トマトの尻腐れとは?具体的症状やおすすめの薬剤など予防・治療法を解説!

トマトの尻腐れとは?具体的症状やおすすめの薬剤など予防・治療法を解説!

トマトの尻腐れをごぞんじですか?実の先が黒く腐ったようになる症状です。尻腐れになったトマトは食べられるのか、農薬を使った方がいいのか、詳しく解説します。そして尻腐れにならないためにはどうすればいいのか、原因と予防方法などをみていきましょう。

記事の目次

  1. 1.トマトの尻腐れとは?
  2. 2.トマトの尻腐れの原因
  3. 3.トマトの尻腐れ対策
  4. 4.トマトの尻腐れに効く薬剤・肥料
  5. 5.まとめ

トマトの尻腐れ対策

尻腐れの治療

尻腐れトマトをもとに戻す農薬や治療方法はありません。しかし、症状の進行を止める治療(対策)はあります。先が少し黒くなりかけた頃に見つけて対処すれば、少し跡は残りますが食べられるようになります。ひどい症状には手遅れですが、次に育つ実の尻腐れ予防になりますので、対策をとりましょう。

尻腐れ対策と予防方法

①土にカルシウムを与える

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植え付け前の土に、苦土石灰を混ぜておきましょう。苦土石灰には酸化カルシウムと酸化マグネシウムが含まれていて、酸度を調整するためによく使われます。成長過程で雨の多いときは、追加で1苗につき軽く1握りほど与えてください。尻腐れの兆候があらわれてから追加してもいいですが、即効性はなくゆっくり効いてきます。

②実にカルシウムを散布する

尻腐れの進行を止める方法は、葉面散布用のカルシウム剤(肥料)を、実に直接吹きかけることです。水で希釈して使用するものや、そのままスプレーできる製品があります。即効性なので、尻腐れになりかけた青い実を回復させることができます。しかし尻腐れになったところは、もとには戻りません。また、この方法は治療だけでなく予防にもなります。

③わき芽かき・摘葉をする

出典:写真AC

葉っぱは実を育てるために必要ですが、多すぎるとカルシウム分が実まで十分に届きにくくなります。わき芽をまめに取って、余計な枝や葉を増やさないようにしましょう。それでも繁り過ぎたときは、収穫予定の実と反対側(主枝を挟んで反対側)の葉を1枚剪定します。

その他の対策

主な予防法を3つ挙げましたが、他にも水やりや肥料が適切かチェックしておきましょう。暑さによる水分蒸発が主な原因なら、水やりを増やすことで防げます。窒素分の多い肥料を与えていたら、窒素の少ない肥料に変えてください。

尻腐れ病予防方法

  • 土に苦土石灰を混ぜてカルシウムを与える
  • 実にカルシウム剤を散布する
  • こまめに脇芽を取る(それでも繁り過ぎたら摘葉)
  • 水やりと肥料が適切かチェックする

トマトの尻腐れに効く薬剤・肥料

尻腐れ予防スプレー

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住友化学園芸の「トマトの尻腐れ予防スプレー」は、薬剤(農薬)ではなく特殊肥料で、成分は水溶性のカルシウムです。希釈する必要がないので便利ですね。実やまわりの葉に直接吹きかけて使用します。実が青いうちにスプレーするといいでしょう。花にもスプレーしてかまいません。即効性で、尻腐れになりかけた実にも効きます。

カルシウムエキス(希釈)

アミノール化学 液体肥料 カルシウムエキス 500ml

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アミノール化学の「カルシウムエキス」は、カルシウム欠乏予防の葉面散布液肥です。即効でカルシウム補給ができます。水で500倍に希釈し、ジョーロや霧吹きに入れて実や葉にたっぷり散布しましょう。予防や、軽度の尻腐れの回復に効き目があります。

まとめ

フリー写真素材ぱくたそ

「尻腐れ」は気の毒な表現ですが、家庭菜園ではよくあることです。病気ではないため、農薬を使わず対策がとれ、食べられるというのもうれしいですよね。土壌や与える肥料に気を配り、早めに見つけて対処しましょう。この記事では、尻腐れに焦点を当てました。詳しい育て方については、下の記事をご覧ください。

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Sandy
ライター

Sandy

家庭菜園など庭いじりを楽しんでいます。樹木も好きで、様々な木を植えては剪定に追われています。素敵な写真をシェアしてくださる方々に感謝です。

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