蜂蜜酒（ミード）とは？どんな味？度数は？作り方・飲み方も解説！

蜂蜜酒は人類最古の酒と呼ばれるだけあって、作り方はとてもシンプルです。材料も蜂蜜と水、ドライイーストなどの人工酵母があれば簡単に作れます。ただし、自作する場合には注意すべき点があります。

蜂蜜は純粋な蜂蜜を用意しましょう。市販されている蜂蜜のなかには、水あめや糖蜜などが混ぜられている物があります。純粋でない蜂蜜だと、蜂蜜酒作りでもっとも重要な発酵がうまく進みません。蜂蜜は必ず純粋な物であることを確認してから使用しましょう。

道具として、発酵用の瓶、計量カップ、マドラー、キッチンスケールが必要です。蜂蜜酒に限らず、食べ物や飲み物を作るための道具は、清潔にたもつ必要があります。特に発酵や保存で使う瓶は、事前に煮沸消毒、またはキッチン用アルコールで殺菌消毒をきちんとしておきましょう。

日本では酒類製造免許を持たない人間が、アルコール度数1％以上の酒を作ったり販売したりすると、酒税法違反で罰せられます。家庭で自作する場合も該当するので注意しましょう。国税庁の公式サイトなどで、酒税に関する項を確認してみてくださいね。

まずは材料を用意します。蜂蜜は純粋な蜂蜜であればOKです。水は飲める水であれば、水道水でもミネラルウォーターでもかまいません。酵母菌として入れるドライイーストは、購入しやすいパン用ドライイーストで十分です。発酵作業に使用する瓶は、事前に煮沸消毒、またはアルコール消毒で殺菌しておきましょう。

蜂蜜：125g
水：375g
ドライイースト：約2g

1. 蜂蜜を瓶に入れ、水を加えて希釈する。マドラーでかき混ぜながら、少しずつ加えていく。蜂蜜と水が完全に混ざったら、ドライイーストを入れて軽くかき混ぜる。
2. イーストが混ざったら瓶に蓋をする。このとき蓋は軽くかぶせる程度にとどめる。（しっかり蓋をしてしまうと、この後のアルコール発酵で発生する二酸化炭素によって瓶が割れてしまうため。）
3. 直射日光が当たらない涼しい場所に置く。発酵中は小さな泡が立ち、シュワシュワという炭酸のはじけるような音がする。この泡と音が消えれば発酵完了。
4. 発酵完了した蜂蜜酒は、白い沈殿物と酒になっている部分との2層に分かれているので、ザルなどでこして沈殿物を取り除く。別の容器に移せば完成。完成した蜂蜜酒は冷暗所や冷蔵庫で保存する。

ここでは蜂蜜酒に合うつまみを紹介します。美味しい酒があれば、美味しいつまみが欲しいと思う方は多いでしょう。しかし酒との相性が悪いものは避けたいですよね。それぞれの味がどんなに美味しくても相性が悪かったなら、酒もつまみも本当に「まずい味」になってしまいます。そんな残念なことにならないように、相性のよい酒とつまみで素敵な時間を過ごしましょう。

甘い味わいの蜂蜜酒に合うのは、塩気のあるつまみです。生ハムやチーズをはさんで作るサンドイッチなら、食べやすいこともあって、つまみにピッタリな料理といえるでしょう。おすすめはバケットサンドです。ボリューム満点、かつパリッとした食感がよく合います。マヨネーズは少なめにしたほうが、素材の味を活かせるでしょう。

バケット：1/2本
バター：10g
マヨネーズ：大さじ2
粒マスタード：小さじ1～2
レタス：数枚
ハム：4枚
スライスチーズ：2枚

1. バケットを半分に切って、それぞれ横に半分に包丁を入れる。切り落とさずに、1cmほどつなげたままにして切り開く。
2. バター、マヨネーズ、粒マスタードを混ぜ合わせ、バケットの切り開いた部分に塗っていく。
3. それぞれ下からレタス、ハム、チーズをはさんで完成。

甘い蜂蜜酒には、唐辛子などが効いたピリ辛味もよく合います。また、きゅうりのつまみなら、あまりお腹がすいていない方、カロリーが気になるという方でも安心して美味しく食べられるでしょう。味付けは味噌よりも醤油のほうが蜂蜜酒との相性がよく、さっぱりといただけます。

きゅうり：3本
ごま油：大さじ1～2
醤油：大さじ2～3
一味唐辛子：適量
にんにくチューブ：適量

1. きゅうりを適当な大きさに切って、蓋つきの容器に入れる。
2. すべての調味料を入れて蓋をしたら、きゅうりと調味料がよく混ざるように容器を振って完成。
3. すぐ食べてもよいが、冷蔵庫で時間を置くと、味が染みてさらに美味しくなる。

酒のお供でよく名前があがるチーズは、蜂蜜酒とも相性のよい食べ物です。すぐに食べられる状態で販売されている物が多いのも嬉しいですね。ブルーチーズなどのクセの強いチーズは蜂蜜酒の甘さと合わない場合があるので、コンビニで販売しているブロックチーズのようなシンプルな物がおすすめです。

独特の甘い味わいと、黄金色の色合いをあわせ持つ蜂蜜酒は、非常に古い歴史を持つ酒です。歴史の古さは、それだけ多くの人たちに愛されてきた証でもあります。ときには蜂蜜酒を飲んで、歴史に思いをはせるのもよいでしょう。