モミジガサの見分け方
モミジガサは半日陰や木の陰、枯れ葉のすき間などに生えている山菜です。モミジガサの収穫時期には、よく似た植物が山や林に生えています。花色は同じでも、花や葉の形や草丈が違うので、見分けるときの参考にしてみてくださいね。モミジガサに咲き姿がよく似ている植物を2つご紹介します。
オクモミジハグマ
オクモミジハグマは、モミジガサと同じキク科に分類される植物です。耐暑性や耐寒性がやや弱く、日本では本州と九州地方のみに自生しています。茎が直立してまっすぐに伸びていく性質があり、草丈は60cmほどでモミジガサに比べると小さめです。花弁がねじれているのが1番の特徴なので、モミジガサと見分けるときのポイントになります。
カシワバハグマ
カシワバハグマは漢字で「柏葉白熊」と表記され、葉の形が「柏」に似ているのが特徴です。カシワバハグマは北海道〜沖縄まで広く分布しており、50cmほどの高さまで成長します。2cmほどの筒状の房から花弁を伸ばし、先端部分のみリボン状にクルンと巻いたような形をしているのがかわいらしく魅力です。
モミジガサのおすすめの食べ方
モミジガサは古くからさまざまな料理に使用されており、葉や茎の部分を料理に使います。収穫したモミジガサは土がついているので水でよく洗い流し、塩を少し入れた熱湯で2分〜3分さっとゆでて下処理をしてから調理していきましょう。天ぷらや炊き込みご飯など、モミジガサのおすすめの食べ方を4つご紹介します。
天ぷら
- モミジガサを水でよく洗い、根元についている黒色の部分をカットする
- キッチンペーパーなどで水気をしっかりと取り、天ぷら粉を全体につける
- 170℃に熱した油でサクッとするまで揚げれば完成
- お好みで塩を少しかけてもおいしいです
モミジガサの天ぷらは衣を薄めにつけると、モミジガサ本来の味が楽しめます。そのまま食べてもおいしいですが、天ぷらうどんや天ぷらそば、ご飯にのせて天丼にするのもおすすめです。
炊き込みご飯
- モミジガサを茹でてから2cmほどのサイズにカットします
- 米2合をとぎ、白だし大さじ1、みりん大さじ1、料理酒小さじ1を加える
- 米2合分の水を入れ、下処理をしたモミジガサと塩こんぶを適量加えて炊飯器で炊く
- 炊き上がったらごま塩をかけて完成
子供向けに作る場合は、ツナ缶を加えると味がまろやかになります。また、ごま油で混ぜ込むと風味豊かに仕上がるので試してみてくださいね。モミジガサ以外の山菜や野菜を追加して、栄養満点の炊き込みご飯にしてもおいしく食べられます。
おひたし
- モミジガサを水でしっかりと洗い、茎の下の部分をカットする
- 大きめの鍋にたっぷりとお湯を沸かし、塩をひとつまみ入れる
- モミジガサを鍋に入れて3分茹でる
- ざるにあけて流水をかけ、5分ほど水にさらしておく
- 手でぎゅっとしぼり、水気がなくなったら食べやすい大きさにカットする
- しょう油とかつおぶしで和えれば完成
くるみ和え
- モミジガサをよく洗い、茎の下の部分を取り除く
- 鍋にお湯を沸かし、モミジガサを2分〜3分茹でる
- ざるにあけて流水をかけながら冷ます
- キッチンペーパーなどで水気をしっかりと取り、食べやすい大きさにカットする
- くるみをすり鉢で荒くすりつぶし、しょう油と砂糖を加えて味を整える
- モミジガサと和えれば完成
モミジガサの保存方法
モミジガサに限らず山菜は長持ちしないため、基本的にはすぐに食べてしまうのがおすすめです。しかし、量が多くて食べられない場合は、穴のあいたポリ袋に入れてから新聞紙に包み、冷蔵庫で保存しましょう。収穫したばかりの山菜は水洗いしないで、土がついたままの状態で保存すると長持ちします。
長期保存するには冷凍保存がおすすめ
冷蔵保存の場合は、目安として2日〜3日ほど味が落ちない状態での保存が可能です。それ以上の長期保存がしたい場合は「冷凍保存」をすると約1ヵ月ほど保存ができます。冷凍保存するには下準備が必要で、モミジガサを固めにさっと茹でて、水気を切ってから冷凍するのがポイントです。自然解凍すればそのまま料理に使えます。
まとめ
モミジガサの花や葉の特徴やよく似た植物との見分け方、栄養素やおいしい食べ方などをご紹介しました。モミジガサは栄養満点で独特な香りと味が楽しめ、さまざまな料理に使える人気の山菜です。収穫が難しい場合は、インターネットの通販などでも簡単にお取り寄せができます。「山菜の王様」とも呼ばれているモミジガサを、ぜひ味わってみてくださいね。
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