アサガオとは
アサガオはつる性の一年草が主流です。日本の盛夏によく見られますが、意外にも原産地は日本ではありません。奈良時代に薬用として中国から日本に渡り、江戸時代の園芸ブームに観賞用として品種が改良され、楽しまれ親しまれてきた花なのです。代表的なのは大きな花の「大輪朝顔」です。そして、葉や花を変化させる「変化咲きあさがお」が大流行しました。
グリーンカーテンとしてのアサガオ
アサガオは朝顔市などで売られているような「あんどん仕立て」がよく知られていますが、つるがよく伸びる性質を活かし、夏の日よけとしてグリーンカーテンに仕立て栽培する人も増えています。「西洋アサガオ」をはじめ、「曜白あさがお」や「垣根あさがお」と呼ばれる種類がカーテンに適しています。
アサガオの基本情報
学名 | Pharbitis nil Choisy(日本アサガオ) |
Ipomoea tricolor(西洋アサガオ) | |
和名 | アサガオ |
英名 | Morning Glory |
原産地 | 日本アサガオ:ネパール |
西洋アサガオ:アメリカの熱帯地域 | |
分類 | 日本アサガオ:ヒルガオ科アサガオ属 |
西洋アサガオ:ヒルガオ科サツマイモ属 |
アサガオの栽培管理
生育条件
- 用途:花壇(地植え)、プランターや鉢(6号~7号の大型)
- 日当たり:日なた(発芽の地温25℃前後)
- 耐寒性:弱い
- 耐暑性:強い
一年草アサガオの種まき時期
アサガオは原産が亜熱帯、熱帯地域のため、ある程度気温が上昇するのを待って種をまきます。北海道の場合は霜が降りなくなったころが目安です。発芽適温が20~25℃なので、適期は地域の平均気温で変わりますが、4月中旬以降~5月が標準で、北海道だけは6月上旬からでも間に合うでしょう。
地域別の種まき時期
地域 | 種まき適期 |
四国、九州地方 | 4月中旬以降 |
関東、関西、中国地方 | 4月下旬~5月上旬 |
山陰、北陸、東北地方 | 5月中旬~5月下旬 |
北海道 | 6月上旬 |
種まきの適期を逃してしまい、7月に入って種まきをした場合でも、気温条件はあっているので発芽はします。ただし生育期が短いため成長が遅く、花は咲いても少なかったり小さくなったりしてしまいます。ただし、苗で流通しているものを7月に植えれば、開花の季節に間に合います。
種まきの時期をずらして、長く花を楽しむ
種まきに適した5月上旬頃から遅くても7月上旬までに、時期をずらしながら種をまけば、花の咲く順番もずれてくるので、7月上旬にまいたものは晩秋ころまで花を楽しむことができます。西洋朝顔のスカーレット・オハラやヘブンリーブルーは、涼しくなったころに開花する種類なので、7月上旬までにまけば長く楽しめるでしょう。
アサガオの種の選び方
市販の種には、袋に発芽率などが記載されています。購入の基準になるので、よく見比べましょう。また、種をまくときにはより元気な種を選びたいですよね。それを調べる簡単な方法は、種を水の入った容器に入れて一晩置くことです。容器の底に沈んでいるものを使いましょう。浮いてくる種は中がスカスカで軽い証拠です。
種まき前の発芽処理
アサガオの発芽率は、「発芽処理」をしておくと格段にあがります。動画を観るとどのようにするかがよくわかりますが、種の一部をやすりや爪切りを使って傷をいれておくことです。ただし、とがったヘソの部分は傷つけないように気をつけます。
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アサガオの育て方①土作り
プランター・鉢植え用の土
アサガオは中性〜アルカリ性の土質を好みます。草花用の培養土を使い赤玉土5:腐葉土4:川砂:1くらいの割合で混ぜ、2週間ほど寝かせてから利用していきます。すぐに始めたい場合は、市販されている種まき用土を使用してもよいでしょう。
地植え用の土
土作りは時間がかかります。まず、庭の土に腐葉土と有機肥料を加えよく混ぜたら2週間ほど寝かせます。その後、苦土石灰を1㎡あたり50g〜100gほどを混ぜて、さらに2週間ほど寝かせれば完成です。
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アサガオの育て方②種まき
アサガオの種まきのコツ
ここではプランターや鉢で栽培するポイントを紹介していきます。生育の良い苗を移植しながら育てる手順です。育てる苗の数によってプランターサイズも変わりますが、種まきは15cm~20cm間隔で行います。
出典:写真AC