ハス(蓮)の育て方!鉢植えで育てる場合の水管理の方法などを解説!

ハス(蓮)の育て方!鉢植えで育てる場合の水管理の方法などを解説!

水面に美しい花を咲かせる蓮(ハス)は、観賞用として育てることができます。ただし蓮は水生植物なので、育て方や水やりの方法などに特徴があります。そこで蓮の花の育て方や水の管理方法、植え付けや種から増やす方法などを分かりやすく解説します。

記事の目次

  1. 1.蓮ってどんな植物?
  2. 2.蓮の花とは?
  3. 3.鉢植えでの蓮の育て方
  4. 4.蓮を種から増やす方法
  5. 5.蓮の植え替え方法
  6. 6.最後に

蓮ってどんな植物?

出典:BOTANICA

日本でもなじみの深い蓮(ハス)は、約1億4000万年前にはすでに地球で生息していたといわれるほど生命力の強い植物です。泥の水を吸い込んで成長する植物とは思えないほど美しい花を咲かせるため、日本だけでなく世界中で人気があります。

食用系のハスと花を楽しむハスがある

Photo by coloredby

蓮は、根は食用、葉や茎、芽などは食用・薬用、花は観賞用とすべて無駄なく利用できるのが特徴です。その代わり種類が多いのも蓮の特徴で、主に食用として栽培される蓮と、花を楽しむために栽培される蓮は種類が違います。

ハスは日当たりがよい場所を好む

出典:BOTANICA

水の中で成長する蓮にとって直射日光は、花を咲かせるためには欠かせない存在です。しかも日を当てる時間の目安は最低半日以上と長いため、少なくとも日中は常に日が当たる場所で栽培するのが基本になります。もちろんこの条件を満たしていれば室内でも育てることはできるのですが、直接日差しを浴びることで生育スピードがアップするので、室内で栽培する場合もこまめに外に出して直射日光に当てることが育てるうえでのポイントです。

蓮の花とは?

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「清らかな心」という花言葉を持つ蓮(ハス)の花は、泥水から栄養を吸い上げる水生植物でありながらも、清らかで美しい花を咲かせます。そんな美しいハスの花の秘密を詳しく解説していきます。

ハスの花の色はピンク・黄色・白

フリー写真素材ぱくたそ

ハスの花の色は、主にピンク・白・黄色です。実際にはハスの種類によって花の色が変わるので、ハスの名所では同じ色の花が一面に広がる風景が見られます。例えば秋田県の千秋公園や宮城県の称名寺ではピンク色のハスの花が有名ですし、東京都の水元公園では白いハスの花が水面いっぱいに咲きます。さらにメディアでたびたび紹介される岐阜県のモネの池では、清らかな水に浮かぶピンク・黄色・白など色鮮やかなハスの花が咲きます。

花の色はハスの種類によって変わる

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最近では品種改良によってハスの花の色にもバリエーションが増えてきましたが、古くからあるハスの種類でいえば、花の色はピンクと黄色が基本です。これはハスの種類によって花の色が違うためで、ピンク色の花はヌシフェラ種、黄色い花はルテア種といいます。呼び方も花の色の種類によって違い、ピンク色のヌシフェラ種は「ハス」、黄色のルテア種は「キバナハス」と呼び分けられています。

ハスの花の開花時期

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ハスの花の開花時期は、7月~9月です。暑さに強い植物なので、真夏の日差しの中でも元気よく花を咲かせます。ハスの名所では、見頃を迎える夏の時期に合わせてイベントやお祭りを行っていることもあります。

鉢植えでの蓮の育て方

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ハスの花の育て方は、鉢植えが基本です。鉢植えの場合は、自宅の庭やベランダでも育てることができるので、初めての人にもおすすめです。

蓮の育て方①栽培環境

フリー写真素材ぱくたそ

ハスの花の育て方の基本は、日当たりのよい場所で育てることです。ハスは日差しを好む植物なので、最低でも半日は日に当てないと枯れてしまいます。しかも直射日光が大好きなので、できるだけ長い時間直射日光があたる場所で育てるように心がけましょう。

室内でも育てられる?

