カシワバアジサイとは
カシワバアジサイという植物を知っていますか?名前の通り「柏の葉」のような葉っぱを持つのが特徴で、花房は円すい状になる個性的なアジサイです。そんなカシワバアジサイの鉢植えでの育て方や、剪定方法、挿し木での増やし方などをご紹介します。
カシワバアジサイの基本情報
科名 | アジサイ科 |
属名 | アジサイ属 |
和名 | 柏葉紫陽花 |
原産地 | 北アメリカ東部 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
カシワバアジサイの名前の由来
カシワバアジサイは名前の通り「柏」の「葉」のような葉をもつ「アジサイ」という意味が、そのまま名前の由来になっています。
カシワバアジサイの花言葉
カシワバアジサイには「慈愛」「汚れなき心」「純粋」「清楚な美しさ」「優美」「皆を惹きつける魅力」「元気な女性」という素敵な花言葉がたくさん付いています。純粋なイメージのある白い花を咲かせ、ピンクに色付いていく美しいカシワバアジサイの咲き姿にぴったりの花言葉ですね。
カシワバアジサイの特徴
カシワバアジサイは、葉の形だけでなく、花房も特徴的な形をしています。花は白色で、花房は円すい状です。そんなカシワバアジサイの、花や葉の特徴をご紹介します。
花
カシワバアジサイの開花期は5月下旬〜7月上旬と、長く花が楽しめるのが魅力です。円すい状の花房に、たくさんの花を咲かせます。咲き始めは白色ですが、秋が近付くとピンク色に色付いていくのが特徴です。
葉
カシワバアジサイの名前の由来にもなっている通り、葉は柏の形に似ています。葉の先が浅く5つに分かれていて、手のひらを広げたようなかわいらしい形をしているのが特徴です。秋になると葉の色が赤くなり、きれいに紅葉します。
カシワバアジサイの育て方
カシワバアジサイは、1.5m〜2mほどの大きさに成長するため、地植えで育てるのが向いています。しかし、ポイントをおさえてきちんと管理を行えば、鉢植えで育てることも可能です。そんなカシワバアジサイの鉢植えでの育て方や、管理方法をご紹介します。
育て方①置き場所
カシワバアジサイは、アジサイの品種の中でも日当たりを好む植物です。そのため、鉢の置き場所は、日当たりのよい場所を選んでください。日陰で育ててしまうと、あまり元気に育たないので、きれいな花を咲かせることができません。また、風通しのよい場所で育てると、病気や害虫被害の予防になります。
夏場は半日陰で管理する
鉢植えで育てる場合は、鉢ごと移動が簡単にできるという利点があります。日当たりを好むカシワバアジサイですが、夏場の直射日光に長く当て続けると、葉焼けを起こす原因になるので注意が必要です。夏場は、置き場所を半日陰に移動させて管理するのがポイントです。
育て方②用土
カシワバアジサイには、水はけと水もちのよさを両方兼ね備えた用土が適しています。園芸用の培養土を使用するか、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んで作った用土で育てることが可能です。
大きな鉢で管理する
カシワバアジサイはたくさんの水を必要とします。そのため、鉢植えで育てる場合は、大きな鉢を使用し、上から3cmほど余裕をもって用土を入れ「ウォータースペース」を確保しておくのがポイントです。ウォータースペースがあると、たっぷりと水やりをすることができます。
育て方③水やり
カシワバアジサイは、水をたくさん与えて育てます。鉢植えで育てた場合に、水切れを起こして枯れてしまうことが多い、ともいわれているので注意が必要です。そのため表面が乾いてしまう前に、鉢の底から水が流れ出る程度に水をたっぷりと与えます。
育て方④肥料
鉢植えで育てているカシワバアジサイに肥料を与えすぎてしまうと、根腐れの原因になってしまう恐れがあります。肥料は「寒肥」として、1月〜2月に少量ずつ緩効性の液体肥料を株元に与えます。また、花後に剪定した場合も「お礼肥」を与えるのがおすすめです。
育て方⑤植え替え
カシワバアジサイを鉢植えで育てる場合、大きく成長すると根詰まりを起こしてしまうので、2年に1度は植え替えが必要です。植え替えは、3月〜4月か、10月〜11月の間に行います。根鉢を少し崩し、植え替え前よりも大きなサイズの鉢に植え替えるのが重要です。株が安定するまで、しっかりと水やりをして管理します。
植え替えに適した用土
カシワバアジサイを植え替えするときは、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだあとに、緩効性の化学肥料を加えた用土が適しています。または、挿し木用の用土を使用しても構いません。