プランターで朝顔を上手に育てるには?種まきのコツや支柱の立て方を解説!

プランターで朝顔を上手に育てるには?種まきのコツや支柱の立て方を解説!

日本の夏の花と言えば「朝顔」。庭先やベランダの花として朝顔を楽しむ人も多いのではないでしょうか。比較的育てやすい朝顔ですが、プランターを使った育て方にはちょっとしたコツがあります。朝顔の特徴とプランターでの育て方、綺麗に咲かせるためのコツを解説していきます。

記事の目次

  1. 1.朝顔の特徴
  2. 2.朝顔の育て方
  3. 3.朝顔の育て方(土と肥料)
  4. 4.朝顔の育て方(種まき)
  5. 5.朝顔の育て方(苗の植え付け)
  6. 6.朝顔の育て方(水やり)
  7. 7.朝顔の育て方(支柱立て)
  8. 8.まとめ

朝顔の特徴

朝顔は一年草の植物

朝顔は一年草の植物です。一年以内に発芽→成長→開花→結実→枯れるをサイクルとしています。伸びたつるにつぼみを付け、花が咲いたあと実になります。秋になると全体が枯れるので、翌年も育てる場合はこの時期に朝顔の実から種を採取しておきます。

サツマイモも朝顔の仲間

Photo byJamesDeMers

朝顔とそっくり!サツマイモの花

朝顔は生物分類でいうと、ヒルガオ科サツマイモ属にあたります。昼になってもしぼまないヒルガオや、夕方に花を咲かせ翌朝にしぼむヨルガオも朝顔の仲間です。そして、秋に美味しいサツマイモも、実は朝顔の仲間。サツマイモの花は朝顔とそっくりなんですよ!

朝顔はポピュラーな園芸植物

朝顔にはいろいろな品種がある

朝顔は日本でもっともポピュラーな園芸植物のひとつ。園芸植物とは、植物の花や葉・実など全体の姿を楽しむために栽培される植物のことです。園芸植物の中でも比較的育てやすい朝顔は、品種によって大輪の花をつけるものや花びらに白い筋のあるもの、突然変異で変わった花や葉をつける変化咲きなどたくさの品種があります。

朝顔は小学校の教材にもなっている

育てやすい朝顔は、小学校の教材にもなっています。朝顔が小学校の教材になるのは育てやすいからだけでなく、その成長過程でさまざまな“気付き”が子供達にあるからです。発芽の不思議や花・葉の形の不思議など、たくさんの「不思議」が子供の想像をふくらませ、育てることの楽しさや大変さが子供の成長につながります。

朝顔の原産地

諸説ある原産地

朝顔の原産地は諸説あり、

  • 熱帯アジア
  • ネパールから中国にかけての広い地域
この2つが原産地と言われてきました。近年になって新たな説も生まれ、熱帯アメリカ大陸も原産地のひとつであると言われています。

朝顔のつるの特徴

朝顔はツル性植物

茎が細く伸びて、つるとなる朝顔。朝顔の茎には直立する強さがないため、ほかの植物や物を支えにしなければ育ちません。植物は光合成をして栄養を作ります。朝顔がよくつるを伸ばすのも、光合成のためです。樹木を支えにしたときは幹の表面を覆うように伸び、周りに背の低い植物しかないときはその上を覆うようにして育ち、たくさんの葉をつけて栄養を得ます。

花の特徴

パラソルみたいなつぼみ

朝顔のつぼみは、折りたたんだパラソルにそっくり。1つのつるに、およそ5~10個ほどのつぼみが付きます。1株に多くて100~200個のつぼみが付くこともあり、つぼみの時期はたくさんのカラフルなパラソルが楽しめますよ。

朝顔は合弁花類

Photo byRococoNeko

花びらが5枚あるように見えて実は…

朝顔の花びらは合弁花類といって、5枚の花びらがつながって1枚になっています。一見、正面から花を見ると5枚あるようにも見えますが、花の一部を縦に切ると花は扇状に開き、花びらが1枚につながっていることが分かります。花の中心には雌しべが1本。その周りに雄しべが5本あります。朝顔は雌しべと雄しべが1つの花の中にあるので、花が開くと同時に受粉します。

