苔盆栽に向いている苔3選！おすすめする理由や栽培・管理のコツをご紹介

鮮やかな黄緑色が印象的なスナゴケの茎は高さ2～3cmほどに直立し、不規則に枝を出します。茎に多くの葉をつけ、上から見ると星が広がるように見えインテリア性が高く人気です。スナゴケの生産量はスギゴケに次いで多く、扱いやすく増やし方も簡単なので苔盆栽用としておすすめの苔です。

スナゴケは日当たりのよい山地、岩の上や石垣、河原などの砂質の土などにコロニーをつくります。暑さや寒さにも強いのが特徴ですが、蒸れに弱いので夏場の炎天下では管理に注意が必要です。夜露や朝露があたる場所を好み、樹木の根元への植え付けは適しません。

鉢植えや盆栽の苔とする場合は、川砂や赤玉土、軽石などを混ぜ込むことで水はけのよい用土作りをしましょう。高温多湿で蒸れると枯れることがあるので、湿気がたまらないしっかりとした土づくりがポイントです。

スナゴケの植え方は貼り苔法またはまき苔法がおすすめです。貼り苔法の適期は4月または9月中旬ごろ、スナゴケはくずれやすいので丁寧に取り扱いましょう。まき苔法なら、まいた直後は風通しのよい半日陰で水が切れないように管理し、徐々に日当たりのよい場所に移動させます。

スナゴケの水やりは夏以外の季節なら早朝か夕方、1日に1度程度行うことをおすすめします。夏場の蒸れを防ぐためにも、暑い時期の直射日光があたる日中の水やりは避けてください。乾燥のために枯れることがあっても、水を十分与えれば復活することもあります。

スナゴケは苔としては扱いやすいので、苔盆栽や箱庭に人気です。真夏の蒸れ対策をしっかりすれば、日当たりや乾燥にさほど気を使う必要はありません。

苔盆栽向けの苔3種をご紹介しました。お気に入りの器にお気に入りの苔を自由にアレンジして楽しむ苔盆栽は、選び方を間違えなければ初心者でも楽しめます。自作の苔盆栽で、室内に自然な和モダンを取り入れてみてはいかがでしょうか。