
オリーブの花言葉①「平和」
オリーブの花言葉は「平和」です。旧約聖書にオリーブは登場します。大洪水から逃れるため、「ノアの方舟」に地球上の生物と乗り込んだノアのもとへ、やがて大洪水が収まったことを知らせる鳩が訪れます。その鳩が運んできたものがオリーブです。ようやく訪れた平和の象徴としてこの花言葉が付けられました。
優しく、誰からも愛されそうな花姿も「平和」のイメージにぴったりです!
「平和」の象徴として国連の国花にも
国際の安全と平和を維持することを目的に掲げている「国連」の国花もオリーブです。「平和」の花言葉が生かされていることがよくわかります。
オリーブの花言葉②「知恵」「勝利」
「知恵」「勝利」も、オリーブらしい花言葉です。ギリシャ神話で、知恵と勝利の女神であるアテネと、海神ポセイドンが争います。全能神ゼウスは、人々の役に立つことをした神を勝者にすると言いました。アテネは人々のためにオリーブを植え、それが勝利の決め手になります。このエピソードが「知恵」「勝利」という花言葉の由来になったといわれています。
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古代オリンピックではオリーブの冠が勝者に贈られていました!
オリーブは結婚式の花としても人気!
近年のナチュラルウェディングの人気も相まって、オリーブが結婚式で用いられるようになってきました。濃すぎることのない上品なグリーンと、「平和」や「知恵」といった明るい未来を2人で築いていくイメージの花言葉が人気の理由でしょう。
オリーブの花の咲かせ方は?
咲かせ方①冬の寒さに当てる
オリーブを室内で観葉植物として育てている場合は、冬場に外に出すことが必要です。寒い季節を樹が経験し、寒さに当たっていないと花芽を形成しません。花芽を付ける季節は1月です。このころに10℃以下の環境に20日程度出すことが花を咲かせるポイントです。
咲かせ方②3年待つ
冬の季節に寒さにあてたとしても花をつけない場合は、樹が若すぎることが考えられます。ホームセンターなどで出回っているオリーブが花をつけるようになるまで、3年ほどかかるともいわれています。焦らず数年単位で観察を続けましょう。
咲かせ方③剪定方法を見直す
オリーブの花芽は伸びた新しい枝につきます。剪定の季節や時期があわず、花芽をつける時期(1月ごろ)に剪定を行い、新しい枝を落としてしまうと花が咲かなくなることがあります。
強剪定を行うときは新しい枝を残す
ただし、ばっさりと刈り込んで太い枝を落とすような強剪定に適した時期は、花芽形成が始まっている2月~3月ごろです。強剪定を行いつつその年の初夏に花をつけたい場合は、剪定する枝を選び、新しい枝も適度に残します。
咲かせ方④肥料を与える
花芽形成後の「3月」に与える
オリーブは1月ごろに花芽を形成します。この花芽形成に使った体力を補うような目的で、堆肥などの緩効性の有機料を寒肥として与えましょう。
収穫・翌年も花を咲かせたいときは「6月」「11月」も
花を咲かせ、結実するために必要な養分を補うようなイメージで6月にも施肥します。即効性のある化成肥料などを株元にパラパラと与えましょう。また、実の収穫後は、お礼肥として11月に化成肥料を施肥します。翌年にまた花を咲かせられるようにオリーブをいたわりましょう。
オリーブの剪定方法についてさらに知りたい方は以下の記事も参考にしてくださいね。
オリーブの白い花を見てみよう!
桜のように短い花期に集中してたくさんの花を一気に咲かせるオリーブは、夏の訪れを告げる花といえるでしょう。シルバーグリーンの葉はもちろん、花にも高い観賞価値があります。ぜひ、咲かせてみてください。
栄養豊富なのは、エキストラバージンオリーブオイルといわれています!