サボテンは枯れるとどうなる?その見分け方や理由と再生方法をご紹介!

サボテンは枯れるとどうなる?その見分け方や理由と再生方法をご紹介!

サボテンが枯れるとどうなるのか、分かりづらく判断が難しいですよね。元気がない、痩せる、根元がふにゃふにゃしている場合でも完全に枯れる前に対処してあげましょう。寿命まで育てたいサボテンの、再生可能かの見分け方や再生の方法、適切な育て方もご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.サボテンは枯れるとどうなる?
  2. 2.サボテンが根元の変色・変化で枯れる場合
  3. 3.サボテンが葉や幹の変色・変化で枯れる場合
  4. 4.サボテンの育て方
  5. 5.まとめ

サボテンは枯れるとどうなる?

サボテン
Photo byTerco

サボテンが枯れているかの判断は難しいですよね。元気がない、なんだか根元がふにゃふにゃしているなどの症状は、早めの発見で枯れる前に復活できる可能性が高くなります。見た目では判断しづらい、完全にダメか復活できるかの見分け方、再生方法、枯れる理由を部分別にご紹介します。

サボテンが枯れる状態の見分け方

サボテンが完全に枯れてしまった場合、全体の色が濃い茶色などに変色し腐る場合や、灰白色になり、見た目はカサカサと乾燥して、しぼむといった状態になります。そこまでに枯死が進んでしまうと、残念ながら再生はできないので注意が必要です。しかし変色が部分的でまだ緑色の部分が残っている場合は、再生できる可能性があります。見分け方には根を掘り起こして状態を確認したり、胴体部分を切って中の組織が生きているかを確認する方法があります。

サボテンが根元の変色・変化で枯れる場合

根腐れ

サボテンが枯れてしまう原因でとても多いのが『根腐れ』です。根腐れしている場合、根元が茶色や黒っぽい色に変色し、指でつまむと柔らかく、ふにゃふにゃとした状態になります。根腐れはサボテンの内部から腐るので、徐々に表面に変化が起こり、ひどくなると栄養を吸収できずに根元が痩せて、根がグラグラと動く状態になります。

根腐れする理由

サボテンは多湿状態が苦手な植物で、水やりのし過ぎや、風通しが悪い環境にある、などが根が腐る主な理由になります。多湿は根に雑菌が繁殖し病気になる原因にもなります。サボテンは育て方が簡単で寿命も長いイメージですが、多湿によるダメージにとても弱い植物なので注意が必要です。

枯れる前の再生方法

根腐れを起こしている場合には、健康な部分を残すため腐った部分を切り落とし、新しい根を出すために『胴切り』をしましょう。刃物は腐敗菌が健康な部分につかないように、除菌用ウェットシートなどで消毒をしながら使います。棘が痛いので厚手の手袋も必須ですよ。

胴切りに必要な道具

  • 厚手の手袋・・棘が刺さらない園芸用がおすすめ
  • 刃物・・切り口を傷めないために切れ味がよいもの
  • 除菌用ウェットシート・・刃物の除菌用
  • 新聞紙・・胴切りしたサボテンを包むため

胴切り方法

変色してふにゃふにゃしている部分よりも上部を根ごと切り落とします。芯の部分に茶色や赤色に変色した部分がある場合は、菌が残り植え替えてもまた腐る可能性があるので、なくなるところまで切り落とします。

ボタニ子

ボタニ子

どこまで切っても芯が空洞だったり変色が見られる場合は復活は難しいかも・・。

切り口を除菌のために30分ほど日光にあてた後、新聞紙に包みましょう。切り口を下に向けてしっかり乾くまで風通しの良い日陰で乾燥させます。

大きさにもよりますが、切り口が5cm程度のもので一ヶ月ほど、完全に乾くまで乾燥させます。根が出てきたら、新しい土に霧吹きをして湿らせ、断面を軽く差し込みます。置き場所は涼しく風通しの良い場所を選びます。根が短いうちはあまり水分を吸収できないので、しっかりとした水やりはさらに根が出るまで待ちましょう。

11月〜3月の休眠時期はなかなか根が伸びづらいです。しっかり根が定着して安定するまで様子を見ます。

サボテンの木質化

もう一つ、茶色に変色している状態で『木質化』も考えられます。これは変色というよりも、変質です。病気ではなく、寿命の長いサボテンは長期間育てていると根元部分が木のように硬く、ザラザラとした感触になります。

木質化はそのままでも大丈夫ですが、サボテンの頂点部分まで進むことがあるので、見た目に気になる場合などは胴切りの方法で対処をしてあげてください。

サボテンが葉や幹の変色・変化で枯れる場合

サボテン
Photo byMarzena7

根腐れはないのに、葉や幹が黄や白っぽい色に変色する場合は、太陽光に当て過ぎが原因で起こる『葉焼け』が考えられます。元気がない・痩せる・しぼむ状態は土の環境が適切でない、太陽光が十分でない、などの栄養不足が理由にあげられます。また、病害虫の被害がないかも確認しましょう。葉や幹のダメージが大きいと復活が難しくなるので、そうなる前の対処と、育て方が大切になります。

葉焼けを起こす理由と再生方法

葉焼けは強すぎる太陽光に長時間当て過ぎてしまったことが理由で起こります。葉や幹の変色の他に、表面にシワができたり、かさぶたのようなカサカサした部分が確認できるようになります。一部分など狭い範囲であればその部分を切り落とし、市販されている殺菌剤を塗って乾かしてあげましょう。あまりひどい葉焼けは対処ができず、枯れる原因になるので注意しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

葉焼けが広範囲に広がっていると復活は難しいかも・・。8月の猛暑時期は要注意!

