イノコズチとは
イノコズチとはヒユ科イノコズチ属の多年草です。主に日本の本州や九州、四国に分布してます。夏から秋にかけて咲く植物で、日の当たらない竹やぶや林内に生えています。イノコズチの種子は「ひっつきむし」の呼び名で広く知られている植物です。
基本情報
草丈・樹高 | 約1m |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国 |
科・属 | ヒユ科イノコヅチ属 |
園芸分類・形態 | 多年草 |
和名 | イノコヅチ(猪子槌)、ヒカゲイノコズチ(日陰猪子槌) |
英名 | pig`sknee |
開花の時期 | 8月~9月 |
イノコズチの種類
イノコズチは生息している地域によっていくつかの種類に分けられます。ここでは、イノコズチの種類についてご紹介していきましょう。
本州や九州・四国に分布しているイノコズチ
ヒナタイノコヅチ
ヒナタイノコヅチは本州~九州、四国に分布しています。ヒナタイノコヅチは日当たりのよい道ばたや荒れ地に生息しており、全体的に毛が多いというのが特徴です。
ヒカゲイノコヅチ
ヒカゲイノコヅチは本州~九州、四国に分布しています。ヒカゲイノコヅチは、日のあまり当たらない竹やぶや林内に生えていることが多いです。ヒナタイノコヅチと比べると毛が少ないです。
ヤナギイノコズチ
ヤナギイノコズチは、本州の関東よりも西に分布しており、九州や四国でも見られます。茎はまばらに枝が分かれながら成長し、全体的に毛がないのが特徴です。
沖縄などに分布しているイノコズチ
ムラサキイノコズチ
ムラサキイノコズチは沖縄の各島に生息していて、沖縄の方言では「サシギ」と呼ばれています。道ばたや草地などで見られ、葉は乾燥すると褐色に変化します。
ハチジョウイノコズチ
ハチジョウイノコズチは八丈島や沖縄、九州南部に分布しています。花穂は長さが20cm~30cmの穂状花序となり、花被片は線状披針形で淡い緑色です。
イノコズチの特徴
イノコズチにはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、イノコズチの葉や茎、花についての特徴を解説していきます。
イノコズチの葉や草丈
イノコズチの茎の断面は、四角形で節が固いです。葉は対生の先の尖った楕円形で、葉の大きさは15cmほどです。葉の両面に毛が生えているのも特徴です。イノコズチの草丈は約1mです。
イノコズチの花
イノコズチは、夏から秋にかけて、10cm~20cmの穂状花序をだします。イノコズチの花は緑色で、一つひとつの花は小さいです。果実は熟した後も残り、とげ状となって動物や衣服にくっつきます。