胡蝶蘭の色の種類【珍しいカラー】
胡蝶蘭の中でも「青」「黄色」「紫」の3種類は「珍しいカラー」として近年人気が高まってきています。原種の胡蝶蘭は「白」と「ピンク」の2色だけで、それ以外のカラーは品種改良によって生まれました。中には白の胡蝶蘭を染色したものもありますが、その場合は次回以降咲く花の色は「白」であるため注意が必要です。
①青
青の胡蝶蘭は胡蝶蘭の中でもとても珍しい存在で、染色されたものと品種改良によって生まれたものの2種類があります。染色された青の胡蝶蘭は「ブルーエレガンス」と呼ばれ、育てるのには高い技術が必要なことから、世界でも数カ国でしか作られていません。品種改良によって生まれた青の胡蝶蘭は、日本で10年の月日をかけて作り出されました。
ボタニ子
品種改良によって生まれた青の胡蝶蘭は、展覧会でしか見られないんだって。流通しているのは染色されたブルーエレガンスだけだよ!
ボタ爺
鉢植え植物の染色はとても難しいんじゃ。希少性も手伝って、値段は3本立ちで3万円かそれ以上するんじゃよ。
青の胡蝶蘭の花言葉
青の胡蝶蘭の花言葉は「尊敬」と「愛」です。青の胡蝶蘭はピンクの胡蝶蘭にツユクサの遺伝子を入れて作られたため、ピンクの胡蝶蘭の花言葉「あなたを愛します」とツユクサの花言葉「尊敬」の両方の花言葉がつけられました。自然界の胡蝶蘭にはない色を作り出すことに成功した喜びから、青の胡蝶蘭は「愛と尊敬が生んだ青」ともいわれています。
②黄色
黄色い胡蝶蘭は、品種改良によって生まれた珍しい種類の胡蝶蘭です。品種が多く、レモンイエローのような明るいものからパステルカラーのような淡い色まで、花色もさまざまです。数ある品種の中でも「アポロン」は代表的な存在で、グリーンがかった明るく大きな黄色の花を連ねる姿が美しく、「世界らん展トロフィー賞」を受賞しています。
主な品種と花色
- レモンパイ:濃い黄色の花びら+中心部分がオレンジ
- ゴールデンエイジ:淡い黄色の花びら+中心部分が濃いピンク色
- ライムライト:爽やかなライムイエローの花びら+中心部分が白
黄色の胡蝶蘭の花言葉
黄色の胡蝶蘭は比較的新しい種類なため、花言葉はまだありません。黄色の色自体には「幸せの象徴」「ポジティブな思考」「幸運を呼ぶ」などのイメージがあります。黄色の胡蝶蘭は周りを華やかにしコミュニケーションを円滑にするともいわれており、ギフトにピッタリな色味といえます。
③紫
紫色の胡蝶蘭も、青や黄色に並んで珍しいタイプの胡蝶蘭です。花色は赤みがかった紫から濃い紫まで種類によって幅広く、中には柄の入ったものもあります。希少性が高いことから、品種によって値段が白やピンクよりも2000円~3000円ほど高くなるのが一般的です。優美で品があるだけでなく、落ち着きもある点が紫色の胡蝶蘭の魅力です。
主な品種と花色
- 満点紅(まんてんこう):明るい赤紫色
- 紫式部:淡い薄紫色の花びら+中心部分が濃い紫色
- パープルエレガンス:淡い紫色のグラデーション
紫の胡蝶蘭の花言葉
紫色の胡蝶蘭も比較的新しい品種であるため、個別の花言葉はつけられていません。紫色は日本で古くから「高貴な色」として重んじられてきたこともあり、今でも格調高い色として人気があります。また、紫色が持つカラーイメージには「鎮静」「緊張の緩和」などがあり、リラックスや癒しの効果があるといわれています。
胡蝶蘭の色別おすすめギフトシーン
スタートを祝うなら白
白は何色にも染まっていないことから「始まり」を意味する色であり、白の胡蝶蘭はスタートを祝う際の贈り物にピッタリです。開業祝いや就任祝いなどのビジネスシーンから、新築祝いや出産祝い、入学祝いなどのプライベートなシーンまで、あらゆるスタートを祝う場面でプレゼントとしておすすめです。また、白無垢を連想させることから、結婚祝いにも重宝します。
お祝いの場面ではもちろんですが、白の胡蝶蘭を弔辞のときにも贈って大丈夫ですか?
