蓮を種から増やす方法
ハスの花の増やし方としては株分けが一般的なのですが、種からでも増やすことはできます。株分けの場合は新芽が出ている状態で植え付けをするので、生育環境が整っていれば初心者でも育てやすいのですが、ハスの種は他の植物の種とは異なる特徴があるため発芽するまでの育て方が違います。
種まきの時期は4月~5月
種から育てる場合、種まきの時期は4月~5月がおすすめです。この時期よりも早いと発芽がしにくくなりますし、遅くなると生育が悪くなります。
種まきの前に種の下処理をする
蓮の種は、表面が固いのが特徴です。硬い皮に覆われているため、そのままでは十分に水分を吸収できず発芽しません。そのため種から育てる場合は、種の表面の硬い皮を取り除く作業が必要になります。削り取るときには、中の白い部分が見える程度を削る目安にします。ただし削りすぎて種に傷がついても発芽に影響しますので、表面の皮だけをやすりで丁寧に削っていきましょう。
種から芽が出るまで水につける
表面の硬い皮がすべて削れたら、土に植えるのではなく水につけて発芽を待ちます。発芽した後は粘土質の用土に植え、あとは株分けのときと同じように育てます。
蓮の植え替え方法
植え替えは、蓮の成長や株分けなどで行います。蓮の育て方の基本は鉢植えですので、植え替えのときには土から根(根れんこん)を取り出すのですが、取り出す作業の途中で塊茎に傷をつけてしまうと、植え替えをしてもうまく生育できず、花が咲かないことがあります。そのため蓮の植え替えでは、作業中に注意しなければいけない2つのポイントがあります。
植え替えでは堀りだすときが最も重要
蓮の植え替えで特に注意してほしいのが、根を掘りだすときです。泥の中の栄養分を吸い込んで成長していく蓮にとって、根はとても大事な部分です。そのため無造作にスコップで掘り起こすと、根を傷つけてしまうことがあります。根は栄養分を吸収する大事な部分なので、傷がつくとうまく成長できません。ですから掘り出すときには、根を傷つけないように細心の注意を払って作業を進めるようにしましょう。
土に植えるまで乾燥させない
掘り出した種レンコンは、表面についた泥を丁寧に水洗いしたあと、株分けに適したサイズにカットします。このときに塊茎が乾燥してしまうと、土に植えても生育が悪くなります。作業は根を傷をつけないように丁寧に進めなければいけないのですが、乾燥を防ぐために手早く作業を進めることも大事なポイントです。
最後に
水の中で育てるハスの花ですが、育て方のポイントが分かれば自宅でも栽培することができます。また最近は品種改良によってさまざまな種類の蓮が誕生したので、大きさや色を好みで選べるようになっています。日当たりのよい場所とたっぷりと水やりを行えば、初心者でも花を咲かせることができるので、夏が旬の花を探しているのなら一度栽培にチャレンジしてみてはいかがですか
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