エーデルワイスの基本情報
エーデルワイスは、高い山に生息する花です。原産地がヨーロッパアルプスで、スイス連邦の国花として愛されています。
概要
- 科名:キク科
- 属名:ウスユキソウ属
- 原産地:ヨーロッパアルプス
- 学名:Leontopodinm alpinum(レオント ポディウム アルピナム)
- 英名:Edelweiss(エーデルワイス)
- 和名:西洋薄雪草(セイヨウウスユキソウ)
エーデルワイスは、草丈が20cm~30cmほど成長します。白色の花を咲かせると思われがちですが、白い部分は葉(苞葉)です。エーデルワイスの葉には細かい毛がまとっていますが、その綿毛が変色し、白くなります。花は白い葉の中心にある、小さくて丸い形をしている部分です。
エーデルワイスの名前の由来
エーデルワイスは「エーデル(edel)=高貴」と「ワイス(weiss)=白」というドイツ語で、「高貴な白」を意味します。学名である「Leontopodinmalpinum(レオントポディウムアルピナム)は、「ライオンの足」という意味のギリシア語です。和名の「西洋薄雪草」は、白い葉に薄雪をかかっているように見えることで、このように呼ばれるようになりました。
エーデルワイスは、実は日本に生息していません。ですが、高い山に生息している植物を総称して「エーデルワイス」と呼ばれることがあります。
薬や香水などに使われる
エーデルワイスは高い山で育ち、抗紫外線効果があるとされていることから、消火器や呼吸器疾患の薬として、昔から使用されていました。ほかに、スズランのような香りがすることで香水に使われたり、化粧品に使われたりしています。
エーデルワイスの花言葉
純白の花色がきれいなエーデルワイスには、その見た目から、いくつかの花言葉がつけられています。ですが、実は悲しいエピソードから由来されている花言葉もあります。
花言葉①「純潔」「崇高」「忍耐」
「純潔」「崇高」という花言葉は、花姿から由来されています。混じり気のない真っ白な見た目から連想できる言葉ですね。「忍耐」という花言葉は、高山という厳しい環境で必死に生きているエーデルワイスの様子が由来とされています。
花言葉②「大切な思い出」
「大切な思い出」は、スイスで伝わる神話に基づいた花言葉です。昔、天使が人間に姿を変えて、天から舞い降りてきましたが、人間界は天使が思っていたよりも厳しい世界で、天使は山に逃げてしまいます。そこで天使と登山家は出会い、美しい容姿の天使に登山家は惹かれていきます。しかし、恋は叶うことはなく、登山家は「美しい天使の姿を見ることが苦しいので、どうか救ってほしい」と天に願います。その願いを聞いた天使は、エーデルワイスの花を置いて、天に戻っていくというお話です。
花言葉③「高貴な勇気」
この花言葉は、海外でつけられています。ヨーロッパでは、エーデルワイスは男性が女性に結婚を申し込むときの花とされ、この花言葉がつけられました。
花言葉④「大胆不敵」
「大胆不敵」も海外でつけられています。エーデルワイスはプロポーズの際にかかせない花なので、男性は山に登ろうとします。その男性の姿は度胸があるという意味で、この花言葉がつけられました。
ボタニ子
次のページでは、エーデルワイスの種類についてご紹介します。
細かい毛をまとっている理由は、乾燥や寒さ、紫外線から身を守るためです。高山植物であるエーデルワイスは、厳しい環境で育っていかなければいけないので、毛をまとうようになりました。