記事の目次
- 1.ドライガーデンとは?
- 2.お洒落なドライガーデンの作り方
- 3.ドライガーデンに合う植物①ユッカ・ロストラータ
- 4.ドライガーデンに合う植物②ユッカ・ディスメティアナ
- 5.ドライガーデンに合う植物③アガベ・アメリカーナ
- 6.ドライガーデンに合う植物④アガベ・パリートランカータ
- 7.ドライガーデンに合う植物⑤マンガベ・マッチョモカ
- 8.ドライガーデンに合う植物⑥アロエ・ストリアツラ
- 9.ドライガーデンに合う植物⑦ダシリリオン・ロンギッシマ
- 10.ドライガーデンに合う植物⑧ユーフォルビア・リギダ
- 11.ドライガーデンに合う植物⑨柱サボテン(鬼面角)
- 12.ドライガーデンに合う植物⑩ウチワサボテン(大丸盆)
- 13.まとめ
ドライガーデンとは?
ドライガーデンとは、石や岩などを配置しながら、乾燥地帯の植物を中心に植栽された庭や花壇のことを指します。一般的な草花を使用した庭や花壇とは違い、水やりがほとんど必要なく、手間のかからない植物を使用しつつ、お洒落な庭を造ることができます。植物の管理の手間を考え、植栽を取り入れることを悩んでいる方にもおすすめです。
ドライガーデンに合う植物の選び方
ドライガーデンの植栽に向いている植物は、手間をかけなくても育つ丈夫な植物です。幅広い環境への適応力が強く、水やりの回数が少なく、季節に合わせて栽培環境を変えなくても大丈夫な植物が向いています。多くは砂漠などの過酷な環境に自生している植物で、ユッカやアガベ、サボテンなどがよく使用されます。
乾燥や長雨に耐えられる
ドライガーデンの名の通り、しばらく雨が降らなくても、水やりをせず乾燥に耐えられる性質をもった植物が向いています。反対に、梅雨の時期など長い時間雨が降っていても、根腐れ病などの病気に強い性質も併せ持つとなお最適です。また、土作りによって、保水性を高めることや、排水性を高めることでカバーすることも可能です。
耐暑性
夏の暑い時期の庭は、地面の照り返しなどの影響で、非常に高い温度になることも多いです。そのため、ある程度耐暑性がある植物が適しています。これには砂漠や熱帯地方に自生する植物が当てはまりますが、反対に冷涼な気候を好む高山性の植物などは向いていません。事前にその植物の自生している環境を調べておくといいでしょう。
耐寒性
ドライガーデンの植物は、鉢植えの植物と違い移動することができません。特に冬場は気温が下がり、霜が降りることや、雪が降ることもありますので、耐寒性のある植物を選ぶ必要があります。地域によって気候が違いますので、お住まいの地域の平均気温などを事前に調べ、その気温に耐えられる植物を選びましょう。
お洒落なドライガーデンの作り方
ドライガーデンの作り方は、一般的な草花を利用した花壇とは作り方が違う部分が多いです。そして、ドライガーデンに使用する植物に合わせて石や岩を使ったり、レイアウトをしたりすることで、よりお洒落に仕上げることができます。ここでは、お洒落なドライガーデンの作り方について紹介していきます。
作り方①方角
ドライガーデンに使用する植物は、基本的に日当たりのよい環境を好みます。そのため、南向きの日当たりのよい場所に花壇を作るようにしましょう。また、種類によっては西日に当たると状態を崩すものもありますので、使用する植物の特徴を把握しておくことも大切です。
冬の北風に注意する
ドライガーデンは日当たりがよい場所が基本ですが、冬の北風には注意が必要です。南向きで日当たりが良くても、花壇の背後が空いていて、冬の北風が直接当たる場所はよくありません。いくら耐寒性の強い植物でも、長時間北風に当たり続けることでダメージが大きくなります。そのため、建物を背後にするなど、北風対策も必要となります。
作り方②土作り
ドライガーデンに使用する植物の多くは乾燥に強い反面、多湿な環境に弱いものが多いです。そのため、花壇の用土は、水はけのよい土作りを心がけましょう。土作りには赤玉土、鹿沼土、腐葉土、軽石の4種類を使用します。それぞれ、3:3:2:2の割合で混ぜたものを基本とし、日当たりや風通しによって作り方を微調整しましょう。
区画ごとに土作り
ドライガーデンの土作りは、紹介した通り水はけがよいものが基本ですが、植物によって当然好みもあります。そこで、植栽する植物の特性に合わせ、石や岩で小さな区画を作り、その区画ごとに土作りをするとより効果的です。少し手間はかかりますが、土作りで手を抜くと植物の生育に影響がでるため、しっかりと行いましょう。
作り方③石や岩を配置する
ドライガーデンの主役はもちろん植物ですが、石や岩を配置することでよりお洒落な花壇にすることができます。石や岩の種類は問いませんので、ご自身のイメージに合わせて種類を選びましょう。砕石と言われる、岩をゴツゴツと砕いただけのものを使用すると、自生地である乾燥地帯の環境に似せることができます。
砂利や小石を敷く
小物として石や岩を使用するだけでなく、鉢植えの化粧砂のように大粒の砂利や小石を用土の上に敷くことで、よりお洒落にすることができます。明るい色のものを使用すると、庭の雰囲気が明るくなりますし、暗めのものを使用すると、植物自身を引き立てることができますので、理想に合わせて選んでみましょう。
作り方④植物の配置
ドライガーデンでの植物の配置の基本は、背の低いものは手前に配置し、背の高いものを後ろに配置することです。そうすることで、奥行き感を出すことができ、視覚的に広い庭に感じることができます。また、むやみに配置するのではなく、各植物を結んで三角形になるようにすることで、バランスよく見えるようになります。
成長後をイメージ
ドライガーデンに使用する植物は、成長速度は遅いものの、大きく成長する種類が多いです。あまり窮屈に配置してしまうと、成長によって日影ができてしまったり、植物同士が干渉しあって形が崩れてしまうこともあります。そのため、成長したときをイメージして、ある程度余裕をもって配置する必要があります。石や岩を配置して距離をとるのも一つの方法です。
次のページでは、ドライガーデンに合う植物をご紹介します。