ヤブコウジ(藪柑子)とは?赤い実の特徴や開花時期・花言葉を紹介

ヤブコウジ(藪柑子)とは?赤い実の特徴や開花時期・花言葉を紹介

センリョウやマンリョウと並んで縁起がよいといわれる植物、ヤブコウジを知っていますか?ヤブコウジは赤い実が特徴的なヤブコウジ科の植物です。今回はヤブコウジの特徴や花言葉など花にまつわる情報、斑入りの品種が誕生した経緯などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.ヤブコウジとは?どんな植物?
  3. 3.ヤブコウジの花について
  4. 4.ヤブコウジの効能
  5. 5.ヤブコウジの種類と品種
  6. 6.ヤブコウジの楽しみ方
  7. 7.まとめ

はじめに

Photo by niconico0

赤い実がかわいらしいヤブコウジは、万葉集にも登場するほど歴史が古く日本になじみが深い植物です。盆栽や寄せ植えで楽しむ愛好家も多く、さまざまな園芸品種が展開されています。そんなヤブコウジの特徴や花言葉などを紹介していきます。

ヤブコウジとは?どんな植物?

基本情報

科目 サクラソウ科(ヤブコウジ科)ヤブコウジ属
原産地 日本、中国、朝鮮半島
開花時期 7~8月
耐暑性 強い
耐寒性 普通

ヤブコウジはサクラソウ科に分類されていますが、場合によってはヤブコウジ科に分類されることもあります。日本を含む東アジアが原産で、気候的にも日本で栽培しやすい植物といえます。

ヤブコウジの特徴

ヤブコウジの特徴は赤い実とギザギザの葉です。ナンテンととても似ているので間違われてしまうことがありますが、花の色や実のつき方が異なります。

ヤブコウジ

ヤブコウジは葉がギザギザで、サクランボのように赤い実がなります。落語の寿限無のモデルになった植物だといわれています。

ナンテン

ナンテンはメギ科の植物で、ブドウのように鈴なりに赤い実がなります。花の色は白く、葉にギザギザはありません。

ヤブコウジにはいろいろな名前がある

ヤブコウジは漢字で藪柑子と書きます。ほかにも十両(じゅうりょう)や紫金牛(しきんぎゅう)とも呼ばれることがあります。万葉集の中ではヤブコウジは山橘(やまたちばな)という名で登場しています。

ボタニ子

ボタニ子

どうして藪柑子って書くのかな?

ボタ爺

ボタ爺

小さな実が蜜柑(ミカン)に似ていること、藪の中に自生していた姿から藪柑子と書くようになったといわれているよ。

お正月の縁起物としても!

十両とも呼ばれるヤブコウジは、センリョウやマンリョウと並んで、お正月の縁起物として扱われています。とくにギザギザした葉の形は、玄関先に飾ることで厄除けに効果があるとされています。

センリョウ(千両)

お正月の縁起物とされるセンリョウは、センリョウ科の植物です。上向きに実をつける特徴があり、なかには黄色い実をつける品種もあります。

マンリョウ(万両)

ヤブコウジと同じサクラソウ科の植物で、下向きに実をつけるのが特徴です。たくさん実をつける姿が縁起がよいとのことで、マンリョウと呼ばれるようになりました。

ボタニ子

ボタニ子

続いてヤブコウジの花についてと、生薬としての効能を紹介します。

次のページ

ヤブコウジの花について

関連記事

Article Ranking