弔辞の際に、白の胡蝶蘭を送っても問題ありません。白は落ち着いた色であり、悲しみや辛さを和らげる色でもあります。スタートを祝う花として人気のある花ですが、あらゆる場面で贈り物として使えるのが白の胡蝶蘭の魅力です。
愛を伝えたいならピンク
ピンクの胡蝶蘭は「あなたを愛します」という花言葉を持つように、愛を伝える贈り物としておすすめです。サイズや花色など種類によってさまざまで、告白には小さな淡いピンクの胡蝶蘭、プロポーズには大きな濃いピンクの胡蝶蘭など、シーンにあわせて選べるのも嬉しいポイントです。また、母の日や敬老の日など、「親愛」を伝えるときにも活躍します。
お祝いには赤リップ
赤リップの胡蝶蘭は紅白の花がめでたい雰囲気を表すだけでなく、連なって咲く様子がさらなる幸福を連想させることから、当選祝いや結婚祝いなどあらゆるお祝いの場面におすすめです。紅白といえば「長寿祝い」にもピッタリで、敬老の日や高齢者への誕生日にも活躍します。特に長寿祝いの色が赤である還暦、白である卒寿と白寿に贈ると喜ばれます。
ボタニ子
開店祝いや新築祝いとか「赤」がタブーな祝い事の際には、赤リップは避けたほうが無難かも!赤は火事を連想させるから、注意してね!
サプライズには青
青い胡蝶蘭は希少価値がとても高いため、贈るだけでサプライズになります。例えば開店祝いで定番の白の胡蝶蘭が店の前に並ぶ中、ひとつ青の胡蝶蘭があるだけでも存在感があり、もらった側も特別感を味わえます。値段が少し高めなこともあり、「結婚10周年」「100歳の誕生日」「出産祝い」など、普段とは違う特別感のある日に贈るのがおすすめです。
ボタ爺
青の胡蝶蘭は花姿が「青い鳥」に似ていることから、幸福をもたらす花としても人気なんじゃ!
商売繁盛には黄色
黄色は風水的に「金運アップ」の効果が期待できることから、黄色の胡蝶蘭は商売繁盛を願うプレゼントとして人気があります。黄色は周囲を明るくし気分を高めるのにも効果的で、店に置くことで店側だけでなく、客側の雰囲気をもよくしてくれるといわれます。開店祝いや移転祝いに限らず、商売している人へのささやかな贈り物としてもおすすめです。
尊敬の意を込めるなら紫
紫は高貴な色であることから、優美で高級感のある紫の胡蝶蘭は尊敬の意を伝えるのに適しています。恩師や上司、先輩やお世話になった方など、目上の人への贈り物に人気で、もらった側の満足度が高いのも嬉しいポイントです。紫は喜寿や古稀を祝うカラーでもあるため、高齢の方への誕生日プレゼントにもよく選ばれています。
胡蝶蘭の色別の意味を知って大切な人に贈ろう!
胡蝶蘭にはとてもたくさんの花色があり、それぞれにステキな意味が込められています。定番の白やピンクや赤リップは安定した贈り物にピッタリで、カラフルなリップ系や珍しい青、紫、黄色は特別なプレゼントとしておすすめです。それぞれの花色の意味を知って、ぜひ贈る相手やシーンにあった胡蝶蘭を選んでプレゼントしてみてくださいね。
- 1
- 2
出典:写真AC