アメリカセンダングサとは
秋に公園などで、茶色いひっつき虫が服についた経験はありませんか?このひっつき虫こそが、アメリカセンダングサという雑草の種子です。アメリカセンダングサは、実は雑草の中でもかなり生命力が強い植物として知られています。
基本情報
名前 | アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草) |
学名 | Bidens frondosa |
別名 | セイタカタウコギ(背高田五加木) |
分類 | 一年草 |
科名 | キク科センダングサ属 |
草丈 | 50cm~1.5m |
開花時期 | 9〜10月 |
分布 | 日本全国 |
原産国 | 北アメリカ |
歴史
日本ではじめて生息が確認されたのは、大正時代(1920年代)の琵琶湖畔です。その後、1940年代に奄美大島や沖縄で確認されるようになりました。北アメリカが原産ですが、海外ではヨーロッパやアジア・オセアニアなどでも生息が確認されています。在来種に影響を出すということで、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
分布場所
アメリカセンダングサは日本全国に分布しています。湿地帯を好みますが、道ばたや公園、荒れ地など乾燥した場所でも見かけることも多い植物です。水田にもよく生えることから、水田雑草にも分類されます。
名前の由来
アメリカセンダングサの名前の由来
アメリカセンダングサの名前の由来は、北アメリカが原産であることと、センダングサに似ていることからつけられています。キク科センダングサ属に属していますが、センダングサとは全く別の植物です。
セイタカタウコギの名前の由来
別名の「セイタカタウコギ」は、水田や湿地に生えるタウコギと花がそっくりで、草丈が高いことからつけられています。タウコギはアメリカセンダングサとは違い、葉が複葉にはならないということ、草丈が1mにもならないことが特徴として挙げられます。「タウコギ」の意味は水田などの「田」に生える「うこぎ(五加木)」に似ていることです。
ボタニ子
次からは、雑草としての葉や花などの特徴を見ていきます。
出典:写真AC