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直射日光を半日以上あてることがハスの育て方の基本なので、日当たりの悪い室内での栽培は向いていません。でも直射日光が十分にあたる部屋での栽培や、日差しがよく当たる軒下であれば育てられないこともありません。この場合も天気のよい日には鉢植えごと外に出し、できるだけ直射日光が当たるように工夫して育てるのがおすすめです。

蓮の育て方②用土

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ハスの花の育て方でポイントとなるのは、用土の選び方です。ハスは乾燥に弱いため、水分が乾燥しにくい粘土質の土が最適です。ちなみに田んぼの土はハスが成長しやすい特徴がそろっているので、ハスの花の用土としておすすめです。

蓮の育て方③肥料

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ハスの肥料は、成長に応じて量を調整するのがポイントです。化成肥料でも問題ありませんが、化成肥料の代わりに油粕を使ってもOKです。ただし即効性の高い肥料はハスの根に刺激を与えてしまうので、緩やかに効果が表れるタイプの肥料を選ぶようにしましょう。

蓮の育て方④植え付け時期

フリー写真素材ぱくたそ

ハスの植え付けの時期は、3月中旬~5月下旬が最も適しています。ただし地域によって温度に違いがあるので、植え付けの目安は「桜の開花時期」と覚えておくと便利です。なお植え付け時期が早すぎると凍害を起こしてしまいますし、時期が遅れると根がつきにくくなるため、花の開花にも影響があります。

蓮の育て方⑤水の管理

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乾燥が苦手なハスは、土が乾燥するとすぐに枯れてしまいます。ですから育てるときには、鉢の中に水が常に張られている状態を保つようにします。また直射日光の下で育てるため、日差しの強い夏は水分不足を起こしがちです。鉢の中の水分量をこまめにチェックして、常に水がたっぷりと入っている状態をキープしましょう。

ハスの水管理にはメダカが役立つ

Photo by hinatashinkyoto

常に水を張った状態で育てるため、夏になると鉢の中でボウフラが発生してしまうことがあります。このような場合は、鉢の中にメダカを入れるのがおすすめです。ただしボウフラ対策としてメダカを鉢に入れる場合は、メダカのサイズに注意が必要です。ボウフラよりサイズが小さい稚魚を入れてしまうと、逆にメダカがボウフラに食べられてしまうため、ボウフラ対策としての効果は期待できません。

蓮の育て方⑥増やし方

Photo by ehnmark

ポイントが分かれば初心者でも育てやすいハスの花なので、栽培2年目になると「もう少し増やしてみたい」という気持ちになるのではないでしょうか?ただしハスは水生植物なので、増やし方にも特徴があります。

増やし方の基本は株分け

フリー写真素材ぱくたそ

ハスの花の増やし方の基本は株分けです。土の養分で大きく育った根レンコンを選び、根の先端から2節半を目安にカットして株分けをします。さらに株分けするときは、新芽がついていることを必ず確認してください。おすすめは新芽が3つ以上ついているレンコンですが、1つしか新芽がないレンコンからでも花は咲きます。ただしレンコンの根が細いとあまり大きく育たないので、太くて新芽が多くついているものがおすすめです。

種レンコンの大きさに合わせて鉢植えを選ぶ

Photo byArulonline

ハスの花を咲かせるためのもう一つのポイントは、植え替えするときの鉢植えのサイズ選びです。種レンコンの大きさによって鉢植えのサイズを選ぶのですが、大きな種レンコンに小さな鉢植えを選んでしまうと、生育が悪く花が咲きにくくなります。なお鉢植えの口径が大きいほど水を多く張ることができるので、選ぶときは鉢植えの容量だけでなく口径の大きさにも注意をしましょう。

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蓮を種から増やす方法

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