花言葉に「友情」をもつ花
大切な友人に花を贈ろう
愛にまつわる花言葉を持つ花はとても多いですが、友情にまつわる花言葉をもつ花も少なくありません。友人の誕生日やイベントで、友情を意味する花を贈るのもおすすめです。仲間との絆やチームの団結、親友との思い出を大切にする気持ちを表す植物を贈りましょう。
ボタニ子
花を贈るのが難しい場合は、その花をモチーフにしたアクセサリーや雑貨を贈りましょう。
「友情」の花言葉をもつ花5選
①ニリンソウ
春から梅雨に咲くニリンソウ(二輪草)は、キンポウゲ科の植物です。葉の形がガチョウの足に似ており、ガショウソウ(鵝掌草)ともいいます。花色は白で、二輪ずつ花が咲く様子から「友情」の花言葉がつけられました。親友を思う気持ちや、強力な絆、団結力を伝えたいときにふさわしい花です。
ニリンソウの花言葉
- 友情
- 協力
- ずっと離れない
②ミモザアカシア
2月ごろの寒い時期に花芽を膨らませ、暖かくなると一斉に咲きほこるミモザは、別名ギンヨウアカシアやフサアカシアといいます。たくさんの小さな花が集まって咲くことから友情を表す花言葉がつきました。ネイティブアメリカンの男性が愛を告白するときに使ったほか、イタリアでは3月8日の「ミモザの日」に妻や恋人に感謝の気持ちを伝えるのに贈ります。友達へ贈るときにも感謝のメッセージを添えるとよいでしょう。
ミモザアカシアの花言葉
- 友情
- エレガンス
- 秘めやかな愛
➂ライラック
春に花を咲かせ、甘い香りをもつライラックはモクセイ科の植物です。和名ではムラサキハシドイ(紫丁香花)、フランス語ではリラといいます。葉の形がハートに似ていることから紫色のライラックは、「初恋」の花言葉もつけられました。花弁は4枚ですが、5枚のものを見つけると幸福になれるといわれています。
ボタニ子
信頼する仲間の幸福を願う意味を込めて贈るのにおすすめだよ。
ライラックの花言葉
- 友情
- 青春の想い出
④キショウブ
キショウブは、5月に花を咲かせる帰化植物です。繁殖力が強すぎることや別名のイエローアイリスの花言葉に「復讐」とあることから、ネガティブなイメージがもたれやすい花です。しかし、キリスト教の教義のひとつ「三位一体(さんみいったい)」の象徴ともいわれ、フランス王家の紋章としても知られています。メッセージカードには、永遠の友情や、友達との強力な絆を表す言葉を添えるとよいでしょう。
キショウブの花言葉
- 友情
- 幸せをつかむ
- 私は燃えている
- 音信
⑤ヤマボウシ
街路樹として親しまれるヤマボウシ(山法師)は、初夏に花を咲かせるミズキ科の植物です。花弁のように見える白いところは総苞(そうほう)で、中心の丸い部分に小さな花が集まって咲きます。実は熟すとクワの実に似ていることから、ヤマグワ(山桑)ともいいます。仲間との団結や友情を示したいときに、ヤマボウシをモチーフにしたアクセサリーなどを贈ると喜ばれるかもしれません。
ヤマボウシの花言葉
- 友情
「友情」にまつわる花言葉をもつ花6選
①アマドコロ
アマドコロ(甘野老)は、4月~5月にかけて白い花を咲かせるユリ科の植物です。アマドコロの花言葉は「元気を出して」です。友達が落ち込んでいるときに贈るとよいでしょう。また、甘い香りをもち、笹に似た葉はフラワーアレンジメントに使われます。春に出てくる新芽は、山菜として食べられます。
ボタニ子
花言葉のひとつ「人の痛みのわかる人」は、ほんのわずかな風でも優しく揺れる様子からつけられたといわれているよ。
アマドコロの花言葉
- 元気を出して
- 人の痛みのわかる人
- 小さな思い出
②クリンソウ
春から梅雨にかけてたくさんの花を咲かせるクリンソウ(九輪草)は、サクラソウ科の植物です。花が段々に咲く様子が寺の塔の頂上部にある輪装飾に似ていることから、クリンソウ(九輪草)の名がつけられました。シチジュウソウ(七重草)、ホウトウゲ(宝塔華)ともいわれます。そんなクリンソウの花言葉は「青春の希望」です。仲間と共に幸福をつかみたいときにふさわしい花です。
クリンソウの花言葉
- 青春の希望
- 幸福を重ねる
- もの思い
③ゼラニウム
春から秋にかけて花期の長いゼラニウムはフクロソウ科の植物で、ニオイテンジクアオイ(匂い天竺葵)とも呼ばれ、虫よけの植物として知られています。ゼラニウムの花言葉は「真の友情」です。花色別の花言葉は、赤色が「君がいて幸せ」、ピンク色が「決心」、白色が「私はあなたの愛を信じない」、深紅が「憂鬱」です。花言葉が多いゼラニウムで真の友情を伝えたいときには、メッセージカードを添えるとよいでしょう。
ゼラニウムの花言葉
- 真の友情
- 信頼
- 尊敬
- 憂鬱
④ツルニチニチソウ
ツルニチニチソウ(蔓日々草)は、キョウチクトウ科の植物です。花の形がニチニチソウやキキョウ似ており、ツル植物のためツルギキョウ(蔓桔梗)ともいいます。思想家ジャン=ジャック・ルソーが自伝「告白」でツルニチニチソウが思い出の花であると書いたことから、「幼なじみ」「楽しい思い出」の花言葉がつけられました。
ボタニ子
ツルをのばして地面をおおい次々咲く様子から、身につけていると繁栄や幸福をもたらすという言い伝えがあるよ。
ツルニチニチソウの花言葉
- 楽しい思い出
- 幼なじみ
⑤フキ
雪解けの時期から見かけられるフキ(蕗)はキク科の植物です。花芽が若いうちのフキノトウは春の味覚として親しまれています。花色は黄色から白で、フユキ(冬黄)とも呼ばれます。たくさんの苞に小さな花がまとまっている姿から「仲間」の花言葉がつけられました。寒い冬が終わり暖かな春を待っていた気持ちと、大切な仲間を待つ気持ちを重ねてみるのもよいですね。
ボタ爺
友人に感謝の気持ちを込めて、フキノトウの料理をふるまうのもありじゃな。
フキの花言葉
- 仲間
- 待望
- 愛嬌
➅ニチニチソウ
夏の花壇で毎日新しい花を咲かせるニチニチソウ(日々草)は、キョウチクトウ科の植物です。どのような花と植えてもあう様子や、見た目がにぎやかな印象からポジティブな花言葉がつけられたのでしょう。花言葉のひとつ「生涯の友情」は、大切な親友や仲間との永遠の絆、信頼関係を意味します。花言葉になぞらえて、いつまでも記念に持っていてもらえるように押し花にして贈るのもよいですね。
ニチニチソウの花言葉
- 若い友情
- 生涯の友情
- 優しさ
花言葉「友情」を友達に伝えよう
「おめでとう」を伝えたいときや「ありがとう」の感謝を伝えたいとき以外にも、親友や仲間が病気やけがをしたとき、元気のないとき、励ましたいときに、花を贈るのはすてきなアイデアです。花は、相手への友情や信頼の気持ちを伝えてくれます。伝えたい気持ちを花言葉に込めて贈ってみてください。
友情の花言葉をもつ植物は小花が集まったもの、季節になると一斉に咲きほこるもの、手と手をつないだように伸びるツル性のものが多いです。