ホテイアオイの3つの特徴
特徴①水面に浮く水生植物
ほてい草の由来ともいえる丸くぷっくりと膨らんだ茎を、葉柄といいます。葉柄が浮き袋になり、水に浮かび横に伸びていきます。ほてい草の根が水底の土に届くと、葉柄は小さくなり草丈が水面から60cm以上にも伸びていくのです。この葉柄が七福神の布袋様のお腹に似ていることから、ほてい草という説もあります。
特徴②かわいい花を咲かせる水草
花を咲かせる水草というイメージはないかもしれませんが、ヒヤシンスによく似た薄紫色のきれいな花が7〜9月頃に開花します。日に当てて育てることが、花上がりをよくするポイントです。つぼみをつけるために、特に肥料などは必要ありません。
特徴③丈夫で育てやすい
水質浄化力の高い外来種のホテイアオイは、育てやすさも特徴の1つです。病害虫にも強く、特別な薬剤も不要です。アブラムシがついてしまったら、水をかけて洗い流しましょう。ほかの水生植物の邪魔をしないよう、ほどよく間引く必要があるかもしれません。
ホテイアオイの育て方
ホテイアオイを購入するときは、黄色や茶色くなった葉のない、なるべく色鮮やかな株を選びます。アブラムシがついていないかも確認しておきましょう。環境があえばすぐに増えていくため、大きさにゆとりのある器を選ぶのもポイントです。
育て方①置き場所と日当たり
ホテイアオイは、暖かくて明るいところを好みます。屋外の日当たりのよいところで育てましょう。半日以上日光の当たる、東や南向きの明るいベランダや庭先がおすすめです。室内では光量が足りず、葉が黄色っぽくなることがあります。
育て方②気温と水温の管理
明るく暖かい環境を好むホテイアオイの育成気温は20〜30℃、水温は20〜28℃が適温です。真夏の直射日光は、葉焼けする原因になります。30℃以上の猛暑日が続く場合は、よしずや寒冷紗で遮光しましょう。秋から冬は15℃を下回ると、徐々に葉が茶色くなって枯れ始めます。
育て方③冬越し
ホテイアオイを冬越しさせたい場合は、気温16〜18℃を目安にランナーから子株を切り取ります。昼間は屋外で日光に当てたり、室内の日当たりのよい場所に置いたりして、少しずつ環境変化に慣らしましょう。10℃を下回らないように、室内の明るい場所で管理します。
ホテイアオイの管理方法
水をきれいに保つには
メダカと一緒にホテイアオイを育てていると、つい面倒になるのが水の入れ替えです。メダカにとって健やかな環境が維持できるよう、藻の発生や水の濁りを確認しながら、毎日少量ずつ水を入れ替える方法がおすすめです。ホテイアオイの茶色くなった部分や伸びすぎた根は、カットして整えましょう。
株分けの増やし方と株の更新
ホテイアオイはランナーと呼ばれる茎を伸ばして、繁殖していきます。増やし方は株分け繁殖ですが、増えすぎて困るようであれば、株の更新がおすすめです。葉の数が3枚以上ついた、小さな子株を切り取ります。子株だけを残して、不要な株を処分します。処分する前に、メダカの卵や稚魚が付いていないか、根の間を調べましょう。
ボタニ子
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出典 写真AC