サボテンは水耕栽培が可能
サボテンはコロンとした丸いものや柱状にまっすぐ上に伸びていくものなど種類や大きさもさまざまで、インテリアにも人気の植物です。そんなサボテンといえば、乾燥した大地に根付いているイメージが強いかもしれませんが、ヒヤシンスのように水耕栽培で育てられます。
ボタニ子
水耕栽培とは
水耕栽培は水栽培といわれることもあり、字のとおり水のみで植物を育てる栽培方法のことです。土を使用しないため、土中から虫が発生したり雑草が出てきたりするリスクが少なく、室内での管理がしやすいのがメリットでしょう。普段は土に隠れてみえない根の成長の様子も観察でき、すずやかな見た目もインテリア性が高いといえます。
サボテンを水耕栽培で育てる方法
サボテンを水耕栽培で育てたい場合でも、特別な種類のサボテンを用意する必要はありません。市販の鉢植えになっているサボテンから水耕栽培へ移行できますよ。いくつかの工程がありますが、サボテンを鉢から取り出す工程は水耕栽培を成功させるために重要な工程ですので、丁寧におこないましょう。
方法①サボテンの準備
土に植わっているサボテンを水耕栽培の容器に植え替える準備をおこないます。近年では100円均一ショップでもさまざまな種類のサボテンが販売されているので、好みの種類を選びましょう。トゲがあるので、作業する際は軍手やピンセットなどを準備して行います。
1:土からサボテンを引き抜く
土がこぼれてもいいように新聞紙などをあらかじめ広げ、その上にサボテンの鉢を倒します。そっとサボテンの根元をもって土から根を引き抜きましょう。
2:根についた土を落とす
サボテンの根を鉢から引き抜いたら、水洗いして根の土を落とします。土が残っていると水が腐りやすくなるので、こまかな部分は歯ブラシなどを使って取り除くとよいでしょう。
3:根を切り落とす
サボテンの根本部分は残し、そのほかの根はばっさりと切り落とします。水耕栽培に植え替えればあたらしい根が出てきますので、図のようにためらわず切りましょう。
4:根を乾燥させる
根を切り落としたら、新聞紙の上にサボテンを置き、日の当たらない場所で1~2日乾燥させます。サボテンの根は弱く、切り落としたところから水中の雑菌が入りやすいため、乾燥させてからあたらしい水にならしましょう。
おすすめの商品「サボテンと容器のセット」
クラックサボテンとバリガラス
クラックサボテンとバリガラス
参考価格: 3,300円
サボテンの根出しがはじめての方には、容器とサボテンがセットになった商品がおすすめです。家に届けば容器に水をいれてサボテンをセットするだけで、簡単に水耕栽培がはじめられます。ちょっとしたプレゼントにもどうぞ。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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容器のサイズ | 直径48mm、高さ51mm |
おすすめの商品「サボテンアソートセット」
サボテン 3.5号鉢 5個セット
サボテン 3.5号鉢 5個セット
参考価格: 4,584円
アソートセットは、いろいろな種類のサボテンを水耕栽培にしてみたい方におすすめです。鉢植えと水耕栽培とを比べながら育てるのも楽しいでしょう。手のひらにすっぽりおさまる、育てやすいサイズになっています。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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サイズ | 3.5号鉢 |
方法②容器の準備
容器の直径はサボテンよりもやや大きいものを用意しましょう。サボテンの根がわずかに水に浸かるように容器の口にサボテンがひっかかるサイズにします。サボテンが水の中に落ちてしまわないのであれば、どのような種類の容器でも水耕栽培が可能です。
おすすめの商品「ガラス容器」
【SPICE OF LIFE】BULB VASE LONG
【SPICE OF LIFE】BULB VASE LONG
参考価格: 1,296円
サボテンの水耕栽培におすすめの容器は水抜き穴がついた水替えのしやすいものです。「BULB VASE LONG」はサボテンを置くための水抜き穴のついた上部の皿と、水をいれる部分が分離できるので、水替えの際もサボテンを直接持つことなくおこなえます。水抜き穴があることで、サボテンが水に浸ってしまう面積を減らせのもうれしいポイントでしょう。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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サイズ | 直径80mm、高さ170mm |
【KINTO】AQUA CULTURE VASE
【KINTO】AQUA CULTURE VASE
参考価格: 1,650円
ガラス製品やおしゃれなインテリア製品が人気のKINTOの「AQUA CULTURE VASE」も、水抜き穴のついた上部の皿と水をいれる下部が別々になったタイプの容器です。シックな色合いがインテリアに馴染みやすいでしょう。上の皿をとりはずせば花器としても使用できます。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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サイズ | 直径80mm、高さ130mm |
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容量 | 200mL |
方法③水をいれる
サボテンは乾燥した土地で育つため、水に触れすぎると根が腐って枯れてしまいます。水耕栽培でも同じで、根を落とした部分にわずかにあたる程度の水位まで水をいれましょう。うまくいけば2週間ほどで小さく白い根が出てくるのが観察できます。
根が成長してきたら水位の見直しを
サボテンをはじめ、植物の根は酸素を取り込んで呼吸しています。根全体が水にたえず浸かっている状態だと、根が窒息し成長をさまたげる恐れがあるため、サボテンの根が伸びてきたら水位の見直しをおこないましょう。乾燥した環境を好むサボテンを水耕栽培するには、この水位のコントロールが重要です。
ボタニ子
こちらの記事でもサボテンの水耕栽培の方法について解説しています。気になる方はご覧くださいね。
サボテンを水耕栽培で育てる方法<管理方法>
管理方法①置き場所
水耕栽培のサボテン場合、直射日光を避けた温かい場所で管理しましょう。直射日光による水温上昇がおこりやすく、サボテンの根にストレスを与えてしまいまうためです。また水温上昇によって水が腐る、藻が発生するなどの問題も出てきます。
管理方法②水替え
サボテンの根は水の中に含まれる酸素が多いほど成長が進みやすいので、水耕栽培の水替えはこまめにおこないましょう。くわえて、水が腐ることもあるので新鮮なきれいな水に替える必要があります。冬場は1~2週間に1回程度でかまいませんが、夏場は最低1週間に1回はおこないましょう。
管理方法③液肥
サボテンは基本的には水だけで成長を続けますが、「あたらしい根が伸びない」「サボテン部分が枯れる」「最初と比べて調子が悪い」といった問題がある場合は栄養不足が考えられます。液肥を栄養として与えましょう。
おすすめの液肥
ハイポネックス キュート サボテン・多肉植物用
ハイポネックス キュート サボテン・多肉植物用
参考価格: 398円
液肥で有名なハイポネックスシリーズからサボテン用のものが販売されています。あらかじめ希釈されているタイプのため、肥料取締法により表示は「活力剤」となっていますがふくまれる成分の配合としては「肥料」として使って問題ありません。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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容量 | 150mL |
サボテンの花言葉はサボテンの種類によって違うんです。花言葉からお気に入りのサボテンを探してみるのも楽しそうですね。