シオン(紫苑)の花言葉とは?その意味・由来や開花時期をご紹介!

シオン(紫苑)の花言葉とは?その意味・由来や開花時期をご紹介!

キク科の多年草であるシオン(紫苑)は、平安時代から日本で親しまれているとても歴史の古い植物です。「オニノシコグサ」なんていうかっこいい別名のほか、花言葉も色ごとにつけられています。今回はそんなシオンの特徴について、花言葉や開花時期を中心にご紹介します。

記事の目次

  1. 1.シオン(紫苑)とは
  2. 2.シオンの花言葉
  3. 3.シオンの開花時期
  4. 4.まとめ

シオン(紫苑)とは

シオン(紫苑)はキク科シオン属の多年性植物で、深い紫色の花色にキクのように細い花びらが魅力的な花です。非常に古くから栽培されていて、『今昔物語集』にもその名前が登場します。もともとは根や葉を薬用として用いていましたが、花の美しさから平安時代になるころには観賞用に植えられるようになったといわれています。

名前 シオン(紫苑)
属名 Aster
別名 オニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)、
オモヒグサ(思い草)など
科属名 キク科シオン属
開花の時期 9月~10月
花の色 紫色、白色
特徴 生薬としても使用、絶滅危惧種

名前の由来

漢字表記に使われる「苑」は、草木が茂る様子を表した漢字で、紫色の花がまとまって咲くという特徴にちなんでいます。属名のアスター(Aster)は、ギリシア語の「星」が語源。花びらの形が星に似ていることが由来です。日本では古くから親しまれているため別名も多く、「オニノシコグサ(鬼の醜草)」「ジュウゴヤソウ(十五夜草)」「オモヒグサ(思い草)」などとも呼ばれています。

生薬としてのシオン

前述のとおり、シオンは生薬にもなる植物です。根や葉を乾燥させて使い、鎮咳、利尿、去痰などの効果があるとされています。現在では観賞用で育てられることが多いため、生薬のシオンはほとんどが輸入品です。

絶滅危惧種に指定されている

シオンは2015年の環境省レッドデータブックに絶滅危惧種として掲載されている植物で、自生している花を見かけることはほとんどないのが現状です。専門店や花屋であれば取り扱いをしていますが、こちらも流通量はあまり多くありません。購入を検討している場合は、事前に問い合わせてからの方が安心でしょう。増やし方としては、株分けや挿し芽の方法を取ります。

シオンの花言葉

シオンの花言葉は、シオン全般に共通するものと、花の色別につけられたものとがあります。共通する花言葉は「君を忘れない」「追憶」で、これは平安時代の説話集である『今昔物語集』に由来したものです。ここからは由来となった『今昔物語集』の説話と、色別の花言葉についてご紹介します。

シオンの花と『今昔物語集』

元になっているのは、父親を亡くした兄弟の話です。初めは毎日ふたりでお墓参りをしていましたが、兄は仕事が忙しくなり、少しずつお墓参りが疎かになってゆきます。一方の弟は、雨の日も風の日も欠かさずお墓参りに通いました。それを見て感心した鬼が弟に予知能力を与えたので、弟は生涯しあわせに暮らしたという説話です。父を思う弟の気持ちが、花言葉の由来になっているのですね。弟がお墓のまわりに植えた花が、シオンの花であるとされています。

ボタ爺

ボタ爺

オニノシコグサ(鬼の̪醜草)という別名も、この説話に出てくる鬼がもとになっているんじゃよ。

ボタニ子

ボタニ子

次のページでは色ごとの花言葉と、外国での花言葉について紹介するよ。

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シオンの開花時期

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