雑草図鑑(13選)!イネ科など春〜夏の身近な雑草の特徴・見分け方!

雑草図鑑(13選)!イネ科など春〜夏の身近な雑草の特徴・見分け方!

道ばたの雑草はどれも同じような姿をしており、図鑑で調べようとしても見分けるのが大変です。しかし、春になると葉や茎だけの雑草も穂や花をつけるため特徴的な部分が増えます。この記事では、写真付き図鑑のようにイネ科雑草の特徴をおさえながら見分け方を解説します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.イネ科雑草の見分け方
  3. 3.身近な雑草図鑑①チガヤ
  4. 4.身近な雑草図鑑②ヌカボ
  5. 5.身近な雑草図鑑③アワガエリ
  6. 6.身近な雑草図鑑④カモジグサ
  7. 7.身近な雑草図鑑⑤カニツリグサ
  8. 8.身近な雑草図鑑⑥スズメノカタビラ
  9. 9.身近な雑草図鑑⑦ネズミムギ
  10. 10.身近な雑草図鑑⑧オニウシケノグサ
  11. 11.身近な雑草図鑑⑨カモガヤ
  12. 12.身近な雑草図鑑⑩カラスムギ
  13. 13.身近な雑草図鑑⑪イヌムギ
  14. 14.身近な雑草図鑑⑫スズメノチャノキ
  15. 15.身近な雑草図鑑⑬ヒメコバンソウ
  16. 16.まとめ

はじめに

草
Photo by ume-y

道端の雑草の名前を調べるなら春から夏の季節がおすすめです。冬の時期は葉ばかりで特徴が少なく、見分けがつきにくいです。特にイネ科は雑草の中でも種類が多く、特徴があまりない植物です。しかし、そのようなイネ科も春になれば花や穂をつけるため、見分けやすくなります。この記事では、春から夏時期の身近なイネ科雑草について、特徴や見分け方について解説します。

イネ科雑草の見分け方

見分け方①葉の形

葉の形

出典:筆者作成資料

イネ科雑草をほかの種類の雑草と見分けるためには葉の形を確認するとよいでしょう。植物は双子葉植物と単子葉植物で葉の形が異なります。マメ科やキク科などの双子葉植物は、葉脈が網目状に広がっており、葉は丸やスペードの形です。イネ科やカヤツリグサ科の単子葉植物は、葉脈が平行に走り、葉は幅の狭い線形となっています。

見分け方②小穂の有無

小穂について

出典:筆者作成資料

イネ科植物は、ほかの植物にみられる花びらが環状に並ぶ花がみられません。そのかわりに稲で有名な穂をつけますが、この穂とは小穂の集合体をいいます。小穂は画像のように包穎(ほうえい)と呼ばれる殻と小花(しょうか)という花の塊です。この小穂を確認することでイネ科植物であることを見分けられます。

ボタ爺

ボタ爺

穂があると風になびいて種を飛ばしやすいんじゃよ。イネ科植物の姿は子孫を風に運ばせるためには最も適した姿なんじゃ。

イネ科とカヤツリグサ科の違い

カヤツリグサ

カヤツリグサ科の雑草
出典:筆者撮影

小穂はイネ科だけでなくカヤツリグサ科にも見られます。カヤツリグサ科の種類は次のポイントでイネ科と区別できます。

  • カヤツリグサの茎の断面は中身がつまっている。イネ科は中身が空洞。
  • カヤツリグサの茎の形は三角や四角。イネ科は丸か平べったい。
  • カヤツリグサは小穂より高い位置に葉や茎がみられる。
  • カヤツリグサの小穂は光沢があり、毛がなく先端がイネ科より尖っている。
ボタ爺

ボタ爺

イネ科の見分け方がわかったところで、次から春から夏のイネ科雑草の種類について解説していくぞ。

身近な雑草図鑑①チガヤ

チガヤ

出典:筆者撮影

基本情報

学名 Imperata cylindrica Beauv var.koenigii Durand et Schinz
英名 Blady grass(ブラッディグラス)
分類 チガヤ属
形態 多年草
開花期 5~6月
分布 全国

特徴

チガヤは名前のとおり白いふさふさの毛に血のような赤い色がしみ込んだ穂をつける雑草です。出穂は春ごろで、夏が近づくと白い綿毛だけを残します。地下茎で個体を増やすため、道路わきや、堤防、荒地などで群生しています。出穂したばかりの穂をツバナと呼び、この部分は食べられます。

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見分け方

チガヤの見分け方

出典:筆者作成資料

チガヤは春時期に白いふさふさの花序をつけることで見分けられます。写真のようにチガヤの穂は濃い褐色の葯(やく:おしべの一種)がついて赤くなっており、種子が脱落した後は白くなります。また、穂以外では、葉や茎は全体的に硬い質感をしており、根に地下茎があるなどが見分けるポイントです。

身近な雑草図鑑②ヌカボ

ヌカボ

出典:筆者撮影

基本情報

学名 Agrostis exarata Trinius var. Nukabo(Ohwi)T.Koyama
分類 コヌカグサ属
形態 2年草
開花期 5~6月
分布 全国、台湾、中国、北米

特徴

ヌカボはコヌカグサの仲間で、高さが40~80cmの中型の雑草です。密集して生息していることが多いですが、地下茎はなく株が群がり生えています。名前の由来は小穂がお米の糠のような形からきています。仲間のコヌカグサは開花期になると穂が開きますが、ヌカボは夏になっても穂は茎に寄り添ったままです。

見分け方

ヌカボの見分け方

出典:筆者撮影

ヌカボは、直立した茎に寄り添う小穂で見分けることができます。一見すると棒のような穂ですが、よくみると、茎のさまざまな位置から枝が出ていることを確認できます。ネズミノオとよく似た形状をしていますが、ネズミノオは秋の雑草でありヌカボの方が茎が細いです。

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身近な雑草図鑑③アワガエリ

ヒエガエリ

出典:筆者撮影

基本情報

学名 Phleum paniculatum Hudson
英名 Rough Timothy(ラフチモシー)
分類 アワガエリ属
形態 1年草
開花期 5~6月
分布 本州~九州、中国、地中海地方

特徴

アワガエリは1年生の雑草で、高さは20~50cmです。ふさふさの穂を出しているため、エノコログサの仲間と思われがちですが、春に開花しているため異なる種類の雑草です。地下茎を形成せず、単体で密集して生えています。

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見分け方

アワガエリの見分け方

出典:筆者撮影

アワガエリの見分け方は小さな小穂が密集した穂です。アワガエリによく似た雑草にスズメノテッポウがあげられますが、写真のように白く小さい葯がついていることや、やや小穂が開いていることで区別できます。また、近縁種にオオアワガエリという草丈の高い種類があり、チモシーという牧草名で有名です。

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身近な雑草図鑑④カモジグサ

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