オオサンショウモの増やし方
栽培しているオオサンショウモを増やしたいときには、どのような方法があるのでしょうか?基本の生育条件を整えれば放置でも旺盛に繁殖するため、増やし方のコツを見ていきましょう。なお、オオサンショウモは環境への影響が懸念される外来種です。増えたからといって、勝手に川や湖に放ってはいけません。
生育環境を整える
温かい気温と強い光量、緩やかな水流などが、オオサンショウモがよく増える条件です。春から夏の成長時期にこのような環境を整えれば、自然に増殖してくれるでしょう。また、液肥を与えることも成長の助けとなりますが、メダカなどを一緒に育てている場合は肥料の影響を考慮する必要があります。
株分け
オオサンショウモは水中葉の根元に胞子をつくりますが、一般的には胞子ではなく栄養繁殖で増えるため、積極的に増殖させる増やし方は株分けです。大きく横に広がったオオサンショウモを、3枚セットになっている葉を壊さない位置で切ります。また分岐した枝がある場合は、その枝を切って株分けします。
オオサンショウモを大きく育てるコツ
オオサンショウモを育てる際に出てくる問題の1つに、大きくならないということがあります。大きくならないと、葉の形はただの丸い幼体のままで、特徴である立派なフリルのような形が楽しめません。オオサンショウモを大きく成長させる育て方のコツについて紹介します。
光量
オオサンショウモが大きく育たない原因の1つは、光量の不足です。もともと熱帯の植物のため、日光のよく当たる場所に置く育て方がベストです。ただし、狭い水槽や鉢などでは水温が上がり過ぎて枯れる場合があります。適切な水量や置き場所を探してあげましょう。
間引き
オオサンショウモは密集した環境で育てると、個数は増えるものの大きくならないことがあります。その場合、間引きを行ってみるのも有効でしょう。間引きには風通しをよくし蒸れを防止する効果があり、オオサンショウモにとって育ちやすい環境を整えられます。
まとめ
オオサンショウモはメダカの水草として人気です。しかし、要注意外来生物に指定されていたり、水質浄化作用が研究されていたりするなど、さまざまな側面をもっている植物ですね。まずはよく育つ夏場に栽培してみてはいかがでしょうか。花は咲きませんが、独特な葉の形を観察するのも楽しいかもしれません。
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