ポピーの花言葉とは?意味や由来は?種類や色別に別々の花言葉はある?

ポピーの花言葉とは?意味や由来は?種類や色別に別々の花言葉はある?

春の季節になると、独特の繊細な花姿と明るい花色で多くの人を楽しませてくれるポピーの花。そんなポピーにはどんな品種や、どんな花言葉があるのでしょうか。今回はポピーの特徴や種類、ポピー全般にまつわる花言葉や種類・色別の花言葉をまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.ポピーの概要
  2. 2.ポピーの種類・品種
  3. 3.ポピーの花言葉
  4. 4.種類別・色別の花言葉
  5. 5.まとめ

ポピーの概要

Photo bymelkhagelslag

ポピーは春の季節に咲くケシ科の植物の総称です。世界中で約150種類もの仲間が存在し、一年草と多年草に分かれています。一年草の代表的な種類には、アイスランドポピーやひなげしがあり、多年草の代表的な種類には、オリエンタルポピーがあります。ポピーの種類の一部には、麻薬成分が含まれていることから栽培禁止とされている種類もあるので注意しましょう。

日本で栽培可能なポピーの種類は、上記の3種類の他にも長実雛罌粟(ながみひなげし)や紋付雛罌粟(もんつきひなげし)などがあります。

反対に栽培禁止にされている種類には、ケシ、渥美罌粟(あつみげし)、袴鬼罌粟(はかまおにげし)などがあるよ。

一般に出回っている園芸品種には、麻薬成分はないので安心してくださいね。

ポピーの基本データ

学名 Papaver
科名 ケシ科
属名 ケシ属
和名 ひなげし(雛罌粟/雛芥子)
別名 虞美人草(グビジンソウ)、コクリコ(フランス語)、シャーレーポピー(英語)
原産地 ヨーロッパ南部、西アジア、トルコ東部、イラン北部、アジア北東部
開花時期 3月~5月
花色 赤、白、オレンジ、黄、ピンク

学名・別名の意味と由来

学名「Papaver」の語源は、ラテン語で粥を意味する言葉「papa」です。その昔、西洋には幼児を眠らせるために、催眠作用のあるケシの乳汁を粥に混ぜて眠りに導いていました。その慣習に由来しています。なお、別名の「虞美人草」は中国、「コクリコ」はフランスでのポピーの呼称です。

ポピーの種類・品種

ひなげし(雛罌粟/雛芥子)

出典:写真AC

ヨーロッパを原産とする草花です。華奢で花びらが薄いのが特徴で、その楚々とした風情から「虞美人草」という別名があります。由来は古代中国の英雄項羽が寵愛した虞という女性の墓から生えたという故事からです。品種改良が進んでおり、現在は八重咲き品種も流通しています。花色も豊富で、赤や白、ピンク、オレンジに複色と好みで選べる点も魅力的です。

開花時期は4月中旬~7月中旬です。開花時期は長いですが暑さに弱いので、季節でいえば春から初夏、5月頃が一番見頃の時期ですよ。

シャーレーポピー

上記のひなげしの改良品種で、同一の品種として扱われることもあります。園芸業界でポピーというと、大体はこの品種のことです。開花時期は季節で言えば春~初夏で、時期でいえば5月に見頃となります。原種は赤色ですが品種改良によって、白やピンクといったパステルカラーや、オレンジなど明るい花色、紫のようなシックな花色も生み出されています。

ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)

出典:写真AC

ナガミヒナゲシは地中海沿岸地域原産の草花で、赤やオレンジ色の花を咲かせます。非常に強い生命力と繁殖力を持つ品種です。そのため現在ではヨーロッパやアメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアと、かなりの広範囲で分布しており、日本でもほぼ全国で見られます。開花時期は4月~5月です。花の大きさは花径3cm~6cmほどですが、栄養状態によって変わります。

ナガミヒナゲシは、あまりにも繁殖力が強いことから、既存の草花を駆逐してしまう可能性を懸念されているんだ。

園芸植物として育てている場合は繁殖を防ぐために、見ごろが終わったらすぐに花を摘み取ってくださいね。

アイスランドポピー

出典:写真AC

シベリアやアジアの山岳地帯を原産とする品種で、「シベリアヒナゲシ」という別名を持っています。アイスランドポピーという名前は、発見された当時のシベリアの気候が、アイスランドに似ていたことが由来です。ポピーのなかではもっとも早咲きで、季節でいえば早春の3月から開花します。赤、オレンジ、黄色、白、ピンクなど花色も豊富です。

高温多湿に弱いが切り花向きの品種

出典:写真AC

亜寒帯を原産とする植物のため、高温多湿な気候に弱いという弱点があります。そのため本来は多年草ですが、日本では夏の季節に耐えられないことから、一年草扱いです。しかし開花期間が長いこと、茎が分枝せず、まっすぐ伸びること、そして赤やオレンジなど鮮やかな花色が多いことから、切り花としても人気があります。

オリエンタルポピー

出典:写真AC

コーカサス地方を原産とする宿根草の品種です。ポピーのなかでは大型で、大きいものでは花径20cmにもなる花を咲かせます。また、赤やオレンジ、白やピンク以外にもアプリコットや赤と白の覆輪と、花色のバリエーションも非常に豊富なことも大きな特徴です。開花時期の5月~6月には、とても見応えのある光景を見られるでしょう。

日本では一年草扱い

宿根草ですが高温多湿な気候に弱いため、アイスランドポピーと同じく日本では一年草として扱われています。大きく育つ株と大きな花、光沢のある花びらと豊富な花色に加えて、咲き方も一重咲き、半八重咲き、八重咲き、フリンジ咲きと豊富な種類があるので、好みに合った品種を選べるでしょう。

ちなみにオリエンタルポピーの和名はオニゲシ(鬼芥子・鬼罌粟)といいます。しかし鬼というとイメージが悪いため、あまり使われていません。

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ポピーの花言葉

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