スウェーデントーチの作り方！キャンプで迫力満点の焚き火を楽しもう

もともと、暖をとるための焚き火のひとつだったスウェーデントーチは、近年ではそのおしゃれな雰囲気から人気です。切り込みを入れた丸太や束ねた薪に直接火をつけるもので、材料によっては初心者でも無理なく設営できます。

スウェーデントーチはアウトドアショップや通販サイトで購入できますが、自分で作ることも可能です。自作したオリジナルのスウェーデントーチを使い、アウトドアを楽しみましょう。

丸太のスウェーデントーチが知られていますが、大きさや重さから調達が難しい可能性があります。丸太から作るよりも手軽なのが薪を使ったスウェーデントーチです。特別な工具も不要で、初心者でもチャレンジしやすいでしょう。

• 乾燥させた薪：長さ30cm、束ねて直径30cmくらいになる量
• 針金：鉄製で、まわりに被覆のないもの

薪を束ねる針金の材質には、注意が必要です。材質は鉄製を選びましょう。アルミのほうが柔らかいため加工しやすいですが、火にさらされると溶けてしまいます。針金が溶けると束ねていた薪がバラバラになり、周囲に火をまき散らして火傷や火事の危険性が高まります。大変危険なため、針金の材質には注意しましょう。

1. 薪を隙間ができるように並べる
2. 針金で下から10cmくらいの位置を束ねる

スウェーデントーチで広く知られている材料は丸太です。しかし、入手できても運搬が大変で現実的でない場合もあります。運搬が可能、もしくは現地調達できたときに、丸太のスウェーデントーチ作りにチャレンジしてみましょう。

• 乾燥させた丸太：直径15cm〜30cm、長さ30cm
• チェーンソー

丸太のサイズによって燃焼時間が変わります。上記のサイズでおおよそ3時間は楽しめるでしょう。また、丸太の材質の違いで燃焼時間や炎の様子が変わります。チェーンソーは、一般家庭にはないことが多いでしょう。ない場合は、ホームセンターのレンタル工具を活用するのがおすすめです。

1. チェーンソーの刃先を押し当てて削るように、丸太に1本切り込みを入れる
2. 切り込みに十字に交わるように、さらにもう1本切り込みを入れる

少し変わったスウェーデントーチを作りたい人には、角材での作成がおすすめです。ホームセンターで安価で手に入れやすく、作り方も難しくありません。

• 角材：対辺10cm程度
• 電動ドリル

1. 縦方向に、全長の8割程度まで穴をあける
2. 横から縦穴に繋がるように穴をあける

3種類のスウェーデントーチの火のつけ方は、大きく変わりません。溝もしくは隙間や縦穴に細かな木屑や小枝などを詰め込みましょう。詰め込んだら火をつけますが、火がつきにくいときは、着火剤を一緒に挟んだり、塗ったりしてください。ついた火が、スウェーデントーチ本体の木に移り、炎が出てきます。下から新鮮な空気が入るようにすれば、炎は大きくなります。

焚き火は、スウェーデントーチ本来の使い方です。一般的な薪の焚き火よりも、長時間燃え続けるのが魅力です。また、形状から炎が1箇所に集まって燃える様子は、薪の焚き火とは一味違う美しさがあり、アウトドアの雰囲気を盛り上げますよ。

上面が平らなスウェーデントーチなら、炎の上で料理ができます。人気のスキレットでの調理も可能です。ただし、火力が強いため、煙が勢いよく出てきて周囲の迷惑になるかもしれない点も注意しておきましょう。また、安定して火を通すために五徳や焼き網をのせるのもよいアイデアです。

焚き火や料理を楽しくすることができたスウェーデントーチですが、最後の後片付けが大変だと使いたくなくなります。

スウェーデントーチは木材で作られているため、そのまま燃やせば灰になりますが、切り込みとり下の部分などは燃え残ります。安全のため完全に火が消えてから、燃え残った部分や灰を廃棄しましょう。廃棄は、キャンプ場のルールにしたがってください。

燃やしているスウェーデントーチを、途中で消火しなくてはいけないこともあります。その場合は、スウェーデントーチの中心から外側に水を回しかければ消火完了です。トーチの形状によっては、水を張った金属製のバケツに沈める消し方も有効です。次回以降に消火したスウェーデントーチの残りを使いたい場合は、完全に乾燥させましょう。

いつものキャンプでは薪の焚き火を楽しんでいる人も、おしゃれな雰囲気の漂うスウェーデントーチにチャレンジするのがおすすめです。もちろん、キャンプで初めて焚き火をするという方でもチャレンジしやすいですよ。ゆらゆら揺れる炎を見ながら、ゆっくりとした贅沢時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。