米麹の保存方法
完成した米麹はなるべくはやく使い切りましょう。1日、2日後に使う場合は、温度が低く風通しのよい場所にしっかり広げておきます。冷蔵庫で紙袋に入れて保管すると、3週間ほど保存できますよ。つくった米麹は、フリーザーバッグにいれて冷凍庫で保管すると、1か月~3か月くらい保存可能です。しかし、長期保存するとどうしても麹の品質は下がってしまいます。乾燥麹にするには、ドライヤーの冷風を15分ほどあてるとよいでしょう。
米麹の増やし方
手作りした米麹をつかって、米麹を増やすこともできます。工程は簡単なので、種麹がないときにも気軽に作れますよ。分量は、米3合に対して米麹が100gです。
手順・作り方
- 米をこすりあわせながら洗って、一晩水につける
- 水気をしっかり切って、1時間ほど圧力鍋や蒸し器で米を蒸す
- 米をかたく絞った蒸し布の上で30℃~40℃に冷ます
- 米麹をほぐして、米にしっかりと混ぜ入れる
- 蒸し布で包み、米袋や紙袋に入れて約32℃を保ちながら温熱装置で1日保温する
- 温度があがってきて40℃を越えるようであれば混ぜたり、温熱装置の温度を下げたりする
- 3日目ごろ、米が白いフワフワした麹菌に覆われていたら完成
米麹をつかったレシピ
レシピ①塩麹の作り方
塩麹は万能の調味料と呼ばれています。炒めもののタレにしたり、肉や魚、野菜などを漬けて柔らかくしたりすると、うまみも増してより美味しくなるのです。ほかにも、ご飯やスープ、ドレッシングなどどんな料理にもつかえるため、自然派調味料として塩麹が現在注目されています。
材料
米麹 300g
塩 60~80g
水 500cc
手順
- 大きめのボールで米麹と塩を混ぜる
- 30℃~35℃くらいの水を加えて混ぜる
- 殺菌消毒した瓶に入れて、常温で1週間~2週間熟成する
レシピ②甘酒の作り方
市販されている甘酒は、添加物が入っていたり熱処理したりしていることがあります。血行をよくしたり酵素を取り入れたりする効果を期待する場合は、無添加で酵素も生きている手作りの甘酒がおすすめですよ。米麹の甘酒は炊飯器でとても簡単に作れます。また、うるち米やもち米、玄米など米の種類をかえると味もかわってくるので、ぜひいろいろな甘酒づくりにチャレンジしてみてくださいね。
材料
- うるち米またはもち米(もち米にするとより甘みがでます)1合
- 米麹 200g
- 65℃のお湯 500cc
手順
- 1合の米を研いで、炊飯器に2合分の水をいれて炊く
- 米が炊けたら混ぜて55℃くらいまで冷まし、米麹を加えて混ぜあわせる
- 65℃のお湯をくわえて混ぜあわせる
- 炊飯器のフタは開いたままにして、かたく絞った布巾をかぶせて保温開始
- 数時間に1度かき混ぜ、布巾が乾いたら湿らせる。5時間ほどで完成
まとめ
米麹は、ポイントをおさえるとだれでも簡単に作れます。でき具合は季節や米の浸水・蒸し方などにも左右されるので、理想的な米麹を作れるように研究してみてくださいね。日頃から食事に手作り米麹をつかった発酵食品をとりいれて、おいしくて元気な食生活を楽しみましょう。
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出典:写真AC