葉焼け対策

サボテンが葉焼けを起こす前に対策をしてあげましょう。夏の日差しが強い日に屋外に出している場合には、メッシュ素材の白い布で覆ったり、室内に避難させると安心です。室内に置く場合にはレースカーテンなどで直射日光がサボテンに当たらないようにしてあげると、葉焼けを防ぐことができますよ。

痩せる・しぼむ理由と再生方法

太陽光不足や、土からの栄養不足が続いたことが理由の場合は、人間と同じようにサボテンも痩せてしまいます。あまりに長期間の栄養不足の場合には、元に戻るまで何年もかかることがあるので注意が必要です。

サボテンの元気がないなと感じたら、いつ頃植え替えをしたのか思い出してみましょう。1〜2年に一回は土の入れ替えや、鉢を成長に合わせて変えてあげると、サボテンが土の栄養分を吸収しやすくなり、生育もよくなります。また、太陽光が当たりずらい室内で育てている場合は、4月〜6月と9月、10月のサボテンの成長期になるべく屋外の太陽光が当たる場所で育ててあげると、生育がよくなりますよ。

害虫による被害

害虫などがついた場合は、養分を吸われてサボテンを傷つけます。見た目には変色、つやが無くなったように見える、などの変化がみられます。また害虫が寄生することで雑菌が繁殖し、サボテンが黒っぽく変色する病気もあり、放っておくとサボテンの元気がなくなり、痩せる、しぼむ、傾くなどの症状が出てきます。害虫は目を凝らして見えるものもあるので観察してみましょう。

害虫が発生したときの対処法

もし、サボテンに被害が出た場合は、変色や腐ってしまった部分を取り除き、殺菌剤を塗りましょう。寒い時期に部屋が乾燥していると発生する害虫もいるので、サボテンの温度・湿度環境に注意しましょう。葉や幹の部分をよく観察して、害虫による被害の場合には専用の殺虫剤などを使って、被害が大きくなる前の早めの対処が必要です。

サボテンの育て方

サボテン

サボテンは寿命が長く、厳しい環境でも育てやすいイメージがありますが、実は意外とデリケートな植物なのです。水やりや育成環境が合っていないと、徐々に弱っていきます。特に、根腐れを起こす原因になる水のやりすぎに注意が必要です。サボテンを枯らさないためにも、適切な水やりで育ててあげたいですね。

サボテンの水やり方法

種類にもよりますが、多くのサボテンは4月〜6月、9月、10月が成長期になります。この時期は成長するための水分と休眠に備えるため体内に水を蓄えます。土の表面が乾いているのが確認できてから4日〜5日おいて、鉢の底から流れるくらいの水をたっぷり与え、風通しのよい、太陽光の下で育てます。

休眠期の水やり方法

気温が一番高い7月〜8月と、低くなる11月〜3月はサボテンが休む休眠時期になります。酷暑の7月〜8月の間は、午前中に水やりをしてしまうと、午後気温が上がるときに土の温度が上昇しサボテンの根を痛めるので午前中以外にしましょう。11月〜3月は2ヶ月に一回程度水やりをします。室内の気温が急激に下がる場所にあると、根が凍ることがあるので、5℃を下回る所には置かないように注意しましょう。

まとめ

出典:写真AC

サボテンは乾燥地帯に生きる植物というイメージが強いので、『放っておいても大丈夫』と思われがちですが、それとは反対に観察必須な手がかかる植物ですね。現在の生育環境と、どの症状に当てはまっているかで判断をしてみてくださいね。一部分の変色、痩せる、しぼむなどの変化の状態のうちは、再生させられる可能性が高いです。サボテンを贈り物で貰ったりすると、成長させたいと思いますよね。水やりや、風通しに気をつけて、元気なサボテンに育てたいですね。

花が咲きやすいサボテンの品種は?それぞれの特徴や育て方のコツを紹介!のイメージ
花が咲きやすいサボテンの品種は?それぞれの特徴や育て方のコツを紹介!
サボテンは、扱いやすく、赤や白、オレンジなどのかわいらしい花が咲きます。育て方や開花時期を知っておくと、さらに花が咲きやすくなり、殺風景なオフィスや部屋の片隅が彩あざやかに。今回は、花言葉の情報なども交えて、花が咲くサボテンの品種についてご紹介します。
maruko
ライター

maruko

ベランダにはバジル、大葉、ディル、トマトが育っています。自分で育てた野菜で作る料理はさらに美味しく感じますね。

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