ペンタスの管理方法
ここからは、ペンタスの日常の管理方法について解説していきます。じめじめした環境が苦手な植物のため、花後の処理や剪定作業などで風通しをよくすることが重要です。
花がら摘み
開花時期は次々と花を咲かせるため、花がら摘みはこまめに行いましょう。終わった花をそのままにしておくと種ができ、株に届ける栄養を奪われてしまいます。花付きが悪くなるだけでなく、枝もヒョロッと徒長し株の形が崩れる原因になります。
剪定
切り戻し剪定はどの時期でも行えます。生育が盛んな開花時期は、花がら摘みを兼ねて混んでいる枝を剪定しまってもよいです。風通しもよくなり、病害虫の予防にもなります。また、梅雨前や冬越しをさせる前に、株を半分程度に切り戻し剪定することで育てやすくなります。
冬越し
ペンタスは耐寒性が弱く寒さが苦手なため、日本では一年草として扱われていますが、5℃以下に下がらない地域であれば、屋外での冬越しも可能で多年草として育てられます。外の気温が5℃以下に下がる地域でも、室内に取り込んで管理すれば冬越しできます。
ボタ爺
花壇に地植えした株も、花が終わった10月頃に鉢に彫り上げて室内に取り込めば冬越しできるんじゃよ!
- 冬越し中の水やりは表面の土が乾燥してから数日後に水やりする程度で控えめに
- 日当たりのよい場所で管理
- 夜間の窓際は意外と冷えるので夜は窓から離して管理
- 冬越し中に肥料は与えない
- 5月頃に植え替える
ペンタスの花壇での寄せ植え方法
開花時期が長く暑さに強いペンタスは、夏の花壇を彩る植物として大人気です。過湿環境にさえ気をつければ病害虫にも強く育てやすいため、寄せ植え材料としても最適です。
上手な寄せ植えのコツ
ボタニ子
ボタ爺!ここからは、花壇での寄せ植えの仕方を教えてくれるのね!
ボタ爺
そうじゃよ。寄せ植えの仕方を教えるついでに、相性のよい植物もいくつか教えておこうかのう
ペンタスの寄せ植えのコツ
- 開花時期が同じように長く初夏から晩秋まで咲く植物を選ぶ
- 水やりや肥料の頻度など管理方法が似た植物を選ぶと育てやすい
- 草丈の高いタイプは後ろに、草丈が低い矮性(わいせい)タイプは前の方に植えるとバランスがよくなる
- ペンタス同士の色違いで寄せ植えすると管理しやすい
- 株同士の間隔を少しあけて植えると風通しがよくなる
ペンタスと相性のよい植物との寄せ植え
暑さと乾燥に強く丈夫な日日草やベゴニア、開花時期が初夏から秋までと長いことでも知られる千日紅(せんにちこう)、ペンタスと同じように湿気が苦手なマリーゴールドなどがおすすめです。また、ペンタス同士の色違いや葉の模様違いなどの寄せ植えは、見た目も華やかなうえ管理もしやすく育てやすいメリットがあります。
ペンタスに多い病害虫
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ペンタスは病害虫に強い植物ですが、気をつけたい病気と害虫が立ち枯れ病とアブラムシ、カイガラムシです。どちらも、枝が混みすぎていたり、過湿環境で育てていたりすることで発生しやすいです。こまめな剪定と水のやりすぎには注意しましょう。
まとめ
「願いがかなう」「希望がかなう」などのように素敵な花言葉がつけられている、かわいらしい星型の花を咲かせるペンタス。鉢植えでも花壇でもよく育ち、夏の花壇を彩ってくれます。ペンタス同士でも他の植物とでも寄せ植えしやすいため、ぜひ挑戦して夏のガーデニングを楽しんでみてくださいね。
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出典:写真AC