大輪咲きや模様入りなど、品種も多い朝顔

2色に分かれた模様がおしゃれ

朝顔には品種がたくさんあります。花の大きさが特徴的な「大輪咲き」は、支柱を使った鉢やプランター・垣根咲きに向きます。ほかに、白い筋のある「模様入り」や、桔梗のような花を咲かせる「キキョウ咲き朝顔」、1つの株に色とりどりの花をつける「混合咲き」など、朝顔には育てる前に選ぶ楽しみもいっぱいあります。

朝顔の育て方

育てやすい朝顔ですが、花をたくさん咲かせるには季節ごとに適した管理が必要です。春から夏・秋と変化する成長に合わせた季節ごとの育て方と、綺麗に咲かせるためのコツを知って朝顔を楽しみましょう。

栽培カレンダー

朝顔の種まきや肥料・開花の時期を表した一年間の栽培カレンダーです。朝顔は品種や地域・気温などによっても開花の時期が変わりるので、目安として栽培カレンダーを活用してください。

早咲きは7月~8月、遅咲きは10月~11月頃まで花が咲く

夏を彩る風鈴やうちわなどの雑貨などによく描かれる朝顔の開花時期は、早咲きで7月~8月頃。遅咲きで10月、品種や気候によって11月頃まで花を咲かせます。

プランターの準備

木製や陶器製もプランターと呼ぶ

草花を植えるために作られたプランター。ホームセンターや園芸店でよく見るプランターといえばプラスチック製の物。色はグリーンや茶色・白が多く、長方形の形をしたものが一般的です。プランターはサイズも豊富で、素材もプラスチック製のものだけでなく、木製ものや陶器製・金属でできたプランターもあります。

おしゃれなハンギング用のプランター

プラスチック製プランターの特徴は「軽さ」と「保水性」

一般的なプラスチック製プランターの特徴といえば、その軽さにあります。ある程度の土を入れても持ち運びがしやすく、置き場所の移動もできます。プラスチック製なので水を逃がさず保水性があります。植物の根を乾燥から守るよい特徴ですが、逆に水の与えすぎによる根ぐされの心配もあり、水を与えるさいは土の状態を確認してからにしましょう。

サイズの表記は、植木鉢タイプが「号」で長方形タイプは「型」

育てるときに目安となる号数と型数

一般的に使用する植木鉢タイプのサイズは4号~18号です。1号鉢の上部直径の大きさは3cm。4号だと大きさは4×3=12cmで、上部直径が12cmになります。植え付けや植え替えで一回り大きいなサイズの鉢が必要なときに号数が必要になります。一方、長方形タイプの一般的なサイズは30型~43型。1型の横幅は1cmで、30型の場合30cmになります。長方形タイプは幅を取るので、置き場所に適したサイズを選びましょう。

朝顔の育て方(土と肥料)

朝顔は保湿性と水はけのよい土を好む

朝顔は、保湿性と水はけのバランスがよい土質を好みます。用度は腐葉土を多めに、川砂・赤玉土をブレンドして使います。このほか根ぐされ防止剤や通気性をよくするもみ殻、土の酸性度を調整する消石灰なども状態を見て加えます。

手軽に育てるなら市販の草花用培養土

初心者やもっと手軽に育てたい人は、市販の草花培養土を使いましょう。市販の培養土には、すぐに種まきや植え付けができるよう、土の配合と肥料がブレンドされているものがあります。朝顔専用の培養土もありますが、ホームセンターに売っている草花培養土で充分です。

花がつき始めたら肥料をは中止する

自分で土をブレンドしたときは、種まきや植え付け用の土には元肥を入れましょう。元肥は粒上の緩効性肥料を土にまぜて使います。追肥は10日に1回程度、チッ素分の少ない液体肥料を与えます。7月、花がつき始めたら肥料を中止します。

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朝顔の育て方(種まき)

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