ブルースターの花とは
ブルースターは小さい星の形をしたかわいらしい花です。優しい雰囲気で見る人の心を癒してくれます。西洋で、この花の色はベビーブルーといわれ、男の子のラッキーカラーになります。男の子の出産祝いに花束として贈られています。また、サムシングブルーとして結婚式の花嫁のブーケに使われています。キリスト教の聖母マリアを連想させる、穏やかで清楚な水色がこのようなイベントに用いる花として選ばれてきた理由でしょう。
ブルースターの名前はこの青い色と5つの星のような花びらが由来でつけられました。西洋では旧学名オキシペタラムといいます。ギリシャ語でオキシが尖った、ペタラムが花びらを意味します。新学名はツィーディアといいます。園芸店ではオキシペタラムとツィーディアの両方の名で流通しています。和名は瑠璃唐綿(るりとうわた)といいます。瑠璃は宝石のラピスラズリを意味します。
ブルースターの花言葉<色別>
青いブルースタの花言葉
青いブルースターの花言葉は、「親愛」「幸福な愛」「信じあう心」です。ブルースターを花嫁のブーケや、男の子の誕生祝いに贈られる花束として贈られる理由です。結婚式で花嫁が身に着けると幸せになると言われるサムシングフォー。マザーグースの詩が由来になっています。
サムシングフォーとは?
・サムシングニュー(何か新しいもの)
・サムシングオールド(何か古いもの)
・サムシングボロウ(何か借りたもの)
・サムシングブルー(何か青いもの)
ブルースターはちょっとさびしい花言葉も持っています。早すぎた恋、身を切る思い、星の精。こちらは実らなかった恋を連想させます。切ない気持ちになりますね。星の精という花言葉はロマンティックです。花言葉はどの花でもひとつではありません。素敵な思いのこもった花言葉を積極的に楽しみたいですね。
ピンクのブルースターの花言葉
ピンクスターだけでなく、ローズスターとも呼ばれます。さまざまな色がありますが赤系の色が強く主張する品種は、ブルースターに比べるとずいぶん違った印象を与えます。あわいピンクの花もあり、ブルースターと同じようにとてもかわいらしい印象です。花言葉はブルースターと同じ、親愛、幸福な愛、信じあう心です。
白いブルースターの花言葉
白く可憐な花がたくさん咲きます。ブルースターのようにひかえめな印象です。白い花は清楚で純潔をイメージさせます。どんな色の花とコーディネートしても違和感なくとけこんでくれます。ブーケや花束には使いやすい花ですね。花言葉はブルースターと同じ、親愛、幸福な愛、信じあう心です。
ブルースターの花言葉<種類別>
ブルースターにはさまざまな種類があります。ブルー系の<ピュアブルー>はブルースターの花持ちが良くない点を品種改良して作られました。ホワイト系では<エンジェルホワイト>。白い花はブルースターと同様にブーケによく使われています。ピンク系の<マヨールピンク>などピンク系の花もかわいらしいです。花言葉はどれも同じになります。
ブルースターの育て方
ブルースターは原産地がブラジル、ウルグアイで日本より気温が高くからりとした気候の国です。土は水はけのよいものを選んであげてくだい。鉢植えも水はけのよいタイプを選びましょう。暑さには強いけれど、日本の夏の湿気は苦手です。植える場所、鉢植えをおく環境には気をつけてあげてください。観葉植物としても楽しむことができます。
種類
ブルースターは水色だけでなく、白、ピンクなどさまざまな色があります。種類も八重咲などさまざまな品種があります。お気に入りの種類の花を探してみるといいでしょう。初心者が挑戦するなら、種から育てると手間がかかる上に、咲かせてみたら想像とはちがった花だったということがあります。ですから花の咲いた苗から育てることをおすすめします。できるだけ、いきおいのある苗を選んでくださいね。
時期
ブルースターの植え付け時期は4月中旬から7月上旬です。開花時期は5月から10月上旬。春から秋まで長く花を楽しめます。
環境
日当たりがよく、水はけのよい場所で育てます。雨にあてると、葉や花にしみができやすいです。鉢植えならば、長雨時には軒下など雨がかからないところに移動させるといいでしょう。冬の寒さには強くないので、観葉植物として室内でお世話してあげるといいです。
水やり
水やりはたっぷりと。しかし、過湿にならないように気をつけてください。水分が多すぎて根腐れしてしまう場合があります。水やりは花に水がかからないようにすることも重要です。花がいたむのを防ぐためです。たかが水やりですが、土の表面が乾いてから水をやることなど、植物の状態をよく観察しながら水やりをしてください。
肥料
植え付けときに、緩効性肥料を用土に混ぜておきます。花が咲く時期には状況に応じて追肥、置き肥や液肥を施してください。花を咲かせるにはエネルギーが必要です。花色がよくなったり、花付きが増えたりする効果があります。
害虫
アブラムシが茎に付きます。適宜駆除しましょう。最初は数匹なのをほおっておくと、ある日爆発的にふえておどろかされることがあります。ガムテープでくっつけて取る方法もありますが、アブラムシに効く薬剤を使うと効果的です。薬剤を使いたくない場合は、アブラムシの天敵であるテントウムシがとても力強い味方になってくれます。
手入れの注意
ブルースターの手入れには注意が必要です。ブルースターの花の茎から出る白い液体は、肌が弱い人が触るとかぶれてしまうからです。手袋をして作業しましょう。ブルースターはキョウチクトウ科由来の植物です。(ガガイモ科とする場合もある。)キョウチクトウはアルカロイドという強い毒性があるのですが、ブルースターはそこまで怖い花ではないので安心してください。
切り花の場合
切り花を買ってきても、すぐに枯れてしまうと悲しいですね。できるだけ空色の花を選んでください。徐々にピンクがかって紫っぽく色が変化していきます。長く楽しむなら水色の花がよいしょう。切り口から出る白い液体は固まりやすいので、そこで水揚げが悪くなることがあります。流水できれいに流し、ティッシュペーパーなどでふき取ってから、花瓶などに飾ってあげましょう。
まとめ
ブルースターはとてもかわいらしい花です。花言葉も素敵で、結婚式のブライダルブーケにふさわしい人気の花です。もし花屋で花束を作ってもらうなら、大きめのお花と合わせて水色の小さいブルースターを添えて華やかさをを出すことができます。苗を買ったらお庭で育てたり、鉢植えにして観葉植物としても楽しめます。優しい水色が、毎日の生活に幸せをもたらしてくれますよ。
出典:写真AC