アマドコロ(甘野老)とは?花の特徴・見分け方や食べ方を解説!

アマドコロ(甘野老)とは?花の特徴・見分け方や食べ方を解説!

アマドコロ(甘野老)という植物をご存知ですか?スズランを細長くしたような可憐な白い花を咲かせる山野草です。新芽は山菜として味わうこともできます。アマドコロの特徴や花言葉、似た植物との見分け方、おいしい食べ方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アマドコロ(甘野老)ってどんな植物?
  2. 2.アマドコロの人気品種
  3. 3.アマドコロの仲間・似た植物
  4. 4.アマドコロの食べ方
  5. 5.まとめ

アマドコロ(甘野老)ってどんな植物?

Photo by s.sawada

アマドコロは、東アジアからヨーロッパの山野に自生する多年草です。釣鐘状の小さな白い花は愛らしく、斑入り葉の種類はカラーリーフとしても人気があり、茶花やアレンジメントなどにも使われます。また、新芽や根茎は食用になる山菜です。

アマドコロの基本情報

名前 アマドコロ、甘野老、鳴子蘭
学名 Polygonatum odoratum
科/属名 キジカクシ科アマドコロ属(ナルコユリ属)
原産地 日本など東アジア~ヨーロッパ
開花時期 3月~5月
草丈 30~50cm
分類 多年草

アマドコロの特徴

ベル形の白い花

花被片(花びらとガクの部分)が筒状に合わさった細長い鐘形の白い花が、うつ向いて咲きます。先の方が少し開き加減になり、薄緑色を帯びています。

落葉して越冬

葉は楕円形で、自生種には基本的に斑は入っていませんが、斑入りの園芸品種が観賞用に栽培されています。地上部は冬に枯れ、春にまた芽吹きます。

若芽や根茎は山菜

根と新芽(茎や葉)は食べられます。根は節のない根茎で、形は山芋に似ています。根茎を天日で乾燥させたものは「玉竹(ぎょくちく)」または「イズイ」と呼ばれ、滋養強壮に効く生薬です。玉竹は、アマドコロの中国名でもあります。

実は黒くて有毒

秋になると黒い果実ができ、種で増やせます。根や新芽(葉)は食用になりますが、実は有毒なので注意が必要です。

名前の意味と由来

甘くて山芋に似ている

アマドコロの根が、トコロ(山芋の一種。オニドコロなど)に似ていて甘いことから、甘いトコロ、「アマドコロ」と名付けられました。
 

アマドコロの花言葉

元気を出して!

アマドコロの花言葉は、「元気をだして」です。うつ向いて咲いているので、励ます花言葉が与えられたのでしょう。また、アマドコロの根茎を乾かした生薬には滋養強壮の効果があり、弱ったときに支えてくれる植物です。可憐な小さな花を見つけると元気づけられますね。

アマドコロの人気品種

斑入りアマドコロ

出典:写真AC

「斑入りアマドコロ」は、葉に白い覆輪(縁どり)が入った種類で、観賞用に流通しています。葉は、アレンジメントや生け花のあしらいなどに重宝されます。「白覆輪斑」「ナルコラン(鳴子蘭)」の名前もあります。

萱場錦

「萱場錦(かやばにしき)」は、白い覆輪斑が葉に大きく入った品種です。見映えのする葉は、カラーリーフとしても人気です。

次のページでは、アマドコロの仲間・似た植物と食べ方をご紹介します。

次のページ

アマドコロの仲間・似た植物

関連記事

Article Ranking