カニサボテンとは?
ブラジル原産のサボテンの仲間
カニサボテンはカニバサボテン(蟹葉サボテン)とも呼ばれる、ブラジルが原産のサボテンの仲間です。サボテンというと暑さに強い印象がありますが、カニサボテンは夏の暑さに弱く、半耐寒性の特徴を持ちます。葉っぱの形がカニの爪に似ていることからカニサボテンの名前で呼ばれるようになりました。
カニサボテン基本情報
- 科・属名:サボテン科シュルンベルゲラ属
- 学名:Schlumbergera bridgesii
- 原産地:ブラジル原産
- 分類:半耐寒性常緑多肉植物
- 草丈:約10cm~35cm
- 花色:赤色、桃色
- 開花時期:1月~3月
カニサボテンの特徴
花の特徴
早春の1月~3月頃になると、赤色や桃色の鮮やかな花を葉っぱの先端に咲かせます。多肉植物には珍しく、大ぶりで鮮やかな花を一株にたくさん咲かせるため、葉っぱだけでなく花の観賞価値も高いのが特徴です。ただし、毎年きちんとお手入れをしていても同じくらいの花芽をつけるとは限らず、花の数はその年その年で変わることがあります。
葉の特徴
カニサボテンの葉っぱは平べったい多肉質で、先端は丸みを帯びており、いくつかの節が連接するかたちでできています。株が大きくなるにつれて、葉っぱの節の数が増え、しだれるような曲線を描きます。丸い形にとげとげのある一般的なサボテンの姿とはかなり異なる特徴的な姿です。
カニサボテンの仲間
①シャコバサボテン
カニサボテンの近い仲間にシャコバサボテン(蝦蛄葉サボテン)があります。葉っぱがシャコのような形をしていることからこの名前で呼ばれるようになりました。シャコバサボテンはデンマークカクタスやクリスマスカクタスの別名でも呼ばれ、園芸店ではデンマークカクタスの名前のほうがよく使われる品種です。クリスマスシーズンに開花時期を迎え、カニサボテンと一見似ているのでよく間違われます。
カニサボテンとシャコバサボテンの違い
- 葉のかたち:カニサボテンは葉の先端が丸みを帯びているのに対し、シャコバサボテンの葉先は尖っています。
- 開花時期:カニサボテンは早春の1月~3月に開花しますが、シャコバサボテンは別名クリスマスカクタスとも呼ばれるように、クリスマスシーズンに開花します。
- 自生地:いずれもブラジルの山地に自生しますが、カニサボテンのほうがシャコバサボテンよりもより標高の高い場所に生息します。
②イースターカクタス
イースターカクタスは名前のとおりイースター(復活祭)の時期にあたる3月中旬~5月上旬頃が開花時期です。花色は赤やピンクをはじめオレンジ色まであり、一重咲きだけでなく八重咲の品種もあります。イースターカクタスはカニサボテンの別種ですが間違いやすく、さらに現在では交雑種も増え、見分けが難しくなっています。
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シャコバサボテン