イヌムギ(犬麦)とは?名前の由来や雑草としての特徴や見分け方を紹介!

イヌムギ(犬麦)とは?名前の由来や雑草としての特徴や見分け方を紹介!

イヌムギ(犬麦)は日本のどこでも見られる雑草です。似たような穂を持つ雑草も多くあります。イヌムギは「麦」と付き、下垂した穂が小麦のようですが食べることはできるのでしょうか。イヌムギ の名前の由来、特徴や他の雑草との見分け方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.イヌムギ(犬麦)とは
  2. 2.イヌムギの特徴
  3. 3.「イヌムギ」の名前の由来
  4. 4.イヌムギと似た植物との見分け方
  5. 5.イヌムギの駆除の方法
  6. 6.イヌムギのフラワーアレンジ
  7. 7.まとめ

イヌムギと似た植物との見分け方

イネ科の雑草はたくさんあります。どれもまとめて駆除の対象になっています。繁殖力や生命力があり、ありふれた存在で見分けが付く人は多くないのではないでしょうか。そこでイヌムギとの違いや見分ける方法を紹介します。

カモジグサ

Photo byAndreBeukes

カモジグサはイネ科エゾムギ属の多年草です。草丈は20cm〜100cmになり、葉の長さは20cm〜30cmです。イヌムギとの見分け方でわかりやすい違いは穂の色でしょう。上の写真はカモジグサです。穂の色は紫色を帯びています。また穂が乾燥しても下に垂れ下がったりせず、上方を向いています。

犬稗

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

イヌビエ(犬稗)はイネ科ヒエ属の1年草です。草丈は60cm〜100cmになります。「ヒエ(稗)」は食用ですが、イヌビエは食用にはなりません。イヌムギと同じ理由で「犬」が名前に付いています。開花時期は7月〜10月で、水田付近に生育している場合、稲穂より先に種を落とすので駆除が難しい水田雑草です。イヌムギとの見分け方は穂の状態です。茎の先端に実の付く短い枝をたくさん出し、穂は厚みがあり粒々した状態で結実します。ヒエとの違いは実の形状にあり、ヒエの実はいびつな球形をしています。

ネズミムギ

ネズミムギはイネ科ドクムギ属の一年草、または二年草です。牧草としてイタリアングラスと呼ばれています。イネ科のアレルギーの原因となるため駆除の対象とされています。草丈は30cm〜100cmくらい、葉の長さは10cm〜20cmくらいで細長いです。イヌムギ との見分け方は花です。開花時期は5月〜7月で薄い黄色の小さい花が見えます。また花序(穂の付き方)は柄がなく、茎から穂が出て茎も穂も下垂しません。

イヌムギの駆除の方法

Photo by na0905

イヌムギなど丈夫な雑草は見つけたら、株として根を深く張る前に抜き取るか、イネ科雑草に効く茎葉処理剤を使って駆除しましょう。根まで枯らすタイプでないと、土の中で生きていてすぐに葉を出してきます。夏になると株は育ってしまっているので、秋の駆除をするとよいでしょう。庭の通路になる部分や、畑の脇などは駆除した後に防草シートを貼るのもおすすめです。

イヌムギのフラワーアレンジ

雑草として駆除の対象になっているイヌムギ ですが、下垂して風に揺れる姿は風情があります。夏の野草のアレンジに動きをプラスしてくれるでしょう。

まとめ

イヌムギ は日本ではどこにでも見られる雑草ですが、元は牧草として輸入された草でした。いまでは広がりすぎて駆除の対象になっています。しかし、ここ最近では乾燥させてドライフラワーとしてや、野草のアレンジなどに使われることもあります。散歩の途中でイヌムギを探して、観察してみてください。

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ライター

green baggage

マンションのベランダでミニ盆栽を20数年育てています。日本の春夏秋冬のイメージが地球温暖化で変わってきていると実感しています。そんな状況を乗り越え一緒に年月を過ごしてきた盆栽たちは人生の伴走者と思えます!

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