サボテンの種類を大解説!初心者が室内で管理するのにおすすめの品種はどれ?

サボテンの種類を大解説!初心者が室内で管理するのにおすすめの品種はどれ?

サボテンは主に乾燥地に自生する植物です。種類によって初心者でも比較的簡単に栽培できインテリアに人気があります。種類は大型タイプやミニサボテンなどの小型タイプ、希少価値の高い変わったレアなタイプなどさまざまです。水やりや管理の仕方などポイントもご紹介します。

記事の目次

  1. 1.サボテンの概要
  2. 2.サボテンの種類<定番>3選
  3. 3.サボテンの種類<初心者向け>2選
  4. 4.サボテンの種類<大型>4選
  5. 5.サボテンの種類<かわいい>4選
  6. 6.サボテンの種類<レア>4選
  7. 7.サボテンの種類<ミニ>4選
  8. 8.サボテンの種類<有毒>3選
  9. 9.サボテンの選び方
  10. 10.サボテンの育て方のポイント
  11. 11.まとめ

サボテンの概要

フリー写真素材ぱくたそ


 

サボテンはサボテン科に属する植物の総称です。英語の名前は「カクタス」といい、たくさんの下位分類(属)に分かれます。品種はさらに約5000種あるといわれており、大きさも大型~ミニサボテンまで幅広く、見た目もかわいいもの、変わったレアなものなどさまざまなタイプが存在して人気です。中には食用のサボテン、有毒のサボテン、とげのない種類もあります。

ボタニ子

ボタニ子

ゴツゴツした赤くて大きい実が特徴の「ドラゴンフルーツ」は、サボテンの一種です。

基本情報

学名・英名 Cactaceae・カクタス
サボテン科
原産地 アフリカ大陸、南米
樹高・草丈 5cm~(種類によって10m以上)
花の色 赤、黄色、白、ピンク、オレンジ
耐寒性・耐暑性・耐乾性 弱い・強い・強い
特性・用途
  • 種類により(大型・ミニサボテン・花が咲く・有毒・レア)多肉質
  • インテリア
栽培難易度 ★★★★☆

特徴

サボテンは多肉質な植物です。熱帯地域に自生するものもありますが、多くが乾燥地域に自生しており、植物にとっては過酷ともいえる環境を生き抜くため茎の内部に水分をためています。似た性質を持つ多肉植物との違いは、サボテンにはアレオーレ(刺座)といわれる特有の組織があることです。アレオーレはとげの付け根にある綿毛のことで、とげのない種類にもアレオーレはあります。

ボタニ子

ボタニ子

サボテンの象徴的存在であるとげは、葉や枝が進化したものです。

サボテンの種類<定番>3選

①金鯱(キンシャチ)

金鯱はエキノカクタス属の品種です。サボテンの王様といわれており、丸いかたちと黄金色の美しいとげが特徴です。比較的成長が早く、大きいものは直径100cm以上にもなる大型品種になります。直径が40cm以上、発芽から20年以上のものは、白い綿毛がはえた頂部に黄色い花を咲かせます。

ボタニ子

ボタニ子

自生地や植物園以外で、大株に成長したものはレアです。

金鯱(キンシャチ)とはどんなサボテン?特徴や上手な育て方を解説!のイメージ
金鯱(キンシャチ)とはどんなサボテン?特徴や上手な育て方を解説!
金鯱(キンシャチ)は、サボテンの王様と呼ばれています。太陽の光を浴びて、大きく成長し金色に輝く姿は、まさに王者にふさわしい姿です。種類も豊富で個性的な見た目が楽しめます。そんな金鯱(キンシャチ)の育て方や増やし方、特徴などを詳しく解説します。

②海王丸

海王丸は、湾曲した変わったとげが特徴のサボテンです。下位分類はギムノカリキウム属、丈夫で育てやすく明治以降に輸入され、たくさんの交配種が誕生し人気をあつめます。開花期にはシルクのような花弁をもつ、美しい花を咲かせます。

③シャコバサボテン

シャコバサボテンは、スクルンベルゲラ属の一種でピンクや赤い花をたくさん咲かせます。名前は、茎が海老の仲間のシャコに似ていることに由来し、別名「クリスマスカクタス」ともいわれています。

