サボテンステーキとは？気になる味・食べ方や有名なお店を詳しくご紹介！

サボテンステーキは、タコスなどで有名なメキシコ料理です。肉のステーキのように、下処理をした食用のサボテンを、そのままフライパンを使って焼きます。サボテンは、メキシコで古くから野菜として親しまれ、ステーキや、サラダなどさまざまな食べ方で食べられています。

新婚旅行ブームの1980年代のことです。宮崎県の日南海岸のサボテンハーブ園で、サボテンの奈良漬けなど、さまざまなサボテン製品が考案されました。その後、簡単に提供できるサボテンステーキがレストランに登場します。日本では珍しいサボテンステーキは、たちまち評判料理となりました。（2005年にサボテンハーブ園は閉園しています）

サボテンステーキに使うサボテンはノパルと呼ばれる食用サボテンです。日本で観賞用としてなじみ深いウチワサボテンのことで、メキシコでは畑で栽培されたノパルを、スーパーや市場で山積みにして販売しています。サボテンのトゲは、多くの場合売り場で店員が取り除きます。

サボテンステーキに使う食用サボテンは、カロリーが低く、βカロテンやビタミンCなどのビタミン類や、食物繊維、必須ミネラルのカルシウム、クエン酸やマグネシウムなどを多く含む栄養価の高い野菜です。そのために、整腸作用や成人病予防、疲労回復などの効果が期待されています。

サボテンステーキは、あっさりとしたサボテンを、サルサソースなどで味をつけて食べる料理です。宮崎のサボテンハーブ園で提供されたサボテンステーキは、塩コショウで下味をつけて、バターとしょう油味のソースをかける食べ方で、とても人気がありました。

食用サボテンの味は、リンゴ酸を含み酸味があるのが特徴で、ピーマン、ズッキーニに近い味といわれています。多糖類を多く含み粘り気があるために、オクラに似ているとも表現されますが、馴染みがないため、食べた人の中には「青くさい」「すっぱい」「まずい」という感想もあります。

東京にも、サボテンステーキが食べられるメキシコ料理店があります。店舗のメニューや定休日、営業時間は変更される場合があるため、事前の問い合わせをおすすめします。（2020年12月現在の情報です）

Tepitoは、エンターテイナー「チューチョ・デ・メヒコ」プロデュースの本格メキシコ料理店です。オーナーシェフが、メキシコ人の夫に「故郷の料理を食べさせてあげたい」と始めた料理店で、安全な食材を使い、愛情こめて手作りされたメキシコ料理が食べられます。

カーサテキーラTokyoは、新宿歌舞伎町にあるメキシコ食堂です。家族連れ、おひとり様から貸し切りまでさまざまなシーンで、本格メキシコ料理が楽しめる店舗です。サボテンステーキ以外にもピクルス、ブリトーなどのサボテン料理が味わえます。

EL ARBOLは、創業42年の老舗メキシコ料理店です。メキシコまで料理を研究に行き、日本人にあう本物志向のメキシコ料理を追求するマスターの料理が堪能できます。EL ARBOLのサボテンステーキはシンプルで、初めてサボテンステーキを食べる人にも食べやすい味といわれています。

大阪府と静岡県にもサボテン料理が有名店がありますが、東京の店舗同様に営業時間やメニューは変更される場合があります。出かける前に要確認です。（2020年12月現在の情報です）

エラドゥーラ 中崎・茶屋町本店は、創業23年の自家製にこだわるメキシコ料理店です。生のサボテンステーキは「梅田ではここだけ」と、お店のこだわりとして紹介されています。店内には完全個室や100in（インチ）のプロジェクターが完備され、パーティーなどにも適した店舗です。

約1500種類のサボテンが観賞できる、伊豆シャボテン公園内の森のどうぶつレストランでは、サボテンステーキが夏季限定メニューとして食べられます。森のどうぶつレストランのサボテンは、メキシコ産のサボテンではなく、愛知県春日井市産のサボテンが使用されています。

• 食用サボテン：1枚
• サラダオイルまたはオリーブオイル：適宜
• 塩、コショウ：少々
• お好みで、ポン酢、バター、しょう油、市販のサルサソースなど

1. 包丁やピーラーを使いトゲをていねいにそぎ落とす（あらかじめ下処理がされているサボテンも念のためトゲが埋もれていないか確認する）
2. 食用サボテンが大きければ、適当なサイズに切る
3. 塩、コショウで下味をつける
4. 熱したフライパンに油をひいて、こんがりと焼く（焼き加減はお好みで）
5. お好みのソースをつけて食べる

日本国内ではサボテンステーキを提供している店舗は少ないのが現状です。機会があれば、サボテンステーキを食べてみましょう。日本であまり食べられることのないサボテンステーキは、食べ方によって「まずい」「青臭い」ともいわれます。しかし食用サボテンは、栄養価が高く次世代へ続くスパーフードともいわれている野菜です。話のネタにもなりますよ。