ヒメツルソバ(ポリゴナム)の育て方
種まき
挿し木や株の移植で簡単に増やせるヒメツルソバは、店頭ではあまり種の取り扱いがありませんので、種まきから始めたいのであれば、咲いている花から採取するのが手軽です。充実した花の付け根を崩すと中に黒い種ができていることがわかります。種まきの時期は4~5月頃がよいでしょう。
挿し木
ヒメツルソバの増やし方としては、種まきや株分けのほかに挿し木という方法があります。挿し木の手順としては、ある程度育った勢いのある節を水揚げし、肥料分のない土に挿します。土は常に湿らせて風通しのよい場所で管理しましょう。
肥料
基本的に肥料を多量に必要とする植物ではないので、種まきや植え付け前の土づくりの段階で緩効性肥料を混ぜ込んでおけばOKです。その後の追肥も必要ありません。逆に肥料過多だと花つきが悪くなる原因となりますのでご注意ください。
日当たり
ヒメツルソバは日光が大好きな植物です。半日陰でもある程度は育ちますが、日当たりが株全体の増やし方にも関わってきますので、花つきよく、葉をたくさん茂らせるには日当たりのよい場所に植えるのが好ましいでしょう。冬季の紅葉も美しく発色します。
水やり
ヒメツルソバは乾燥にとても強く、地植えの場合、降雨のみで取り立てて水やりは必要としません。寄せ植えなどの鉢植えの場合は、土の表面が完全に乾いてからの水やりがよいでしょう。土の中に空気を通す意味でも、鉢底から流れ出るぐらいたっぷりと与えてあげましょう。
病害虫
ヒメツルソバそのものに関しては、病害虫の心配はほとんどありません。強いてあげるならば、重なり合った葉の裏側にナメクジやほかの植物に害を与える虫が住み着いてしまうことでしょうか。狭い範囲でしたら、早朝にビールなどで誘引してナメクジを捕殺することをおすすめします。
冬越し
休眠期となる冬越しの季節は、暖地ならば紅葉したまま成長が鈍りますが、-5℃を下回ると地表部分は枯れてしまいます。それでもこぼれ種や冬越しした根から翌年と同じ場所に群生しますので、温かくなれば、また前年度同様にその姿を楽しめます。
ボタニ子
最後のページでは、グランドカバーに使用する上での性質と管理方法についてご説明します。
出典:写真AC