サボテンの種類<初心者向け>2選

①セレウス・ぺルヴィアヌス

セレウス・ぺルヴィアヌスは柱サボテンの仲間です。サボテンの中でも比較的簡単に栽培でき、かわいい見た目から初心者の室内栽培におすすめです。柱サボテンは大型種に分類されますが、セレウス・ぺルヴィアヌスは小型の状態を保つため置く場所も選びません。

②黄金司(こがねつかさ)

黄金司は、円柱形の茎に細かい毛のようなとげが印象的なマミラリア属のサボテンです。成長は非常に早く、親株から子株や仔吹き(こふき)が次々と誕生します。個体は成長してもミニサボテンのように小さく、栽培も比較的簡単なことから初心者に人気です。

サボテンの種類<大型>4選

①鬼面角(キメンカク)

鬼面角は、ケレウス属の柱サボテンの一種です。大きいものだと約10mにもなる大型のサボテンです。生命力が強く、比較的簡単に栽培できます。開花年齢に達した株は、平均して5年に1回、夜間に白い花を咲かせる変わった生態を持ちます。

ボタニ子

ボタニ子

柱サボテンは、柱のように縦に長く成長する大型サボテンの総称です。

②金烏帽子(キンエボシ)

金烏帽子は、オプンチア属の大型種です。ウチワサボテンの一種で親株の横から子株がはえて、両手を挙げているような変わった見た目から、バンザイサボテンともいわれています。自生地では子株が連なり、大株に成長します。

ボタニ子

ボタニ子

ウチワサボテンの名前は、平たいかたちがうちわのように見えることに由来します。

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ウチワサボテンの育て方!枯らさず元気に育てるコツや上手な増やし方を解説!
昔、ウチワサボテンは石鹸の代わりに使われていたり食用として育てられたりしていました。ウチワサボテンの可愛らしい見た目は観賞用として人気があり、育て方も簡単です。そんなウチワサボテンの育て方や増やし方はどのようなものなのか、ご紹介します。

③白閃(ハクセン)

白閃は、ふわふわとした白い毛におおわれたサボテンです。クレイストカクタス属の柱サボテンの一種で大型種に分類され、大きいものは高さ10m程にも成長します。柔らかい毛のようなとげには、鋭く尖ったとげが隠されているため、触れる際には注意しましょう。

④武衛柱(ブエイチュウ)

武衛柱は、パキケレス属の大型サボテンです。世界にあるもっとも大きいサボテンが武衛柱といわれています。白く尖ったとげに長く伸びる茎が特徴です。

ボタニ子

ボタニ子

西部劇に出てくる、大きいサボテンは主に柱サボテンです。

サボテンの種類<かわいい>4選

①金繍玉(キンシュウギョク)

金繍玉は、パロディア属のサボテンです。丸い茎に毛のようなとげが特徴で、春の終わりには鮮やかな黄色やオレンジ色の花を咲かせます。イソギンチャクのような変わった見た目から人気があります。

②バニーカクタス

バニーカクタスは、オプンチア属のウチワサボテンの一種です。名前は子株が親株の頂部にはえて、ウサギのかたちに見えることに由来します。大きいものでも高さ10cm程と、ミニサボテンのように小さい状態を保ちます。とげは白く毛のようです。

③白檀(ビャクダン)

白檀は、古くから人気のあるロビビア属のサボテンです。個体は成長してもミニサボテンのように小さい状態を保ち、子株を増やして横に広がり成長します。開花年齢に達したものは、濃いオレンジ色や赤い花を咲かせます。

ボタニ子

ボタニ子

成長過程は黄金司に似ていますが、下位分類は異なります。

④イースターカクタス

イースターカクタスは、ハティオラ属の一種です。濃いピンクや赤い花を花束のようにたくさん咲かせることから人気です。ヨーロッパではイースターの頃に花を咲かせることから、この名前がついたといわれています。シャコバサボテンに似ていますが、下位分類は異なります。

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サボテンの種類<レア>4選

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