いちじくとは?
「いちじく(無花果)」は、昔から日本でも馴染みのある果物のはずなのですが、意外と見かけることがないと感じませんか?普段から生活に取り入れて摂取しているという方の声は少ない傾向です。そこで今回は、わかっているようでいて本当はよく知らなかったいちじくの種類や成分、皮の剥き方や切り方、おいしい食べ方などを中心にお送りします。
いちじくのルーツ
昔から日本でも知られている果物の1つが「いちじく(無花果)」です。原産地はアラビア南部(現在のイラン周辺)で、中国に渡って日本にもきました。旧約聖書の中ですでに登場し、古来から存在する果物です。古代ローマ時代には「不老不死の果物」と呼ばれていました。日本へ渡ってきたのは江戸時代の頃とされています。
なぜ漢字で無花果と書くのか?
いちじくを漢字で表記すると「無花果」です。花がない果物という意味合いになってます。これは無花果の特徴からきていて、花が咲いていないのに実が成るように見えるからです。しかし本当は花も鞘の中でしっかりと咲いています。普段から果物として食べるいちじくは、実ではなく花なのです。
いちじくの種類
いちじくは昔から整腸作用、血圧降下、消化促進、二日酔い防止といった万能な漢方薬としても重宝され続けています。その種類もいくつかに区分することができる果物です。ここでは、いちじくの主な種類についてご紹介します。
桝井ドーフィン
桝井ドーフィンは日本で最もシェアの高いいちじくの品種です。管理しやすくて収穫量が多いのも特徴です。甘みとさっぱりとした風味の程よさが魅力とされている代表格のいちじくです。
とよみつひめ
とよみつひめは福岡県が開発したオリジナル品種のいちじくです。2006年に登録商標化された新種でもあります。黄色とルビー色を帯びた果肉、赤紫色の皮が特徴です。糖度がとても高いことで知られています。
バナーネ
バナーネはフランスの「ロングドート」といういう品種で、別名「白いちじく」とも呼びます。しかし皮が深い緑色をしているのが特徴です。酸味があってねっとりとした肉質をしているのが魅力です。