雑草をよく知ろう
庭は植物を植えてタネをまき、きれいな花壇や菜園を作りたくなる場所ですね。しかし、人間の活動が行われているところでは、いろいろな雑草たちが入れ替わり立ち代わり生えてきます。そのときにその場所で育ちやすい雑草が生えてくるので、とても強い植物が多いんです。雑草の防止にはコツがあります。雑草のことをよく知って、うまく付き合うようにしましょう。
雑草の生えない庭にする方法
雑草とうまく付き合うには、雑草が生えないようにするための予防と、こまめな除草を組み合わせて対策をするのがおすすめです。ここでは雑草が生えない庭にするための予防の対策を解説します。
①踏んで雑草を予防
たくさん踏んで雑草が生えない庭にする
たくさん踏むと雑草は生えなくなります。砂利道で車のタイヤがとおる場所には草が生えなくなっているのを見たことはありませんか。人間が歩いて踏み固めるだけでも、雑草を生えなくする効果があります。広い庭全部は大変かもしれませんが、雑草が生えてほしくない場所をよく歩いてみるだけでも草があまり生えない庭になります。
②雑草を予防する資材を使う
石やレンガを敷いて雑草が生えない庭にする
石やレンガなどの平板を敷くと地面が覆れてしまうので雑草は生えなくなります。テラスや通路のようにするなど、自由に形を作ることができるのも楽しいですね。石やレンガの手入れは特に必要ありませんが、板の隙間に土が溜まってくると、雑草が生えてくることがあります。
木材チップを敷いて雑草が生えない庭にする
木材チップを厚く敷くと草があまり生えなくなります。自然由来の物なので見ためがよいのが特徴です。少しずつ分解されて小さくなるため、時々、木材チップ足して手入れをしてあげましょう。剪定した枝をリサイクルした木材チップを無料で配ってくれる自治体もあるので、庭が広く、チップがたくさん必要な場合は利用するのもよいでしょう。
砂利を敷いて雑草が生えない庭にする
砂利を敷いて、雑草が生えてくるのを防止できます。砂利が薄すぎるとあまり効き目がなく、生えてきた雑草も取りにくくなります。砂利の厚さは少なくとも10cm以上とするのがよいでしょう。細かい砂利だとネコのトイレにされやすいので、ネコ対策として2cm以上の大きさの砂利を使用するのがおすすめです。
砂利とモルタルで雑草が生えない庭にする
砂利とモルタルを組み合わせるととても強力に雑草を防止することができます。モルタルとはセメントと砂を混ぜたものです。砂とセメントを水を入れずによくまぜ、4cmの厚さ敷きます。砂利を敷いて合計8cmの厚さにして、水をまくと、モルタルは固まりますが、水は通るので、水びたしになりません。地面が完全に覆われて草も生えなくなります。
固まる砂で雑草が生えない庭にする
それほど広い面積でなければ、ホームセンターなどで売っている、水をまくと固まる砂を利用して雑草の対策をするのもおすすめです。砂で土が覆われるので、雑草が生えなくなります。この砂は水を通すので、あまり水びたしになることはありません。平らにすることができるので、落ち葉などの清掃や手入れがやりやすくなります。
防草シートで雑草の生えない庭にする
光を通しにくいシートで地面を覆うことでも雑草を予防できます。値段が安く、取り付けも簡単な方法です。しかし、破れやすく、破れた穴やシートのつなぎ目、シートを固定するピンの隙間に土がたまってくると、そこから雑草が生えてくることがあります。強い風で剥がれるのを防ぐため、地面にぴったりつけて張るのがポイントです。
ウッドデッキで雑草が生えない庭にする
ウッドデッキを作って、雑草を予防する方法もあります。ウッドデッキの下は日陰になるので雑草が生えなくなります。コンクリートや砂利は夏の照り返しがきつくなりますが、ウッドデッキがあれば、照り返しの防止になって便利です。ウッドデッキは家と庭をつなぐ中間部分になり、よしずなどを張ることもできるのもうれしいですね。
③カバープランツで雑草を予防
背の低い草の種をまく
シロツメクサなどの背の低い草の種をまき、カバープランツで雑草が生えるのを防止する方法も有効です。春の早いうち芽吹くもの、背が高くならないものがおすすめです。レンゲやタツナミソウ、カキオドシなどもよいでしょう。安くて手入れも簡単なので広い庭にもおすすめの方法です。
ボタニ子
雑草を生えにくくする方法はたくさんあるんだね。
庭の雑草を駆除する方法
雑草をこまめに取るのがポイント
雑草の駆除のポイントは、こまめに取ることです。雑草が生い茂ってから広い庭を一気に草取りをしようとすると、途方もない草とりに疲れてしまい、やる気もなくなってしまいます。ちょうどいい時期に、少しずつ草取りをしていくことが、効果的な雑草の防止になります。
駆除の方法
雑草を抜く
草を抜いて駆除するのはとても疲れる作業なので、広い庭なら、砂利などの雑草の予防と一緒に行うのがおすすめです。長い時間作業をする場合は、体を痛めないように対策します。シートなどを使って、ひざをついて楽な姿勢で行うとよいでしょう。深い根の雑草の場合は、根本近くの地面に鎌の刃を入れて、深いところで根を切るようにすると、簡単に根から抜きやすくなります。
雑草を刈り取って駆除
雑草は刈り取って駆除できます。鎌か刈込みばさみなどを使います。中腰での作業になることから、腰やひざを痛めやすいので、怪我を防止するために休憩をとりましょう。草を抜くのと同じく、大変な作業なので広い庭であれば、多少高価であっても、草刈り機などの機械を使うのがおすすめです。
雑草を除草剤で駆除
除草剤を用いて雑草を駆除する方法もおすすめです。雑草に散布して枯らしたり、予防として散布し、雑草が生えないようにする使い方もあります。朝露や雨上がりなど、水で濡れていると、水と一緒に薬が落ちてしまうので、水で濡れていないタイミングで散布することが大切です。除草剤を使う場合は、説明書などに書いてある使い方をしっかりと確認し、安全に使いましょう。
駆除に適した時期と天候
駆除に適した時期
除草は6月~7月、9月~10月、11月~12月の時期に行うのが効果があります。草が伸びる梅雨入り後と、草の成長が落ち着く秋に駆除することで、効果的に成長を抑えることができます。9月までは、できれば2週間おきくらいに、こまめに除草するとよいでしょう。冬の前は草が成長する時期ではありませんが、枯れた草を除去することで見た目がよくなります。
駆除に適する天候
刈り取る場合は、雨の後に晴れが続いた後がよいでしょう。草が伸びた直後に刈ることで、成長を抑えることができます。引き抜く場合は、草が伸びだす前、雨が降った直後に草を取ると土が柔らかくなっていて、抜くのが簡単です。除草剤を散布する場合は、雨の直後は避けるようにしましょう。天候を見て作業を行うことで、効率よく除草ができます。
ボタニ子
草取りをするタイミングも大切なんだね。
ボタ爺
季節と天気をよく見ながら、草取りをするのがポイントじゃ。
出典:筆者撮影