ツワブキ(石蕗)とは?花の特徴や食べ方・アク抜きの方法をご紹介!

ツワブキ(石蕗)とは?花の特徴や食べ方・アク抜きの方法をご紹介!

キクのような黄色い花を咲かせるツワブキ(石蕗)は、寒い時期に花が咲くので冬を彩る植物として日本庭園や盆栽に利用されますが、山菜として食べることもできます。そんなツワブキ(石蕗)の旬の時期やアク抜きの方法についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ツワブキ(石蕗)とは?
  2. 2.ツワブキ(石蕗)の花の特徴
  3. 3.ツワブキ(石蕗)の食べ方
  4. 4.ツワブキ(石蕗)のアク抜きの方法
  5. 5.まとめ

ツワブキ(石蕗)とは?

Photo by houroumono

ツワブキ(石蕗)は寒い季節に花を咲かせる常緑多年草で、日陰でもよく育つという特徴をもった植物です。そして、観葉植物だけではなく山菜として食べられることもあります。そのツワブキの開花期や旬の時期、おいしいツワブキの選び方などをまとめました。

ツワブキ(石蕗)の基本情報

分類 草花、山野草
形態 常緑多年草
科名・属名 キク科ツワブキ属
学名 Farfugium japonicum
分布 日本(東北地方南部以南)、朝鮮半島、台湾、中国
開花期 10月~12月
花色 黄、白

ツワブキ(石蕗)の特徴

特徴①丈夫で育てやすい

日陰でも育つ種類で、鉢植えでも地植えでも育てられます。もともと海沿いに自生していたため、丈夫で初心者でも育てやすい植物です。特に地植えのときは水やりをしなくても育ち、寒い季節でも葉が青々としているので、カラーリーフとしても人気があります。

特徴②有毒物質を含む

ツワブキ(石蕗)は、ピロリジジンアルカロイドという有毒物質を含んでいます。観葉植物として楽しむなら特に気にしなくても問題ありませんが、山菜として食べるときは必ずアク抜きをしないと食べられません。

特徴③東北以南に分布

日本では、東北地方の南部以南の本州・四国・九州・沖縄まで分布します。そのほか朝鮮半島や台湾、中国の東北部にも分布します。

由来

名前の由来

ツワブキという名前の由来は、艶のある葉とフキのような見た目から「ツヤハブキ」と呼ばれ、それが転じて「ツワブキ」になったといわれています。ほかに、厚い葉を持ったフキで「アツハブキ」と呼ばれていたのが変化したという説もあります。名前に「フキ」と入っていますが、ツワブキはツワブキ属に属しているので、フキ属のフキとは分類が異なります。

学名の由来

学名の「Farfugium」は、ラテン語の「列(farius)」と「駆除(fugus)」をあわせた言葉が語源となったいう説など、諸説あります。

ツワブキ(石蕗)の利用

利用①園芸

ツワブキは日当たりのよい場所を好みますが、真夏の直射日光にあたりすぎると葉が焼けてしまうことがあります。そのため明るい日陰で育てると葉の色もきれいに育ちます。ほかの花が少ない寒い季節に花が咲き、日本庭園の石組みや盆栽としても利用されることが多いです。

利用②食用

ツワブキは日本国内では東北地方よりも南の地域に分布していますが、昔から食用として食べられていたのは九州などの一部の地域のみでした。現在でも山菜として出荷されているものは、九州産のものがほとんどです。

利用③民間薬

昔ツワブキは薬草として利用されていて、茎葉を天日干ししたものをやけどや打撲に塗ったり、湿布薬のように使ったりしていました。また、のどの痛みには煎じたものを飲むと効くといわれています。中国でも古くから痛み止めや解毒薬として利用されていたようです。

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ツワブキ(石蕗)の花の特徴

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